
麺王 「今日は、今年初の豚骨いってみようか」
ユリア 「豚骨といえば、五木食品よね」

麺王 「熊本マー油もいいが、この博多の辛子高菜も美味いぞ」
「2食分で100円というコスパも素晴らしい!」
ユリア 「七草なんて、眼中に無いのね・・・」
麺王 「あんなもん雑草だろ!」
「だったら、トッピングを七種類入れればよかろう」
ユリア 「まあ、そういう事にしておきましょ」

麺王 「見よ! この美しさ!」
「七草粥ごとき、足元にも及ばぬ!」
ユリア 「お粥と豚骨ラーメンを比べるもんじゃないでしょうが」
麺王 「やはり、戦は火力で圧倒するものだ」
ユリア 「お粥相手に戦うなっての」

麺王 「そういや、はっきり意味がわからないけど、
今更、人に聞きにくい言葉ってあるよな」
ユリア 「う~ん、アベノミクスとか?」
麺王 「うん、まあ、あれは安倍政権の経済政策全般を
なんとなく言ってるような気がするけど」
なんとなく言ってるような気がするけど」
ユリア 「じゃあ、例えば?」

麺王 「ロハスとか・・・」
「前々から、時々、目にするけど、意味がわからん」
ユリア 「環境や健康に配慮した生活かな?」
「オーガニック食品とか、エコとかを重要視するような」
麺王 「オーガニックってなに?」

ユリア 「化学肥料や農薬を使わない野菜」
「あと、添加物の入ってない食品とかかな」
「インスタントラーメン大好きな、あんたには、縁のない話ね」
麺王 「なるほど、そういう事か」
「要するに、俺の嫌いな人種だな」
ユリア 「多分、向こうもそう思ってるわよ」

麺王 「上等だ!」
「何が、無農薬だ!」
「そんなもん、農家の苦労を知らん素人の戯言だ!」
ユリア 「まあね、家庭菜園とは規模もコストも違うからね」
麺王 「あと、有機農法?」
「要はウンコだろ!」
「そんなんで、農業やってたら、近所から苦情が来るだろ」

ユリア 「いいのよ、好きにやらせておけば」
「どうせ、志が高いフリして、悦に入ってる俗物なんだから」
麺王 「お、おい、なかなか辛辣だな、キミ・・・」
ユリア 「環境保護とか言ってるやつに限って、
最新家電だらけの生活だったりするのよね」
最新家電だらけの生活だったりするのよね」
「ルンバとか、舐めんじゃないわよ!」
「テメェがホウキで掃いたら良いのよ!」
麺王 「うむ、あれって部屋が広いって自慢だよな」
ユリア 「だいたい、あんたの部屋なんて、あれが走れるスペースが無いじゃん」

麺王 「俺のことは放っておいてくれ」
「掃除なんて、しなくても生きていけるから」
ユリア 「ジャンクフード大好きで、パテやシンナーにまみれて生きてるんだろ」
「逆ロハス極まりないな」

麺王 「だから、俺は放っといてよ!」
「生き方を気取るような、自分大好き人間じゃないから」