
麺王 「今日はカレーにするぞ!」

ユリア 「こういう時にレトルトカレーは便利ね」
麺王 「辛さが足りないから、大辛一味で好みの辛さにするのだ」

ユリア 「えっ! 何これ?」

麺王 「これぞ、究極のカレー」
「名付けて、カレーライスパ!」
ユリア 「ずいぶん堂々と、ダブル炭水化物を出してきたわね」
麺王 「まあ、サラダがあるから大丈夫だろ」
ユリア 「いやいや、野菜を食べたら相殺できるとでも思ってるわけ?」
麺王 「え? 違うの?」
「最初に野菜を食べたら、吸収が抑えられるって聞いたんだが」
ユリア 「限度があるでしょう・・・」
麺王 「う~ん、チーズが絡んだカレースパと白飯の喉越しがたまらん!」
「カレーライスパ、最高!」
ユリア 「バカカレーだろ!」

ユリア 「ねえ、ところで、オスプレイって欠陥機なの?」
麺王 「いくら俺でもアメリカ軍の軍事機密までは知らんぞ」
ユリア 「いや、素人目にはどうなのかと思って」
麺王 「俺が思うに、構造上の欠点はあるが、欠陥機ではないな」
ユリア 「構造上の欠点って?」
麺王 「見ての通り、翼の面積が少ないだろ」
「だから、ローターになんらかのトラブルがあった時に、
通常の航空機のような揚力が得られないのは確かだろう」
通常の航空機のような揚力が得られないのは確かだろう」
ユリア 「グライダーのように翼で滑空できないってことね」
麺王 「ああ、コントロールも難しく、降下速度も速いってことだ」
ユリア 「じゃあ、市街地を避けて海に落ちたのは偉いわね」
麺王 「うむ、それは賞賛されるべきであり、同時に飛行機乗りの義務でもある」
ユリア 「義務なの?」
麺王 「飛行機乗りの鉄則の一つに最大多数の幸福を守る義務があるのだ」
ユリア 「ベンサムかなんかみたいね」
麺王 「ほぼ同じような意味だな」
「少数の利益より多数の利益を優先するってことだからな」
「少数の利益より多数の利益を優先するってことだからな」
「この場合は、
自分の命を危険にさらしても多数の命を尊重するということだ」
自分の命を危険にさらしても多数の命を尊重するということだ」
ユリア 「そりゃ、市街地に落ちてこられたら事故じゃすまないわよ」
「海か山か人気のないところに落ちてもらわなきゃ」

麺王 「だがな、機体の高度が低くなるほど、脱出時の
パイロットの生存確率は低くなるのだぞ」
「そんな中、冷静に制御困難な機体を海まで運ぶ精神力はグレートだぜ」
ユリア 「へえ、そんなに大変なんだ」
「じゃあ、なおさら、あんな翼のない飛行機じゃダメじゃん」
「じゃあ、なおさら、あんな翼のない飛行機じゃダメじゃん」
麺王 「ただ、本当にそうなら、パイロットからクレームが出るだろ」
「しかも、カリカリのファイターじゃなくて、輸送機だし」
「誰でも当たり前に運用できなきゃ作戦にならないだろ」
ユリア 「欠陥機じゃないっていう根拠はそこか」
麺王 「ああ、物証はないが、状況証拠から白ってところだな」
ユリア 「じゃあ、事故を起こさないように
パイロットの操縦技術を上げなきゃいけないわね」
パイロットの操縦技術を上げなきゃいけないわね」
麺王 「だから訓練してるんだろ」
「有事の際に完璧に運用するためには、訓練中の事故はやむを得ない事だな」
ユリア 「そういうもんかな・・・」
麺王 「何でもかんでも反対する愚か者には、それが分からんのだ」
ユリア 「でも、できれば、話合いで解決したいわね、何事も」
麺王 「それができるんなら、軍備なんていらんだろ」
「個人同士は仲良くなれても、国家間に情は無いからな」
ユリア 「じゃあ、国境が無ければいいじゃん」
「人類みな兄弟的な」
麺王 「先進国の生活水準を途上国並に落としてもいいならな」
ユリア 「そ、それは・・・」

麺王 「無知なガキならともかく、
いい歳した大人が無責任な綺麗事を言うもんじゃあない!」

ユリア 「バカカレー食ってるやつに言われても、なんか納得いかないわ」