
麺王 「さて、今日は昨日の続きで、玉ねぎの葉を炒めてみるぞ」
ユリア 「まだ、やるの?」
「あたし、普通のネギで良いんだけど・・・」

麺王 「たわけっ!」
「何事も途中でやめるのは気分が悪い」
「まだ済んでないのに、途中で先に寝ちゃったりとか・・・」
ユリア 「何のことか、よく分かりませんが・・・」

麺王 「ということで、クセのない、このラーメンで行きます」
ユリア 「はい、いいと思います」

麺王 「完成!」
ユリア 「えっ! 何これ? 野菜だけ?」
麺王 「玉ねぎの葉が主役だと言ったはずだ」
ユリア 「タマゴやチャーシュー、どこ行った~」

麺王 「うろたえるな!」
「このラーメンは、いわば前菜」
「まずは、玉ねぎの葉をしっかり味わうのだ」
ユリア 「はいはい」
「ん? これって玉ねぎ? ほとんど普通のネギじゃん」

麺王 「ネギより柔らかくないか?」
「そして、油をまとった香ばしさはオーバー・ザ・おネギ!」
ユリア 「痛めた玉ねぎ葉は、十分、使えるわね」
麺王 「ああ、今後も育てる甲斐がありそうだ」
ユリア 「はい、前菜終了!」
「メインはあれだろ?」
「卵の乗ったチャーシュー丼!」
麺王 「フッ、甘いな」
「この私を誰だと思っておる!」
「俺は麺王、常に一歩先を行く男!」
ユリア 「ほぅ、大きく出たな」
「苦しうない、見せてみよ」

麺王 「よかろう、今日のメインはチャーシューおじやだ!」
ユリア 「ああ、そっちね」
「これは間違いないわね」
麺王 「だろ!」
「チャーシュー丼も美味いが、冬はこっちだろ」
ユリア 「これは、反則だな」
「ラーメン食べた後なのに、いくらでも入りそう」

麺王 「これがあったら、ウクライナの凍える美女もイチコロだな」
ユリア 「行ってもいいのよ、ウクライナ」
「微妙な時期だから、国際問題にならないようにな」
麺王 「そ、そうね、時期があまり良くないかな・・・かな?」
ユリア 「あ、あと、Tシャツだと寒いと思うわよ」
麺王 「いや、ヒートテック着てくから・・・」
ユリア 「じゃあ、達者でな」
麺王 「い、いや、まだ、玉ねぎの検証が途中だし、
北方領土が帰ってきてからでも遅くないかな・・・なんて」
北方領土が帰ってきてからでも遅くないかな・・・なんて」

ユリア 「ふぅん」
「じゃあ、明日もチャーシューおじやね、私だけ!」

麺王 「私だけ・・・・・」