
ユリア 「さあ、今日は何にしようかな?」

麺王 「今日はコレだ!」
ユリア 「えっ、マジでそれ食べる気?」
麺王 「無論だ」
ユリア 「あちこちで不味いと評判のやつだぞ」

麺王 「誰がなんと言おうと、俺の一平への信頼はビクともせぬわ!」
「いつも通り、野菜と一緒に炒めて調理するだけだ」
ユリア 「それは量が増えるから、やめた方が・・・」
麺王 「うぅっ、なんか強烈なバニラの香りが・・・」
ユリア 「もっと、焼くのよ!」
「ガンガン炒めて、匂いを飛ばしてちょうだい!」
麺王 「それは、一平に失礼だろ」
ユリア 「この匂いはアロマショップのやつだぞ」
「食べ物の次元じゃないぞ」
麺王 「まあ、そう言うな」
「何事も、食べずに判断するのは軽率というものだ」

麺王 「これで、完成だ」
ユリア 「見た目は悪くないけど、嫌な予感しかしないわ」
麺王 「大丈夫だ、一平に限って、期待を裏切ることは無い・・・
と思う」
と思う」
ユリア 「うぅ、・・・・・・」
麺王 「・・・・・・・・」

麺王 「一平っ~! 出てこいや~!」
ユリア 「これは、このまま食べるのは無理だわ」
麺王 「幸い麺は塩味だから、マヨの甘さを中和すればイケるんじゃないか?」
ユリア 「タバスコでもいっちゃう?」
麺王 「いや、あの酸味は危険だ」
「これに酸っぱい香りが加わったら、ほぼ生ゴミになるぞ」
ユリア 「じゃあ、カレー系は?」

麺王 「うむ、カレーの追いスパイスとブラックペッパーをかけてみよう」
ユリア 「美味しくはないけど、これなら食べられるわ」
麺王 「でも、これは、焼いて香りが飛んでるから、この程度で済むが
普通に作ったら吐き気を催すかもしれぬな」
普通に作ったら吐き気を催すかもしれぬな」
ユリア 「あたし、今日ほど紅生姜を美味しく思ったことはないわ」
麺王 「口直しにUFOでも食べるか・・・」
ユリア 「おい! 違う意味で吐き気を催すわよ!」

ユリア 「ねえ、ちょっとコレ見て」
麺王 「こ、これは・・・」
「100個で2000円か」

ユリア 「計算は間違ってないけど、人として間違ってると思います」