サッポロ一番みそラーメン ＋ サッポロ一番塩とんこつラーメン 麺王伝説フ

ユリア　「今日もフュージョンか」

麺王　　「今日のは、いつもと一味違うぞ」

ユリア　「何が違うっていうの？」

麺王　　「まあ、見ているがいい」

麺王　　「サッポロ一番、みそラーメンさん！」

麺王　　「サッポロ一番、塩とんこつラーメンさん！」

麺王　　「キレの良いやつ、頼みます！」

ユリア　「いつか、やると思ってたわ、そのネタ」

麺王　　「フュージョンといえば、時代はこれだろ！」

ユリア　「美味しかったら、なんでもいいわ」

麺王　　「うむ、今回もなかなかの出来だ」

ユリア　「どうしても味噌が強いけど、深みがあるのに、
　　　　　しつこくなくて美味しいわね」

麺王　　「素直に、キレがあるって、言ってもらいたいものだな」

ユリア　「いや、なんか、あの乗りには負けたくなくて・・・」

ユリア　「そう言えば、私、ピコ太郎の面白さが理解できないんだけど・・・」

麺王　　「フッ、まだまだ、青いな」

ユリア　「なんですって！」

　　　　「じゃあ、説明してもらおうじゃないの！」

麺王　　「よいか」

　　　　「ああいうのは、理解するものでは無いのだよ」

　　　　「と言うより、理解できないから魅力的なのだ」

ユリア　「出たよ」

　　　　「また、そうやって、適当にはぐらかすんだな」

麺王　　「いや、そうなんだってば」

　　　　「ストレンジだがファニーでは無いんだよ」

ユリア　「次はカタカナで、はぐらかす戦法か」

麺王　　「失礼っ」

　　　　「日本語では表現しきれないニュアンスがありまして・・・」

ユリア　「おまえ、緑のスーツ着せるぞ！」

麺王　　「だから、オッパッピーやラララライとかと同じなんだって」

ユリア　「なんか、分かるような、分からないような・・・」

麺王　　「つまり、理解する必要がないから、誰にでも受け入れられて
　　　　　急速に拡まるが、それ故、飽きられるのも早いのだ」

ユリア　「そうね、来年の今頃は地方で営業やってるかもね、ピコさん」

麺王　　「地方営業もそんなに悪くはないみたいだがな」

ユリア　「ゲッツの黄色い人なんか、パチンコ屋のイベントを
　　　　　コンスタントにやってるとか聞いたわ」

麺王　　「ああ、なんか縁起が良さそうだからな」

ユリア　「しかも、ゲッツって３文字喋るだけって、すごく分が良い仕事よね」

麺王　　「ああ、！を入れても４文字だ」

ユリア　「バラエティ番組なんかに出て、アドリブで面白いことを
　　　　　言わなきゃいけない仕事より、よほど気楽でしょうね」

麺王　　「下手なこと言ったら、叩かれるしな」

ユリア　「あんたも何か考えなよ」

　　　　「一攫千金狙って！」

麺王　　「無茶を言うな！」

　　　　「一見バカバカしいが、何も無いところから、
　　　　　ああいうのを生み出すのは天賦の才だろ」

ユリア　「確かに、屁理屈男には無理かもね」

麺王　　「知性が邪魔をしてしまうと言って頂きたい」

ユリア　「言ってろ」