
ユリア 「ねえ、このイマイチだった、マルちゃんの鶏白湯」
「賞味期限が迫ってるわよ」

麺王 「よかろう!」
「高須院長も驚くようなリメイクを見せてやろう!」

ユリア 「言っとくけど、見た目だけじゃなくて、味で勝負してよね」

麺王 「これをトッピングしてくれるわっ!」
ユリア 「えっ、なんか物量で押す作戦?」

麺王 「どうだ!」
「会心の出来だ」
「我が北斗神拳に2度の敗北は無い!」
ユリア 「確かに美味しいんだけど、もはや別物・・・」
「叶姉妹並みの改造人間だぞ」
麺王 「あんなゲテモノと一緒にしないで頂きたいものだな」
ユリア 「あら、意外ね」
「ああいうのはダメなの?」

麺王 「ああ、オッパイは天然物に限る!」
「それが、真のオッパイ道という物だ」
ユリア 「変態にもいろいろコダワリがあるのね・・・」

ユリア 「あれ?」
「そういや最近は辛い系が減ってない?」
麺王 「ああ、もう気が済んだ」
ユリア 「その方がいいわよ」
「身体に良いわけないんだから」
麺王 「夏の暑さに抗いたかっただけだし」
ユリア 「身体はともかく頭の方はだいぶ、ポンコツになってるわね」
麺王 「そ、そうね・・・」
ユリア 「だいたいさ、辛いもの好きって人として進化が遅れてるんじゃない?」
「食べ物がやたら辛い国って、発展途上国に多くないか?」
麺王 「まあ、辛さでいろいろ誤魔化して食べてる感はあるな」
ユリア 「唐辛子なんて、動物だって食べないでしょ!」
麺王 「いや、それが唯一、辛さを感じない種族がいるんだよ」
ユリア 「なに? 変な文字を使う自分勝手なアジア人?」

麺王 「そ、それもそうだが・・・」
「鳥類だ!」
「鳥は唐辛子の辛さを全く感じないらしい」
ユリア 「ふ~ん、なんでだろう?」
麺王 「フッ、分からぬのか?」
「それは、唐辛子が鳥にだけ食べられるように、
自らを辛く進化させたからだ!」
自らを辛く進化させたからだ!」
ユリア 「はい?」
麺王 「つまり、他の動物には食べられないが、鳥にだけ食べられて、
遠くへ種を運んでもらうという作戦だ」
遠くへ種を運んでもらうという作戦だ」
ユリア 「じゃあ、唐辛子好きな人は鳥に近いのか・・・」

麺王 「鳥、いいじゃないか!」
「サメの次にカッコイイぞ」
ユリア 「振り向いたら忘れるぐらいアホっていうじゃん」
麺王 「いや、それは大空を自由に飛べる彼らは、
過去などに縛られないということだ」
過去などに縛られないということだ」
ユリア 「じゃあ、鶏だったら?」

麺王 「俺が鶏だったら、ガッチャマン並みに飛んでやるよ!」
ユリア 「いや、ガッチャマンって飛べんだろ!」
「モモンガやハットリくんレベルだろ!」
ユリア 「あんたなんかペンギンあたりで十分だわ」

麺王 「皇帝ペンギンってことだな!」
「美人に飼われて、毎晩エビスビールってのも悪くない」

ユリア 「ペンペンはイワトビペンギンだけどな」
「う~ん、さすがは鳥人間」
「前向きすぎて、なんかムカつくわ!」