
麺王 「今日はカルボナーラにでもするかな」
ユリア 「最近、パスタをよくやるわね」
麺王 「誰がパスタと言った?」
「今日はうどんだ」
「カルボナーラうどんだ」
ユリア 「まあ、カマ玉うどんの延長と思えばアリね」

麺王 「チャウダーをベースにしたら、ちょっとスープが多くなった・・・」
ユリア 「うどんが見えないんだけど・・・」
「ていうか、ネギ?」

麺王 「ああ、このネギがやってみると、実によく合うんだ」
「チャウダーにも普通にネギを薬味にかけたいぐらいだ」
ユリア 「得体の知れない料理になったけど、意外と美味しいわ」

ユリア 「日弁連が死刑制度の廃止を訴えか・・・」

麺王 「死刑にならないように弁護するのが、弁護士の仕事じゃないのかな?」
ユリア 「死刑に関しては、どっちが正しいとかの問題じゃないわね」」
麺王 「犯罪者でも人間って言われれば、
そうだし、冤罪の可能性とかもあるしな」
そうだし、冤罪の可能性とかもあるしな」
ユリア 「とは言え、被害者の家族は納得いかないでしょ」
麺王 「ああ、身内を殺した奴が、生きてること自体許せんだろ」
ユリア 「やっぱり、答えが出ないわね」
麺王 「だったら、犯罪自体が起きにくい社会にすればいい」
ユリア 「それができたら苦労はないでしょ!」
「地道に教育するしか・・・」
麺王 「そんなのは生ぬるいな」
ユリア 「じゃあ、どうすんのよ?」

麺王 「全ての人間にGPSチップを埋め込むのだ!」
ユリア 「えぇ~!?」
麺王 「あらゆる人間の居場所が記録されるだけで、犯罪は激減するぞ」
「拉致や誘拐は成立しなくなるし、アリバイも立証できて冤罪も減る」
ユリア 「でも、プライバシーとか、問題が・・・」
麺王 「プライバシーって何?」
「別に家の中まで録画しようってんじゃないぞ」
「いつ、どこに行ったか記録されるだけだ」
ユリア 「個人の行動を第三者に知られるってことでしょ?」
麺王 「だから?」
「やましい所が無かったら、別になんの問題もないだろ!」
「漏洩しないようにセキュリティを厳重にして、
事件の時に限られた警察だけが情報にアクセスできることにしたらいい」
事件の時に限られた警察だけが情報にアクセスできることにしたらいい」
ユリア 「お天道様だけが知っているって感じね」
麺王 「実質、普通に暮らしてる者には、何も害はないが、
天が見てると思えば、犯罪を犯すやつも減るに違いない」
天が見てると思えば、犯罪を犯すやつも減るに違いない」
ユリア 「不倫とかも減るかもね」
麺王 「そ、それは、どうかな?」
「事件が起きない限り、バレないから・・・」
ユリア 「おまえ、お天道様が見てても、堂々と人妻とか誘う気か?」
麺王 「お、俺は、見られてなくても、そんな事はしない気がしないでもない」
ユリア 「どっちだ!」
「だいたい、不倫も死刑でいいのよ!」
「個人のモラルの低下が犯罪を生むのよ!」
麺王 「そ、そうね・・・」
「ま、まあ、人間、誰しも間違いはあるし、命は地球より重いって言うぞ」

ユリア 「とりあえず、あんたにはGPSを埋めた方が良さそうね」
「スイッチ押したら電流が流れるやつ!」