この日、侵攻を続ける麺王の前に一人の男?が現れた。

麺王 「俺に歯向かう愚か者の名を聞こう!」

ユダ 「ワタシはユダ!」
「この世で最も強く、そして美しい男よ!」
麺王 「フッ・・・」

ユダ 「あなた、笑ったわね~!」
「オカマに麺の道を極めるのは無理だとでも言うの?!」

麺王 「そうではない!」
「この麺王の前では人種や性別など無意味!」
「俺が量るのは個人の技量のみ!」

ユダ 「言ってくれるわね」
「ならば、見よ! 我がトマト坦々麺の美しさを!」

麺王 「ほぅ、トマトの酸味、レタスの食感、ともに濃厚な坦々スープを上手く引き立てておる」
「こやつ、やりおるわ!」

麺王 「よかろう!」
「ならばこちらも奥義で応えよう!」

麺王 「この、北斗真麺奥義 涼麺でな!」

麺王 「喰らえぃ! これが我が涼麺だ~!」

ユダ 「う、美しい・・・」
「このワタシが初めて他人を美しいと思ってしまった・・・」
「しかも、これは菜の花!」
「このひと皿に季節感まで盛り込むとは・・・」
「ワ、ワタシの敵う相手では無かった・・・」
麺王 「ユダよ!」
「うぬの技量なかなかのもの。この麺王の軍に加わることを許す」
「今日より、この麺王の為に腕を振るうが良い!」
ユダが なかまに くわわった。
ユダは うれしそうに ばしゃに かけこんだ!