妖怪がでてくるっていうことは、やっぱりファンタジー?
『ねこのばば』
畠中 恵 著
お江戸長崎屋。体の弱い若だんなのまわりに妖怪がいっぱい。
なぜならば・・・
この若だんな、実は妖狐の血をひいてたりします。
で、子守に送り込まれたのは、今は手代となっている佐助と仁吉。
一見いい男の二人なんですが、もちろんこの二人も妖怪。
しかも長ーいこと生きてるかなり力のある妖怪なんです。
この3人を中心とした捕り物帖といったところ。
本の裏の紹介には 「若だんなと妖怪たちの不思議な人情推理帖」
って書いてあります。
といっても犯人が人間とはかぎりません。
なにしろ、捕まえるほうも人間じゃないんで・・・
それはそれとして、謎解きのほうはおもしろいです。ああ、そういうことだったんだーという感じ。
読みやすいけれどなんとなくしんみりするところもあったりして、「妖怪好きなぱんだ」というわたしの特性を除いてもおもしろいと思える一冊です。
『ねこのばば』は、 『しゃばけ』、 『ぬしさまへ』 に続く第3作目。
連作は途中で飽きたりする場合もありますが、この作品は回を重ねるにしたがって親近感が増してくるようなあったかい感じの世界をつくりあげてます。
江戸という町の空気感もそこはかとなく漂ってます。
貧乏神がでてくるお話しもあります。
若だんなの人徳かもしれませんが、扱い方によっては貧乏神が福をくれるということもあるみたいですよ。
楽しく読めます。たぶん。
- 畠中 恵
- ねこのばば (新潮文庫)
- 畠中 恵
- ぬしさまへ (新潮文庫)
- 畠中 恵
- しゃばけ (新潮文庫)