中古物件を購入される場合は、不動産業者同行で下見に行かれる方がほとんどだと思います。でも、不動産業者だけでは、気が付かない建物の瑕疵があるかもしれません。
中古物件を購入する際には、知らないとヤバイ8つのチェック項目についてお話します。
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こんにちは!古民家専門の建築家 一級建築士の與那原浩です。築50年以上の古民家を中心とした耐震診断・耐震設計・耐震補強工事・古民家リノベーション工事を行っています。プロフィールはこちらをご覧下さい。
こちらの中古物件は、
築50年ほどの木造
敷地面積150坪
床面積57坪
のかなり大きな建物で、店舗併用住宅でした。
チェックポイントとして、次の項目を調べました!
①建物基礎部分の状態
中古物件として、一番重要なのは、建物基礎部分です。耐震性があるかどうか、耐震補強が必要かどうかなど・・・内側から、外側から入念に調べます。
②建物の傾き具合
建具の閉まり具合により、建物が傾いているかどうかが分かります。地盤沈下・風圧・地震などの影響によって、長い年月を経て、建物は傾く場合があるからです。
③床の状態
床下に入れない場合、畳やフローリングの湿り具合を見ます。湿気がこもっている家は通気や地盤の水はけが悪かったりします。家が長持ちするかどうかは、通気性のある間取りや地盤に左右されます。
④床下の状態
地盤の状況を見るために、畳をあげて、下地の荒板をはずし、床下に入ります。基礎の高さや地盤の乾燥状態・シロアリ被害の有無を確認します。
⑤天井のしみ
天井のしみから、雨漏りの有無が分かります。日本家屋の場合、瓦の劣化や屋根と屋根の谷の部分に施した雨仕舞(あめじまい)のための板金が劣化し、雨漏りの原因になります。
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こういった屋根の谷部分の板金の劣化が、雨漏りになるケースがかなりあるので、中古物件の場合は特に要注意です。
⑥屋内湿気状態
室内のカビの有無により、雨漏り・通気性の悪さ・地盤の状態が分かります。
⑦壁のクラック
壁のひび割れから、耐震性の有無を確認します。
⑧周りの状況・環境
住宅地としてふさわしいか、隣家との状態、駐車スペースの有無などを見ます。
以上、8つのチェックポイントでした。こちらの住宅は、調査の上リフォーム工事費用の見積書作成しましたが、実際、購入するには至りませんでした。
見積もりでは、生活するための最低限リフォーム工事費用と、オプション工事費用を分けて、見積もりを算出します。もちろん、お客様のご要望に応じて、耐震補強&リノベーション工事することも可能ですので、お気軽にご相談頂いたらと思います。
木造は、いかようにもリノベーションが可能です。プレハブ住宅は、パーツを工場で製作し、現場で組み立てるため、自由に改変が出来ません。その点、木造は自由に改修が出来るのが魅力の一つですね。
このような住宅調査&概算見積は、無料で行っています!お客様が安心安全な住宅を購入検討されたり、リフォームや修繕などのご相談や見積もりは無料ですので、お気軽にご相談下さい。
また、実際に中古物件を購入された場合、耐震診断から耐震設計、耐震補強工事に至る補助金申請から施工まで、木造耐震診断士・古民家専門の建築家である私にお任せ下さい。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。