Q.保健学習と保健指導について(①)~(⑩)に適する語句を下から選び、記号で答えよ。


○目標・性格

【保健学習】

 健康を保持増進するための基礎的・基本的事項の理解を通じて、思考力、判断力、意思決定や行動選択等の(①)の育成を図る。

【保健指導】

 (②)における健康問題について自己決定し、対処できる能力や態度の育成、(③)を図る。


○内容

【保健学習】

 (④)に示された教科としての一般的で基本的な心身の健康に関する内容。

【保健指導】

 各学校の児童生徒が当面している、または近い将来に当面するであろう健康に関する問題。


○指導の機会

【保健学習】

 体育、保健体育及び(⑤)

【保健指導】

 (⑥)の学級活動、ホームルーム活動を中心に教育活動全体


○対象

【保健学習】

 (⑦)

【保健指導】

 (⑧)


○指導者

【保健学習】

 (⑨)

【保健指導】

 (⑩)


ア.学級担任、養護教諭、栄養教諭など  イ.習慣化

ウ.日常の生活  エ.学習指導要領  オ.実践力

カ.特別活動  キ.集団(学級、学年)

ク.学級担任、教科担任、養護教諭(教諭兼職等)など

ケ.関連する教科  コ.集団(学級、学年、全校)または個人



これは難しい!

私もいつもごっちゃになってしまいます。

でも、とても大切です。


保健学習と保健指導。

成績表に成績がつくのが保健学習。

つかないのが保健指導。


実践するための知識や方法を学ぶのが保健学習。

実践するために行動し習慣にしていくのが保健指導。


学習指導要領の

教科保健に書かれているのが保健学習。

特別活動などに書かれているのが保健指導。


指導案を書くときは必ず学習指導要領のどの部分に対応しているか

確認した上で書いたほうがはっきりしていいですよ。


これは基本なので覚えておいたら百人力です!!




A.①オ ②ウ ③イ ④エ ⑤ケ

 ⑥カ ⑦キ ⑧コ ⑨ク ⑩ア

Q.次のア~コの中で、学校教育法施行規則第28条に規定されている学校に備えなければならない表簿はどれか。すべて選びなさい。また、それらの表簿の保存期間は何年か書きなさい。


ア.健康診断に関する表簿

イ.保健調査票

ウ.学校医執務記録簿

エ.学校歯科医執務記録簿

オ.保健日誌

カ.救急処置記録簿

キ.学校薬剤師執務記録簿

ク.保健関係公文書綴り

ケ.保健室備品台帳

コ.学校環境衛生検査記録簿



保健室に関する書類。

これがまた直ぐにたまっていってしまうんですよね。

整理が下手な私は、机の引き出しいっぱいに詰め込んでしまい、

年度末はシュレッダーと向き合う日々。

そんな時に限って、シュレッダーと相性が合わず・・・


書類はいろいろありますが、

いわゆる「公簿」と言われるのが、

「健康診断表」と「執務記録簿」

これらは保存期間が決まっているため、誰もがわかり施錠できるところに置いておきます。


その他は地方自治体によって違うかもしれません。

私は

「保健調査票」は個人の健康状態を知るためにとても重要です。

年度当初に必ず家庭に持ち帰り記入してもらい、卒業時には返却しています。


「保健日誌」は5年間保存しています。

保健室の1日をまとめているものです。

休養者や受診者を記録しているため、何かあった時に役立ちます。


「救急処置記録簿」はそれぞれの保健室で記録の仕方が違います。

私は担任の先生方が使う「週案(それぞれの時間に何を教えるか書いたノート)」に記録しています。

 

「保健関係公文書綴り」はファイルに綴じ込み、1年保存しています。

 

「保健室備品台帳」は事務の先生が作ってくれています。

事務室に保管しています。

 

「学校環境衛生検査記録簿」は学校薬剤師執務記録簿と一緒に保管しています。


これらを誰もがわかるように保管しておくこと。

それができればいつでも引継ぎができます。

毎年、年度当初に「今年こそは!!」と思うのですが・・・

整理整頓は日々の積み重ねですね。



A.ア ウ エ キ 5年間


今年も受験シーズンがやってきました。

十数年前、わけもなく戸惑っていた自分を思い出します。


部活バカを引退し、なんとなく置いておいた進路問題に直面しなければならなくなった高3の夏。

具体的にどの進路に進むか考えなくてはならなくなりました。


はじめは私はなんとなく先生志望だったんです。
なぜかふと、思い出したんですよね。


あるときに部活で後輩がケガをしまして。
何もできなかった自分が歯がゆく…
学校でケガした人を助ける仕事…保健室の先生だ!
っというような安易な理由でこの道に進もうと決めました。


ただ、安易な理由なので当然壁にぶつかります。

大学は養護教諭専門に入ったので、それにしかなれません。

本当にこの道でよかったのか、やりたいことは他にあったのでは。

悩みだしたら止まりません。1年間放浪の旅に出ました。

そこで、やっぱり養護教諭になろうと思えたんですよね。

ちゃんと復学して教員採用試験受けました。


まぁ、その道も険しく、受けては落ち、バイトの日々を送ったのですが、

無事今はこの仕事をしています。

なんとなくの回り道が今の私につながっています。

すごくなりたくて、すぐになれていたら、もしかすると燃え尽き症候群になっているかもしれません。

それだけ重みのある仕事だと思っています。


受験生の皆さん。

いっぱい悩んでくださいね。

いろいろな可能性を試してみてください。

最後にもし、この仕事につこう!と思えたら、

とても嬉しいです。

Q.下記の学校保健計画作成の手順を、正しい順に並べなさい。

 A.原案の作成

 B.学校長による決定

 C,全職員による協議と共通理解

 D.学校保健委員会での協議

 E.学校保健計画目標の決定

 F.原案についての意見聴取(学校医・学校歯科医・学校薬剤師)


恥ずかしながら、この仕事を始めるまで「学校保健計画」というものを

(当時は「学校保健安全計画」でした)

知りませんでした。

そのため、前任の先生が作成してくださった計画を「なんだこれは?」と

思いつつもそのまま使わせていただいた記憶があります。


学校保健計画・学校安全計画は学校の中でも重要な計画です。

どのような内容にするかは毎年悩みます。(ほとんど昨年度と同じなのですが)

最初は様式もわからないので、健康教室や先輩方の計画をまねしながら

年ごとに変えていました。

最終的にA4にまとめる様式が私にはしっくりきました。

今は、前年度の健康課題や目標を取り入れながらアレンジしています。

(受診率が低い→受診のおすすめの8割を回収する!

 保健室の来室が多い→軽いケガの処置法などの保健指導を充実させる!など)


まだまだ進化させて、誰が見ても

「うちの保健は何を目標としてるか!!」

が一発でわかるようにしていきたいと思います。


A.

 E 学校保健計画目標の決定

 A 原案の作成

 F 原案についての意見聴取(学校医・学校歯科医・学校薬剤師)

 C 全職員による協議と共通理解

 D 学校保健委員会での協議

 B 学校長による決定

十数年ぶりに教員採用試験の問題集を買ってみました。

パラパラとめくってみると・・・

覚えていないものですね。

なんとなくはわかるのですが、答案用紙に書け!と言われると、

試験に受かる自信ゼロです。


でも、やはりここが出発点なんだなぁと思いました。

勉強している最中は、こんなことを覚えても現場では役に立たないだろうなぁと

思っていたのですが。

もっと勉強しておけばよかったです。


もう試験を受けるのはこりごりです。

でも、今だからわかる

「なるほど!」

と感じる、棚からぼた餅のような問題を見て

ちょこっと解いてみたくなりました。


これから養護教諭を目指す方々の参考に

少しでもなればうれしいです。