浴室 -87ページ目

わたしは

わたしはとても金のかかる女なので


ちょっとやちょっとのお金持ちではわたしを飼えないと思う



金の切れ目が縁の切れ目


この世界ではそれが当たり前でしょう?



わたしは妥協するつもりもないから


無理なら他を当たってね



その分あなたには、わたしが提供できる


最大限をあげる

痕が残るくらい

彼にはきつく噛まれるのが、好き



触って欲しい感情、快感だけをひたすら追って、眼を閉じるわたしの顔



どんな風に写る?




あんなこと、無かったくらいに


あんなこと、無かったと思えるくらいに


わたしをあなたの体で沢山にして


全部、消して


して

あたま まっしろくなるくらい きもちよくして




強請るわたし、甘えた口調、下から見上げて



覆いかぶさるあなた、わたしの体を這う、指、舌



流れ出す意識、溢れ出すわたしの呼吸と




わたしのこと こんなふうにできるのは あなただけよ




わたしのこと、わたしが満足する金額を出せば誰でも抱けるけど


でも、こんなにわたしを乱れさせることができるのは、あなた、だけ





もっと、して、ね、もっと、して