浴室 -105ページ目

愛人やってるとか

書いているけどそれは実は全く自覚の無いことで、当て嵌めてみればわたしは愛人をやっているということなだけ

当たり前の日常に入り込んでくるこの生活に不満も満足もない

そもそも愛人なんて二種類いる訳で平たくいえばお金の絡む愛人と絡まない愛人

最近のわたしはプライベートと愛人の顔があまり変わらない気がする、というかたいていのお客様のニーズ

セックスさえ目をつぶれば、お金があんなに絡んでどこにも証拠が残らない仕事はないと思うよ

お客様と

セックスをする前にトイレに入ったわたしはトイレの鏡、鏡の中のわたしに向かって笑顔で話し掛ける


「大丈夫?上手にできる?」

「はい、頑張ります」












「こんなのいつも、やってきたことじゃない」

好きだなんだって

ここに書いても始まらないし、始められないんだけど


こんな思いはどうしてよいのかわからないよ



わたしは器用じゃないから仕事用の自分をおかしいくらいに確立して


おかしいくらいに割り切っておかしいくらいに、自分で自分を思い込ませたんだ



わたしだって普通の女の子みたいに不安になるときもあれば


普通の女の子みたいに駄々をこねたいときがある



わたしは君より年下だよ



君にはテクニックなんて使わないよ


そうやっていつも心ばかりが遠くなる、見えなくなる



頭で考えた瞬間に壊れ始めるわたしの中の何か


自分で自分に言い訳なんてしたくない




壊したくないよ