地層の家
しばらく前から本屋さんで何回も手にとっては眺めていて、あさって3月号が出ようというときについに月刊「カーサ・ブルータス」2月号を買ってしまいました。
とにかく、表紙の家が気になって気になって仕方なかった。
中村拓志設計による「地層の家」。
鉄筋コンクリート造り、平屋、延べ床面積93.16平米。四角くて平らで、ヒューマン・インターフェイスに優れたデザインですね。屋上にコスモスが咲いているのもユルくていい。
実際にこの建物があるロケーションも実にわたし好み。
残念ながら、建築費がいくらなのかはどこにも書かれていませんでしたが、金銭的な問題がクリアされればこんな家に住んでみたい。しかし、施主がベルギー人の貿易コンサルタントという職業から想像すると、わたしにはとても手が出そうになさそう。やっぱりコツコツ宝くじを買っていくしかないか・・・(^^;)。
でもまぁ、実際に買えるかどうかはさておき、こういった斬新なデザイン、コンセプトの物に出会うとわくわくしてきませんか?
ローリー・リン・ドラモンド「あなたに不利な証拠として」
これは半年以上前に読んだ本ですが、今読んでいるのが長くって(3巻)ミステリの記事の間が飛んでしまうので自己整理の意味も含めて書きます。
まず、作者のローリー・リン・ドラモンド(Laurie Lynn Drummond)について。
アメリカはテキサス州のブライアンというところで生まれた。ルイジアナ州で警官になるも、30歳のときに交通事故で辞職。その後ルイジアナ州立大学で勉強を重ね、現在はテキサス州オースティンに住み大学で教鞭をとっている。
この小説は、交通事故以降12年という年月をかけて書き上げた、彼女の処女作(2004年出版)。5人の女性警察官の視点からの連作というちょっと変った視点から書かれている。また、ミステリというと「謎解き」とか「サスペンス」、「アクション」ということを連想しがちだが、ここにはそれらの要素はほとんどない。
ほとんど淡々と内省的に警官が遭遇する事件や女性警官を取り巻く問題などを取り上げているが、主人公たちの苦悩や葛藤を抑制が効いた表現で描いている。しかし、いつの間にか彼女たちの立場になってしまってしまうほどの筆力を持った作品である。
10編のうち「傷痕」でアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀短篇賞を受賞しているほか多くの新聞社などの高評価を受けている。
ハヤカワでポケット・ミステリから文庫まで出ているので、狭義のミステリにこだわらない方で、ちょっとしっかりしたものが読みたいという方には是非一読することを勧めたい。
なお、2作目は2008年に「The Hour of Two Lights」という原題で、内容もちょっと重くになっているとのこと。邦訳を期待したい。
欧州サッカー・移籍情報
Jリーグと違って、欧州の各国のリーグ戦は晩夏に始まって初夏に終わります。したがって、選手の移籍は7、8月が中心となるのですが、それ以外に冬季(今年は2月2日までの約1ヶ月間)にも移籍が認められています。
まぁ、選手も多いので移籍も多いんですが、この冬話題になったビッグネームを完全移籍・レンタル移籍取り混ぜてご紹介しましょう。
ヤン・フンテラール アヤックス(蘭) →レアル・マドリード(西)
ラサナ・ディアラ ポーツマス(英) →レアル・マドリード(西)
ニコラ・ジキッチ バレンシア(西) →ラシン・サンタンデール(西)
ウェイン・ブリッジ チェルシー(英) →マンチェスター・シティ(英)
ゾラン・トシッチ と アデム・リャイッチ
パルティザン・ベオグラード →マンチェスターU(英)
イヴィカ・オリッチ ハンブルガーSV(独) →バイエルン・ミュンヘン(独)
ディエゴ・クリモビッツ ボルシア・ドルトムント(独) →ボーフム(独)
ウィルソン・パラシオス ウィガン(英) →トッテナム(英)
クレイグ・ベラミー ウエストハム(英) →マンチェスター・シティ(英)
ナイジェル・デ・ヨンク ハンブルガーSV(独) →マンチェスター・シティ(英)
エミール・ヘスキー ウィガン(英) →アストンビラ(英)
ブバカール・サノゴ ブレーメン(独) →ホッフェンハイム(独)
フラッド セルティック(スコットランド) →カーディフ(英2部)
トマス・リンコン デポルティボ・タチラ(ベネズエラ) →ハンブルガーSV(独)
ジュリアン・フォベール ウェストハム(英) →レアル・マドリー(西)
リカルド・オリベイラ サラゴサ(西2部) →ベティス(西)
シェイ・ギブン ニューカッスル(英) →マンチェスター・シティ(英)
ロビー・キーン リバプール(英) →トッテナム(英)
ジャーメイン・デフォー ポーツマス(英) →トッテナム(英)
アンドレイ・アルシャービン ゼニト・サンクトペテルブルク(露) →アーセナル(英)
フンテラール、ディアラの大型補強をしたレアルは、現在5連勝中。
カカ獲得に失敗したマンCだが、結構補強している。
ユーロで活躍した好男子アルシャービンがやっと移籍騒動に終止符を打ちましたね。
(Jリーガー追加分)
藤田俊哉 名古屋 →熊本(J2)
相馬崇人(27) 浦和 →マリティモ(ポルトガル)
小林大悟(25) 大宮 →スタベイク(ノルウェー)
ハワイとブラジルとインドネシア
なんか変なタイトルですね。3つの国(地域)の音楽の共通点についてちょっとしたお話を。
【ハワイ】
1879年8月23日ポルトガル領のマデイラ諸島から421名のポルトガル人を乗せた英国籍の移民輸送船レーベンスクラグ号がホノルルに到着しました。この乗客の中にブラギーニャ(braguinha)というポルトガル領マデイラ島の民族楽器(小型のギター)を弾き民謡を歌った人がいました。ジョアオ・フェルナンデスです。
また、この船には、ブラギーニャなどの楽器職人のマニュエル・ヌネス、オーグスト・ディアス、ホセ・ド・エスピリト・カントがいました。彼らがハワイの木「コア」でブラギーニャ風の楽器をつくった。これがウクレレの起源です。
【ブラジル】
さて、ウクレレほど明確な資料が整っていないのですが、このブラギーニャはハワイだけでなく世界中を回ってポピュラー・ミュージックの味付けに大きな足跡を残します。
クララ・ヌネスやベッチ・カルバーリョが代表のサンバやショーロなどのブラジル音楽で活躍するのがカバキーニョという楽器ですが、これもブラギーニャが起源です。
【インドネシア】
インドネシアにわたってできたのがクロンチョンです。
これは16世紀に起源を発する世界最古のポピュラー音楽だといわれているので知っている人もいるでしょうが、音楽のジャンルである前にやはりインドネシアの楽器であります。
↑ここを見てもへティ・クース・エンダンやワルジナー(ともにインドネシアのクロンチョン”も”歌う代表的な女性歌手)その他のCDなどのジャケット写真が多いですが、何ページかめくっていくと楽器としてのクロンチョンを見ることができます。
※クロンチョン(音楽の方)に関しては、いつかきっちり書かないといけないな、と思っています。ある程度CD、LPは持っているんですが、歴史・地理の勉強も必要で、記事に書くとなると結構大変そうです。「いつか」ということで・・・。
今日の買い物
近くのレンタル・ビデオ屋さんに久し振りに行ったんです。ビデオを借りるつもりは全然なくて、最近ここにシティちゃんやクララ・ヌネスのことを書いたんで彼女たちあるいは今後の参考になるようなものでも借りてみようかなぁ、と軽い気持ちで行ったんです。
まぁ、しかし、そんなものは全然なくて、入口付近の「レンタル落ち」の販売品に目がいって、伊藤由奈あたりでも買ってみようかなと思った矢先、隣のワゴンに同じく「レンタル落ち」のビデオ・テープ(VHS)が置いてあったんです。全部で3~40本程度しかなかったんですが、何気なく見ているうちにイザベラ・アジャーニの「ポゼッション」を発見。これってアンジェイ・ズラウスキー(ソフィー・マルソーの旦那)の代表作と言われているわりに一度DVD化されて以来入手困難な作品なんです。中古があっても2万円台とかで。
値札を見ると「100円」。やったー、と勢い込んでがっちり掴んでカウンターに行こうとしたときにちらっと「不夜城」の色あせた背表紙が見えた。こっちもDVDが出ているけれどあまり出回っておらず、そう、中古価格で4,000円位かな。何となく見た記憶はあるけれど、これも100円だったのでゲット。
今までにもDVD化されていないものをいくつか買いましたけど、最近は数が少ないですね。でも、金額が安い。以前から欲しと思っている「ビューティフル・ガールズ」(ティモシー・ハットン/マット・ディロン/ナタリー・ポートマン/ユマ・サーマン/ミラ・ソルヴィーノ)には会えなかったけれど、週末の楽しみが増えました。
【注意】「レンタル落ち」なので、たとえ画質が悪くても、途中で見られなくなっても構わないという人だけまねしてみましょう。