*** 圓徳院 ***
私、高台寺は行ったことがあるけど圓徳院はまだでした。ここは豊臣秀吉が亡くなったあとの寧々さまのお屋敷。彼女が亡くなったあとは実家の甥の木下利房さんが木下家の菩提寺としました。圓徳院=利房さんの戒名なのよ(*1)
方丈の長谷川等伯さんの山水図襖は重要文化財。私、右の襖の松に見覚えがありました(彼の松林の画が国宝シリーズの切手になってるから)。無盡蔵にもお宝がいっぱい。宗旦狐ってどことなく可愛いのよね💛蒔絵の蝋燭立てが美しいです(*1)
(*1)高台寺=こうだいじ(創建1606年/臨済宗/御本尊釈迦如来)。秀吉の菩提を弔うお寺。仏門に入ったねねの院号(高台院)にちなみます。圓徳院=えんとくいん(円徳院/高台寺塔頭/創建1632年/臨済宗/御本尊釈迦如来)。寧々=ねね(1546-1624)。木下利房=きのした・としふさ(1573-1637)/備中足守藩2代藩主。長谷川等伯=はせがわ・とうはく(1539-1610)。宗旦狐=そうたんぎつね。蒔絵=まきえ。
*** お庭/お抹茶 ***
圓徳院の北庭はお客さまが少なく、静かでやさしい雰囲気💛 槌で小さな鐘をコーンと鳴らしてお抹茶をお願いします。出てきたお菓子は千成瓢箪のきんつば♪(*2)。ここが(秋の三連休の)清水エリアとはちょっと思えない素敵穏やかなお茶タイムです(^o^)
(*2)千成瓢箪は秀吉軍の馬印(せんなりびょうたん)。豊臣シンパの大阪は府章=千成瓢箪なのよ~(^o^)
*** 大黒天/歌仙堂/洛市ねね ***
境内の三面大黒天堂には秀吉の持仏三面大黒天が祀られています(小さい!)。《三面?何かしら?》。ググってちょっとビックリ⇒大黒さんと毘沙門さん(びしゃもん)、弁天さんの三体合体なのよ~(@@)。欲張り秀吉さん(^^)
御朱印は圓徳院が『安寧』(寧々さま)、大黒天堂が『豊福』(豊臣)。『コロナ退散』はおまけです。圓徳院と大黒天堂とで2枚いただきました(^^)
歌仙堂は寧々さまの甥木下長嘯子さんが建てたもの(復元@1919年)。彼は武将としては今ひとつだったけど後に異色の歌人になりました(*3)。戦国時代にもいろんな面白い人がいたのね(^o^)
(*3)木下長嘯子=きのした・ちょうしょうし/木下勝俊(かつとし)/1569-1647。さっき書いた木下利房さんの異母兄です。
圓徳院、思ってた以上に面白楽しかったわね💛 次回は境内の洛市ねねの素敵なカフェでお茶したあと、二年坂・三年坂を抜けていきます。だんだんと混んでくるわよ~(^^)
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