エッセイふんわり (19) 01Jun:女装小説@ネット | 容子のふんわり行きましょ

容子のふんわり行きましょ

もとトークばらの山下容子です。2000年から2015年まで『ふんわり行きましょ』というホームページを持っていました。

ふんわり行きましょ第19回(ひまわり51号、2001年6月)

まずは、私がはまっているネット小説(ご存じの方も多いと思うけど)をご紹介したいと思います。

先ほど前橋梨乃さんの新着小説、フューチャー・トレーディングの無料のパートを読んだところです。前橋さんは以前に「くいーん」で多くのTG小説を連載し、今はサンデー・ナイト・リムーバーというサイトで、それらの小説(今度の小説を合わせて14編)を1編500円で販売されています。

それぞれの小説の大部分は無料で読めるけど、ラストのパートが伏せてあって、ラストを読むのに代金を支払うという面白いやり方です。私は結局全部買っちゃいました(笑)。フューチャー・トレーディングも早速払い込まなくっちゃ。

印刷したものをトークのお店に二分冊で置いてあって(著作権の問題があるから、ご希望の方に印刷する、なんてサービスはしてません)、お店のお客さまには熱心な読者もたくさんおられます。

私は「マムズ・リーズン」、「ハワイアン・ハーモニック・ハネムーン」、「アンダー・ザ・ウィーピングウィロウ」、の3編がお気に入りです。

そして、それ以上にはまってしまったのが、千秋さんの性転換を題材にしたミステリーを書いてみましたです。こちらは無料。

でも、凄い!の一言。これまでに24編が発表済みで(*1)、新しい小説の続きが1週間に2回読めて、良質のミステリーとTG小説の両方が一度に楽しめちゃう。ホントにタダでいいの?

どのヒロイン(?)たちともホントに共感できて、読んでて涙が止まらないこともしょっちゅう。原則ハッピーエンドで、千秋さんに「これってハーレクイン・ロマンスですよね。」とファンメール(?)を差し上げたこともあります(*1)

24編全てがお気に入り、と言ってもいいくらいだけど、しいて言えば、「運さえよければ」、「狂った歯車」、「愛はいつも三角関係」、というところでしょうか・・・

由紀のトランス小説(*2)も好きなサイトのひとつ。未完も含めて41編が発表済み。無料です。ほかにもまだあるけど、紙面の都合があるので、紹介はこれくらいで・・・

女性にとってのポルノは「小説」や「体験記」、というお話を読んだことがあります。そして、小説や体験記でも、することそのものじゃなくて、「心から愛されていると感じる」ことが大切と・・・。誰が言ってたのか忘れたけど、ホントにそう思います。

小説って「人生の生き直し」なんですよね。自分ではいくつもの人生を生きられないから、小説を読んで、自分をその人に置き換えて、一緒に泣いたり、笑ったり、落ち込んだり、感激したり・・・

実は私も小説にトライしてみたことはあるんですけど、でも、全然才能がないみたい(^^)。自分の心の奥から湧き出るようじゃないと小説は書けませんよね。

 

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ずっと前@ナビオ阪急

ずっと前@須磨離宮公園
 

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もう紙面が半分つきちゃいましたけど、今回のお話をこんなふうに始めたわけは・・・、共感できるTG小説が増えて、読んでいるうちに「あの時に別の道を選んでいたら、どうなってたんでしょう?」と思い出すことがあるからです(*3)

20年くらい前のことです。Dさんという方と、ある北新地のクラブによく一緒に行きました。お店のママのM子さんは私より15ほど年上で、それまで勤めていた大きなクラブから独立して間もない頃です。

チーママさんと二人の若いヘルパーさん(ママも含めてみんな女性です)とバーテンさん、というこぢんまりしたクラブですけど、ピアノが置いてあって、カラオケでなく、ピアニストの生演奏をバックに歌える、うっとりするような雰囲気のお店です。

新地のいくつかの指折りのクラブで長く生き抜いてきた人ですから、服装から物腰から会話から、もう全然違います。お店がはねたあとでママやDさんやチーママさんとお寿司屋さんに行ったりした時に、いろいろお話をうかがっていて、考え方もやっぱり全然違う、って実感。

ちょっと横道にそれますけど、ずいぶんあと、バブルがはじけ終わって新地に閑古鳥がないていた5年くらい前、久しぶりにママのお店をたずねたら、満席! すごいことだと思いません?

ママと知り合って1年くらいたったある日、Dさんから、「もしその気があれば、手元できちんと厳しく育ててみたい、とママが言ってるよ」というお話。グラっときちゃいますよね。

Kさんに「思いきってやってみたいと思うんですけど・・・」と相談したところ(第9回にこれにかかわる話を書きましたけど、私をDさんに預けたのはKさんです)、「ママは悪い人でないし、容子もやっていけるとは思う。でも、容子の性格には少し弱いところがあって、それほど向いてるとは思えないね。」というお返事でした。

あの時にM子さんのもとに行っていたら、たぶん、しばらくのうちに男性ではなくなっていたでしょう。おでこのくぼみ(第12回)なんかの気に入らないところも美容外科のお世話になっていたはずです。その頃は永久脱毛も満足するところまで行ってましたし・・・

「それほど向いてるとは思えないね」という一言に(納得するところもあったので)迷って思いとどまったのがよかったのかどうか・・・。第9回で、『もうこのままでいいと思っています』と書いておきながら、今でも、時々思い出してはためいきが・・・

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今回の写真はM子さんのお話で迷っていた頃のものです。1枚は神戸の須磨離宮公園、もう1枚は大阪のナビオ阪急で(*4)、どちらも5月のはじめ頃です。でも、こうして見ると、私自身はともかく、離宮公園もナビオもあんまり変わってないみたい。

(2001年5月26日)
 

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(*1)今は141編です(2022年8月7日)。作者の千秋さんとは別府浜脇の二幸荘でお会いしました(まだ記事にしてません)

 

(*2)サイトの名前が『由紀の世界』に変わりました。未完小説は削除され、33編を読むことができます。

 

(*3)ウグイス色のチィママふうスーツはM子さんからいただいたものです(↓)

 

(*4)08年にHEPナビオ(阪急百貨店メンズ館)になりました。

 

***** M子ママのスーツ(21年11月の記事) *****

 

 

***** HEPナビオ(阪急百貨店メンズ館) *****

 

 

***** サンデー・ナイト・リムーバ― *****

 

 

***** 性転換を題材にしたミステリーを書いてみました *****

 

 

***** 由紀の世界(由紀のトランス小説) *****

 

 

***** エッセイふんわり(INDEX) *****

 

 

***** 大阪の小旅 & 神戸兵庫の小旅(INDEX) *****

 

 

 

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性転換を題材にしたミステリーを書いてみました

 

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