あっという間に
夜が明けたI
浅い眠りから
目が覚めて
カーテンを開けて
空を見上げてみる
雲の流れがIスゴク早い
その隙間から…
青空が時々…顔を出す
予報では
雨も降ってI
雷もなるI天気予報
たとえ
どんなに天気が
大荒れになったとしても
なぜか
私の心は
優しい気持ちに
包まれている
今日から・・・
歩んでいく一歩が
希望の光に近づく
一歩になる事を・・・
ただただ信じて
自分の運を信じて
先生を信じて
色んな人との
出会いと別れを
何度も繰り返し
大切な全ての出会いには
必ず意味があると思うから
この出会いを
大事にしたいし
守り続けたい
きっと神様にも・・・
生き続けたい
と願う
私の気持ちは必ず
届いているはず
だから大丈夫
大切な
たくさんの人の愛を胸に
親友も
早朝から
駆け付けてくれた
風邪の症状もない様子で
今日は
いつも見せない真顔で
強い信念で
気丈に振舞う親友
下剤を出し切るために
フロアーの廊下を
何度もグルグル
行き来して
歩き回って運動している私
落ち着きのない私と共に
ずっと大丈夫だからと
寄り添い
言い続けながら
一緒に歩いてくれる親友
8時50分
いよいよ
オペ室への移動時間に
親友とハグ
抱きしめられて
祈りとパワーが伝わる
『ずっと祈って
ずっと待ってるから』
親友の言葉が胸をうつ
涙する私に
親友の眼差しは
今まで
見たことのない
真剣な眼差し
2人で目を合わせ
IうんI
と・・・頷いて
見送られ
看護師さんの誘導で
家族と共に歩いて
手術室の入り口へ
手術室を目の前にして
極度の緊張感
入り口前に立ち
振り返り家族を見渡すと
心配そうに・・・
私を見つめて
『頑張ってきてね
大丈夫だから』
みんなが声をかけてくれる
私は
『うん』と
頷くのが精一杯
歯を食いしばって
『行ってくるね』と…
泣かないつもりなのに
これから先の
不安や恐怖で
堪えても
堪えきれずに
涙が流れ出てしまう
それでも
深呼吸をして
気持ちを立て直して
手術室の扉を振り返り
見たけれど・・・
やっぱり
大事な忘れ物に
気がついて
これが
最後ではないはずだけど
それでも・・・
いつものように
毎朝
主人を仕事へと見送る時
必ず毎朝ハグをして
仕事が
上手くいくように
無事で帰ってきますように
そう・・・
願いを込めて
いつもハグをしている
今回は
逆バージョンで
無事を祈っていて欲しいと
ハグをされて
見送られたいと思い
旦那様に
思いっきり抱きついて
いつも以上に
ギュッと
抱きついた私
親の前だから
恥ずかしそうにしていた
旦那さまだけど…
私らしいと
笑って見送ってくれた
この腕の中に
また戻って
来れますようにと願い
手術室へと
歩みを進めた
大荒れの空模様が
青空に変わり
私を見守り
応援するかのように
綺麗な虹が
私のことを
見守っていてくれましたI
半円形に広がる虹が
希望の架け橋に
感じられました

続く→⑮