2012年11月7日
いよいよ手術前日
私を励ますかのように
とても良いお天気で
青空が広がっている
病室の窓を開けると
優しい秋風が心地良くて
私を優しく
包み込んでくれるようにも思える
不思議な感じがした
入院して1週間
久しぶりの
外の空気の香りが
懐かしくもあり
心地よくも感じた
時間を忘れるくらい穏やかで
すごく安心できる
不思議な感覚
この穏やかな風に乗って
病気の不安も
手術の心配も
空高く…
風と共に…
何処か遠くへと
消えていったようにも感じる
不思議な時間を過ごしました
手術を明日に控え
過ぎ行く時が
冷静さに
導いてくれたのでしょうね
今はただ・・・
瞳を閉じて
ゆっくりと深呼吸をして
何度も何度も
心の中で繰り返し唱える
『絶対に大丈夫』
『私は大丈夫』
『私だから大丈夫』
強く自分の運と
奇跡を信じて・・・
大丈夫という
じゅもんを
何度も心の中で唱え続けた
穏やかな1日が
過ぎると思っていたけれど
(。>0<。)
忘れて油断していたら
夕方に
看護師さんが病室に来て
淡々と
点滴でも変えるかのように
ストーマーの位置を
黒マジックで書きますね
と・・・
左右に●←しるしを
つけに来た
右側は
一時的なオペ後の処置対応としての
人工肛門
左側は
永久の人工肛門
手術状況によって
との話なので
可能性としての●しるし
でも
それこそ
手術してみなきゃ
わからない
病気の恐ろしさ
私の父は
人工肛門なので
年老いた父でも
障害者となった
自分の体をくやみ
深く傷ついていた
温泉が好きな私も
もぅ・・・
温泉に
入ることが出来ないのかと
ショックが込み上げる
人工肛門になれば
面倒な事も
大変な事も多い事を知っている
人工肛門のサイズに
カットしたり
交換する大変さや
臭いなど
それでも
生きていく選択のため
受け入れざるおえない現実
正確に位置付けする為に
看護師さん達が…
アレコレ相談しながら
位置を
丁寧に確認して
しるしを
つけているようだった
ベッドに
横になっている私は
真っ白な
天井を見つめながら
願いが叶うなら
ストーマーなしの手術に
なります様にと
またも
欲張りな願いを唱えている
どんな身体でも
めげずに
頑張っていかなくちゃ
気持ち切り替えて
私らしく生き抜こう
続く→⑬