直腸ガン ⑦ 詳しい検査と…家族へ告白 | 直腸ガンと乳ガンに…まだまだ生きていたい

直腸ガンと乳ガンに…まだまだ生きていたい

2012年11月8日直腸ガン手術。その頃の日記からも記載。
2015年1月には乳がん発覚。それも…両側。4月23日両側乳房全摘手術。一次二期再建。同時エキスパンダー挿入。2016年1月21日には両胸共にインプラントへ入れ替え。
それでも前向きに…まだまだ生きていたいから…

2012年10月10日


紹介状を胸に…重い足取りで

街の高台にある
病院へと向かった


その名も『県立がんセンター


早朝から
とても混み合っていて

見渡すと…
同じ年代の人は見当たらず

年配の方達ばかり



少し寂しく感じる光景だった



それでも同じように
病気で闘う者同志で


私以上に…
ツライ思いをして闘っている人達が
沢山いるのだろうと

漠然と考えながら…


受付を終え
診察室のある待合室へ



イスに座ると

正面には
緩和ケア病棟入り口
の看板が目に入る



正直とても…複雑



悪い思いも
頭をよぎる中・・・

残された時間がいくばかりなのか
胸が締め付けられる気持になる


ようやく名前を呼ばれ
1人診察室へ


詳しい検査が必要のため

日程に次々と
検査項目の予定が入れられた



そして検査の日が進むにつれて

家族に・・・
隠し通すには
限界の時期になっていた




ある日の夜…

ようやく旦那様へ
病名を告白…


いつものように
一緒にベッドに入り



真っ暗な部屋で話をすことを決め

重いクチを開いて



時間を掛けながら

少しずつ
ゆっくりと
私は話しを・・・始めた





『ま~ちゃん←いつも呼んでいる旦那様の呼び方
謝らなきゃいけない事があって…』




「どうした~」


いつものように優しい声

その声で
悲しみが込み上げてきてしまう




『あのね……』
号泣してしまう私




「どうした?」

慌てて
明かりを付けようとする
彼の腕を止め





『ちょっと待って…大丈夫
ちゃんと話すから』





「いったい、どうした?
なにがあった?」


ただならぬ私の様子を見て


不安そうに…
暗闇の中で
彼が…私を見ていたのがわかった





『じつはね…私…
病気になっちゃった
ゴメンネ…ま~ちゃん



彼は…
私のその言葉に衝撃を受け


動揺した様子で
慌てて飛び起きた…


声を荒らげた様子で
私に問いかけてくる




「病気?なに?
どこか痛いのか?どうした?」



次々に彼は
私に問いかけてくる





『実はね・・・

もしかしたら


私…死んじゃうかも
         



何度も声を詰まらせながら



1番の不安の…
涙の打ち明けた



今までの
経過の長い話しを
ゆっくりと語ると



その話を聞きながら
彼も号泣



彼も…
いま考えると

不自然な言動があったと

振り返っていた様子だった




隠し通していた

胸のつかえが取れて

やっと…
安堵できた瞬間だった



話しを
ようやく全て理解して






「わかった。大丈夫だから。
絶対守るから
心配しなくて大丈夫だからネ
だから一緒に、頑張って闘おうね」



いつものように彼は
私の頭を何度も撫でながら




「今まで1人で
よく頑張ってたね
えらかったね
つらかったね

今日からは一緒に頑張ろう」



彼は…そう言って


スイッチを切り替えたように





治すから
絶対治してみせるから
治るから大丈夫!!」と…



そうやって…
何度も唱えるように



私への励ましの言葉は



彼自身の
心を奮い立たせるように
何度も何度も



前向きな言葉を
言い続けて
励まし続けてくれた



迷いのない
真っ直ぐの愛で


心強く
強い意志で

完治させてみせると


一緒に
誓い合った
その夜・・・



彼が私の

ラブラブ応援団長にラブラブ

なって支え続けてくれる

忘れられない
大切な日となった




今まで以上に
感謝が込み上げる


支えてもらえる
ありがたさが

嬉し涙となり
感極まって


言い尽くせないほどの
ありがとう




出会えた事への感謝




彼から離れたくないと
強く願い…強く想い
生きたいと


大切な人のそばで
寄り添い
生きていきたい


だから決して諦めず
負けないと
誓い合った夜だった



その夜から
パソコンで情報収集や

様々な治療法や

免疫療法を検索したり

完治に向けた闘い
共に歩みはじめました






そして・・・
1番の気がかりな事
やっぱり一人娘のこと


東京への進学希望のため

検査の合間で


母娘でプチ旅行を兼ねた
東京の学校見学


受け入れにくい衝撃事実を
娘にも
ようやく話をした



涙する娘に・・・

決して病気に負けないと

涙こらえて
強い母を演じ


強い意思で
病気に
勝つ事を約束



娘にも

『ママは
パパが居るから
大丈夫だから

夢に向かって
受験に向かって
目標に向かって
頑張ってねと伝えた


お互いに目標に向かって
闘うと約束をした




そして・・・

2週間で
全ての検査が終わった



続く→⑧