水道水フッ化物添加反対派の意見 | 横山歯科医院

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[水道水フッ化物添加反対派の意見]

(Wikipediaより抜粋)


<国内の状況>
京都市山科地区(当時は東山区の東半分)では、1952年(昭和27年)から
13年間、水道水フッ化物添加がフッ化物濃度0.6ppmで実施されている。
これは厚生省や文部省からの研究補助金によって試験的に行われ、健康への
影響や水道工学関係の調査が行われている。

米軍統治下の沖縄本島では、1957年から日本返還の1972年まで広い範囲で
水道水フッ化物添加が実施されており、19市町村約50万人に給水されて
いる。

1967年(昭和42年)朝日町 (三重県)では、水道水フッ化物添加がフッ化物
濃度0.6ppmで実施された。
これは浄水場拡張の影響により3年9ヶ月で中断となっている。


1971年(昭和46年)5月、兵庫県宝塚市にて、斑状歯(歯のフッ素症)の
発生が正面化し、水道水源である六甲山系(六甲山地)の水に水質基準を
上回るフッ素が含まれていることが明らかとなっている。
水道事業者である宝塚市の責任を問う訴訟が生じている。



<海外の状況>
米国では、水道水フッ化物添加設備の不調が、度々生じている。
おそらく、米国における最悪の事故は、1992年のアラスカ州フーパー湾にて
生じたものであろう。
水道水フッ化物添加装置の故障により、大量のフッ化物が飲料水中に添加され
296人が中毒となり、1人が死亡した。
これは水道水フッ化物添加によるフッ化物中毒が原因の最初の死亡報告例で
ある。



<海外の虫歯の有病割合>
アメリカ合衆国の一部と西欧のオーストリア、ベルギー、デンマーク、
フィンランド、フランス、ドイツ、アイスランド、イタリア、
ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、スウェーデン、スイス
では、水道水フッ化物添加は行われていないが、虫歯の有病割合はこれらの
地域において減少傾向にある。

フッ化物水道水添加を中止したカナダ、旧西ドイツ、キューバ、フィンランド
といった国々では、虫歯の発生率は減少を続けている。

水道水の99%は飲料以外に使われ環境汚染源となる、フッ化物にさらされる
ことによる健康上の危険を理由に、スイスのバーゼル市は、1962年に水道水
へのフッ化物添加を中止して今日に至っている。



<大脳への影響>
反対派は、(水道水フッ化物添加と同等の濃度である)1ppmのフッ化物を
含む水を1年間摂取させたラットの腎臓と大脳に有害な変化、大脳における
アルミニウムの吸収の増加そしてアルツハイマー型痴呆の特徴である
βアミロイドの沈着が確認されたという、動物実験の存在を指摘する。

アルツハイマー型痴呆と水道水フッ化物添加の関連は、不明である。

1998年の研究は、フッ化物への暴露とアルツハイマー型痴呆の関連を示唆
していた。
研究グループは、この研究の方法には制限があり、最終的な結論ではない
ことを指摘している。

現在、研究と保健機関はフッ化物はアルツハイマー型痴呆には関連が無いと
しており、加齢と家族歴が、最も重要な関連要素であるとしている。

さらに、水道水フッ化物添加は、アルミニウムとフッ化物の吸収の競合に
より、アルツハイマー型痴呆を予防するとする研究もある。

とはいえ、この研究にも、設計に制限があり、最終的な結論にはつながら
ない。
(研究の設計に制限があり、最終的な結論を提示できないことは、医学論文
にはよくあることであり、水道水フッ化物添加の研究に特有の状況ではない)



<DNA・癌・AIDSへの影響>
反対派は、フッ化物は染色体の損傷をもたらし、DNAの修復を阻害するという
意見を支持する研究の存在を指摘する。

さらにある反対派は、フッ化物は、人の免疫系を弱体化し、癌の進行や
AIDS後天性免疫不全症候群への抵抗力を奪うと主張する。

反対派は、フッ化物の過剰摂取が小児の肝障害、腎機能、フッ素症に関連して
いると強調する。

事実、フッ化物は高濃度では、多くの副作用を引き起こす。
動物研究では、フッ化物がさまざまな種の雄の生殖器官に障害をもたらす
ことが示されている。
それゆえ反対派は、フッ化物を危険であると考えている。



<個人の選択の自由に関する問題>
水道水フッ化物添加の反対派の一部は、水道水フッ化物添加が人々の歯の
健康を向上するとしても、人々は治療をうけるという個人の選択の自由に
反していて、適切な同意が無い水道水フッ化物添加は「強制的な集団投薬」で
あると主張する。



<政府、産業界による陰謀だとする説>
ある反対派は、第二次世界大戦中の核兵器開発の機密が関連していると主張
する。
「水道水フッ化物添加は、最初から見せかけである。米国原子爆弾計画を訴訟
から守るための科学なのだ」とする見解もある。

フッ素を単体で使う場面は少ない。
ウラン235(235U)濃縮のため、揮発性の高いフッ化ウラン(UF6)を製造
する目的で単体フッ素が利用されることは、特筆すべき事柄である。


ある陰謀論は、巨大産業はフッ素という「産業廃棄物」を厄介払いしたがって
いると主張する。
フッ化物は産業廃棄物であり、適切に処分するには費用がかかると主張する。
産業界はこの費用から利益を守るために何百万トンもの不要なフッ化物を
環境にばらまいたのだ。
つまり、水道水フッ化物添加の反対派は「今や、水道水フッ化物添加の背後に
ある強大無比な無慈悲が、アメリカの『巨大企業』によることは、明らかで
ある」と主張している。


その他に、歯科界による陰謀論や、世界に2万6千人いるフリーメイソン
会員が、フリーメイソンの目標のために水道水フッ化物添加を促していると
いう陰謀論がある。