『昼トリ〜黄金町バザール2018ディレクター・ツアーに参加しよう!〜』が2018年9月23日(日)に開催されました。

 

参加人数は12人。集合場所はハマトリーツ!の活動拠点『黄金スタジオ』。ここから終着地の『日ノ出町スタジオ』までディレクターの山野真悟氏の案内で会場を1時間半ほどかけて巡りました。なんでも映像作品をちゃんと観ると3時間以上はかかるとのこと。

 

 最初に山野さんから今回の『フライング・スーパーマーケット』の趣旨についてレクチャーがありました。

 

「嘘のような本当の市場」をコンセプトとして始まったアートバザール『黄金町バザール』。それが年々バザール色が薄れ展覧会色が強くなっていった。そこで11回目となる今回の『黄金町バザール2018 フライング・スーパーマーケット』では、当初のコンセプト「嘘のような本当の市場」に立ち還り、さらにそれを超えるスーパーなアート市場として再スタートした。


 

 その後山野さんと皆で会場を巡ります。

 

 「このパステル画は今回初めて売る」,「個々のサインボードには異なった文章が」,「裸足で水に入って聞く」,「制作者の山本さんから説明を聞こう」,「バイク通りまーす」,「サイコな作品を作る作家」,「沖縄にも黄金町と同じような経緯の場所があって」,「えっ左にも展示があるのか」,「廊下の塩はさっき見たオリーブオイルの作家の土居さん」,「ここは埃っぽいから注意して」,「赤いプラスティック・ストローはアーティストとスタッフの間で流行っているカフェの」,「顔の階段は狭いから」などなどワイワイと。

 

 

 以下,山野さんと巡って聞いた裏話をちょっとだけ御紹介。まず出発点の『黄金スタジオ(15)』から(以下括弧付きの数字は黄金町バザール案内マップに記載されている番号)

 

葉栗翠+イクタケマコトのTシャツマーケット(15)

黄金町周辺地域の団体から提供されたマークや黄金町で活動するアーティスト達によるデザインを収集。 それをTシャツにシルクスクリーン印刷した。購入し持ち帰られる美術作品として大量に展示。

 

安部泰輔コーナー(15)

絶賛制作中の安部さんが解説して下さいました。「古着で出来た木があり、そこにワークショップ参加者の手による絵が”花”として咲いてゆき、その花を元に端切れから制作した作品が”実”としてみのり、この実をバザール最終週に収穫するという作品」とのこと。

 

 

グループ展『pass by(15)』

このパスバイ(通りすぎよ)は山野さんが命名

 -土居大記:上から垂れるオレンジ色の液体はオリーブオイル。

 -三輪恭子:黒いパステル画は1点2万円から販売します。

 

嶋山文香『RED Profile』(2) 

服飾ブランド『RED Profile』の服はなんとZOZOタウンで購入可能。

 

蔡坤霖(ツァイ・クェンリン)+山田哲平+林子皓(リン・ズハオ) (1)

展示は音響とパイプによるインスタレーション。裸足で裾をまくって水の中に入ります。大岡川から水中マイクで収録した音も元になっているそう。ここの鑑賞では裸足になれる服装が吉。このパイプは屋外まで繋がっていて…。

 

 

山本アンディ彩果(14)

山本氏「果物は保存のために砂糖漬けする。そこで曖昧になっていく祖父の記憶や小説を保存するために砂糖漬けにした。しかし砂糖漬けは次第に溶けて行く」

 

 

『PIN-UP Gallery(12)』安里槙+許田盛哉+etc

これからリサイクルショップに出す衣装類を1点だけ身につけた写真だそうです。

 

『ゴールドリフレクションタウン展』(11)

入り口表示の左側の扉内にも実は展示物があるので要注意。

 

アーティストグループ『インスタントコーヒー』Site-Aギャラリー(17)

公共/プライベートの可能性を探るプラットフォームとして、ギャラリー空間を「お店」に。これから様々な活動を行うそう。このSite-Aギャラリーで音楽ライブも実施予定とのこと。

 

 

FLYING SUPERMARKETのダンボール箱

黄金町のそこここで見かける FLYING SUPERMARKETのダンボール箱は,スタッフが会場を巡る鑑賞者にバザールの倉庫/バックヤードをイメージさせるために作った。

 

 

終着地『日ノ出スタジオ』

ショップ+カフェ+ギャラリー の三つを合わせた拠点としていく。会期後もカフェは続ける予定とのこと。

 

 ってことで,日ノ出スタジオで15時10分頃解散。暑いなか(気象庁の観測値でも横浜は28度近くまで上がった模様)お疲れ様。山野さん、有難うございました。

 

 私はこの後『日ノ出スタジオ インフォメーション カフェ』のコーヒーでひと息ついてから帰りました。ちなみにスタッフによると「カフェのお勧めドリンクは黄金サイダー。ホットコーヒーも美味しい」とのこと。

 

 

こんにちは、えみちです。

私は初めて訪れる街では下を向いて歩くくせがあります。

それは、、、ご当地マンホールを探すことが趣味だからです。

マンホールには下水道や電気、ガスや通信ケーブル用のものがありますが、下水道のマンホールの蓋はそれぞれの自治体(主に市町村レベル)で、ご当地の名産などをあしらったデザインになっており、カラーのものもあって大変美しいのです。

これはどうも日本特有のことらしく、海外では見かけません。

地面に設置されて踏みつけられてしまう蓋にデザインを、、という風には考えないのでしょう。

また、限られたスペースに意匠をこらすというのは日本文化の得意とするところでもあるからかもしれないですね。

 

さて、新潟市でも水と土の芸術祭鑑賞の合間にもちろん下を向いて歩き、2種類のマンホールを捕獲しました。

 

 

まずはこちら。市の花であるチューリップと太陽のデザインです。

 

 

続いてはこちら。最初に見た時はよくわからなかったのですが、新潟市のシンボル的な存在、信濃川に架かる国の重要文化財、萬代橋をモチーフにしているとのこと。萬代橋を幾重にも重ねたデザインです。

 

あいにく私が歩いた範囲では、モノクロ版のみでカラー版にはお目にかかれませんでした。

 

他にもバスに乗っている間にチューリップ柄の排水溝を見かけましたが、歩いているときには見つけられませんでした。調べてみると、他にも違うデザインのマンホールが存在するようです。さらには、平成の大合併で周辺の14市町村と合併したことで、各市町村で設置した違うデザインのマンホールもまだ存在するようです。わくわくします。皆さんももし機会がありましたら、水と土の芸術祭ご鑑賞の合間に、ぜひ下を向いて歩いてみてください。

 

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↓↓『旅トリ~水と土の芸術祭2018に行ってみよう!~』の各レポートはこちら↓↓

【旅トリ】水と土の芸術祭2018(A)8/25AM まちなかツアー編

 

【旅トリ】水と土の芸術祭2018(B)8/25PM 全国芸術祭サポーターズミーティング編

 

【旅トリ】水と土の芸術祭2018(C)8/25PM ふらっとツアー(天寿園&清五郎潟)

 

【旅トリ】水と土の芸術祭2018(D)市民プロジェクトバスツアー

 

【旅トリ】水と土の芸術祭2018(おまけ)新潟市のマンホール

 

10/13(土)に開催した報告会の様子はこちらのブログから!

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8月26日(日)ツアー2日目の報告は私、ハマトリーツのゆかりんがお届けいたします。

まずはバスツアーの起点、新潟駅南口に9時集合。

続々と集まる参加者たち、今日も昨日に引き続き新潟市のバスにお世話になります。

運転手さんも連日で大変なことでしょう…

ご案内はこちらも再び新潟のサポーター代表平岩さんです!

よろしくお願いいたしま~す。

 

今日は市内各地に点在している市民プロジェクトの拠点を巡るのですが、

まずはその前に新潟という土地の成り立ちがよく分かる場所へ。

鳥屋野潟にある旧栗の木排水機場です。

海抜ゼロより低いこの湿地帯を排水するための施設です。完成は昭和23年で現在は使われていませんが、それまでは腰までつかりながら田植えをしたりしていたのが豊かな田園地帯に生まれ変わりました。

磯部行久の作品がかつての水位を示してくれています。

 

 

何故かこういう廃墟・・・ではありませんが時代の土木遺構には抗いがたい魅力があり、

去りがたい気持ちも抑えつつ、次のよろっとなすベースキャンプに向かいます。

 

「よろっとなす・・・???」勝手にヨロヨロの茄子の漬物?などと想像してしまいますがバスは阿賀野川を越えてはるか北へ。

着いたのは普通の民家のたたずまいの建物ですが、なんかちょっと面白そう。ギターが置いてあったりして。

コンセプトは「誰でも気軽に寄れる場所(特にオジサマたち)」のようですが、なんと言っても面白いのは「誰かに借りたもの」を写真とともにその時の状況、そしてそのものはどうなったのか・・・を書いてもらうプロジェクトです。

「別れたカレシにまた会いたいからわざと返さなかったDVD」とか。

その記録を一枚ずつ紐ときながら、読んだ人たちの感想も付箋で添えられています。

思わず時がたつのを忘れて読み入ってしまいます。

ここで借りることができるDVDなどもたくさん。

お金を払えば何でも借りることができる今こそ、あえて人と人との繋がりを構築していこうという試みがステキです。

こんなスペースいいな、居心地いいな。

問題の「よろっとなす」の意味とは・・・古い方言で「そろそろ返せ・・・」だそうです。

 

 

 さて、バスは田園地帯をひた走り、次に向かうは 木場城復活プロジェクト。

戦国末期、上杉勢の前進基地として造られた木場城。今は跡形もなく、ただ推定地を示す柱が建つのみ。

そんな木場城をそこに住む人たちが想像し、旧武田家(新潟市に残る最も古い民家)を会場に思い思いの作品を寄せて木場城美術展を開催しています。

大事なのは歴史を掘り起こすために、プロジェクトに参加できるのは木場に古くから住んでいる人、他県から結婚を機に移り住んだ人、そして土地の未来を担う子どもたち、木場に縁のある人たちに限っていることです。

400年もの時を超えて風が渡る田んぼの中に在りし日の木場城が見えるようではありませんか・・・(?)

 

 

木場から大きく南下して南区の天昌堂プロジェクト2018に到着。

これは文句なしに楽しめます。元は呉服店だった店舗に子供向け遊具が設置されているのですが、大人も十分に楽しめます。それぞれの遊具のネーミングが絶妙。

乗ってぐるぐる回る遊具には「円広志」とか・・・(ある世代以上じゃないと笑えませんが)

普段身体を動かさない「大きなお友だち」におススメです。

ここもやはり過疎化が進む商店街を活性化させるためのプロジェクトですが、時々開くお食事会などはお年寄りにも大人気とのこと、新しい繋がりができつつあるようです。

 

 

ここで昼食タイム!

二手に分かれて一方は絶品カレーライスのお店。私たちはスタッフさんの案内で古くからの街の食堂へ。

とってもレトロな感じのお店でいただいた濃いめの坦々麺が美味しかった~!

カレーライスも美味だったそうですよ。

あとは商店街の街並みを見学。この辺りは看板建築も現存していて見ものです。

 

 

次に向かうは月潟アートプロジェクト2018.

月潟は越後角兵衛獅子発祥の地として有名ですが、今回はかつて料亭であった

木造家屋を舞台にアーティストが作品を展示しています。

「そこに住む人と記憶の居場所の確認」を表現しているそうです。

 

 

そして月潟劇場。閉館となるまで数多くの名画を上映してきた映画館です。

閉館後は資材置き場、近隣住民の物置として使われていたそうですが、それすら過去のこととなってしまい、すっかり廃墟と化したこの劇場をプロジェクトが再び生まれ変わらせました。

別ににぎやかなイベントスペースになったわけではありません。   

ただ、ひっそりと昔の思い出をたどり、往時を偲び、さらに自分の「いま」を重ねて

いく、そんな空間になっています。

劇場が溜め込んでいた記憶を光を使って炙り出す・・・という試みは私たちの深い部分にも

語りかけてくるようです。当時の立派な緞帳がそのまま残っています!

 

 

続いて小須戸地区の小須戸アートプロジェクト2018.

ここでは町屋ギャラリー薩摩屋を中心に3つのプロジェクトが実施されていますが、

「小須戸の看板娘」飯沢康輔 の超絶技巧の似顔絵は必見です。

「え~っ!これ写真じゃないのお???」という声が上がります。

この地区は古くは織物の町としても知られ、商店街の店舗に掛けられたイラストカーテンもステキです。

この日はちょうど地区の祭礼にあたり、壮麗な山車も見ることができてラッキーでした!

 

 

 

 

バスは再び鳥屋野潟エリアに戻ります。

いくつかの作品が展示されている天寿園は中国庭園と日本庭園が調和するフシギな空間ですが、ここに関してはVol.2 ふらっとツアー編(?)のブログにお任せいたします。

忘れちゃいけないのが天寿園すぐそばの「清五郎さん」。姿の見えなくなった清五郎さんを探してこんな風になっちゃったとか・・・

 

 

ではそろそろ新潟駅へともどりましょうか。

夕方5時となりました。

あれれ・・・この後沼垂まで行く人たちもいるようですが、ここで解散。

みなさん、お疲れさまでした。

何から何までお世話になりました平岩さん、スタッフさん、そして運転手さん、本当にありがとうございました!

作品は言わずもがな、バスの車窓から見える田んぼの稲の美しかったこと!!

米どころ新潟! また絶対来ますね~。

 

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【旅トリ】水と土の芸術祭2018(C)8/25PM ふらっとツアー(天寿園&清五郎潟)

 

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8/25午後のふらっとツアーについては私えみちよりご報告いたします。ふらっとツアー参加隊は5名。まずは天寿園に向かいます。我々はバスとタクシーを乗り継いで到着しました。純日本庭園を抜けるとその先に、本格的な中国式庭園が現れます。それもそのはず、中国から資材を運び、北京市林園局が設計・施工した日本初の池泉回遊式中国山水庭園だそうです。日本庭園内の「瞑想館」は村野藤吾の設計によるものですが、現在の横浜市庁舎も同じく村野氏の設計だそうです。横浜とご縁がありますね。

 

 

そして中国庭園のほうに抜けます。あれー、この辺りにも作品があるはずなんだけど、、、見つからないから一休みしようかなっと。。。あ!あまりにも周りに溶け込みすぎていて気づきませんでしたが、潘逸舟氏の「痛みを伴う散歩」を発見。

 

 

 

尖った石に文字が書いてあります。その上を歩く体験型アートです。一応挑戦しましたが、、、、筆者はちょっとも進めずギブアップ。しかしご一緒した皆さんはかなり善戦されていました!(もちろん痛い痛いとおっしゃってはいましたが、、)

 

矢印に従って進んでいくと、天寿園を出ることになり、そのまま清五郎潟に到着しました。もうその頃には雨が結構降っていたのですが、なんともピースフルな風景に癒されました。。

 

日比野克彦氏の「BOAT HOUSE DOCK YARD」です。

 

 

 

 

 

しつこくてすみません。。。「潟」と作品の位置関係を見ていただきたかったもので。。。

 

癒されまくった後、天寿園に戻って残りの作品を鑑賞します。

 

 

まずは潘逸舟氏の「循環」。波の映像がどういうわけか、室内の、畳敷きの大広間の雰囲気にこよなくマッチしていて、暗幕をめくって入った瞬間、我々も「わぁ!」とつい歓声をあげておりました。ちなみに、先ほどの「痛みを伴う散歩」と同じ作者です。先ほどは痛覚を刺激されましたが、今回は聴覚です。耳に心地よい波の音。ずっとこのままここにいたいような。。

 

 

こちらは、山内光枝氏「みつち・みずち」。にじり口から入って渦巻き状のクッションから渦巻き天井を見上げる。ここも居心地がよくてそのまま居座ってしまいそう。。。

 

天寿園、清五郎潟は他の会場から離れていて、簡単に向かえる場所でもないので、私達のようにものすごく蒸し暑い日に当たったり、雨に降られたりするとつい、ま、いっか。。。と諦めてしまいがちかと思います。しかし、今回のふらっとツアー隊5名が満場一致したのは「来てよかった!」「それだけの価値がある!」「ひとりだったら絶対諦めていた!」「皆で来れてよかった!」でした。皆さんもぜひ行ってみてください。特に、清五郎潟は新潟の「潟」であり、水と土の芸術祭にとっても象徴的な風景のひとつだと思います。後悔はさせません(キッパリ)。

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8月25日(土)午前中、ハマトリーツ!&事務局メンバーで、各地から駆けつけた芸術祭サポーターの皆さんと巡った水と土の芸術祭「まちなかツアー」でしたが、その終着点がここ「ゆいぽーと」。水と土の芸術祭のサテライト会場です。

そして、この場所が、今年の全国芸術祭サポーターズミーティングの会場になります。

 

 

横浜から来たメンバーでゆいぽーと正面で記念撮影をした後は、「ふらっとツアー」に参加の有志5名とお別れ。会場内の作品をふらふら観ていると、いつしか時刻はサポーターズミーティングが始まる14時30分が近づき、そそくさと2Fのクリエイティブルームへと移動します。

 

 

サポーターズミーティングの司会を務めるのは、午前中の「まちなかツアー」で私たちのガイドをしてくれた水と土の芸術祭市民サポーターズ代表の平岩さん。

 

まずはハマトリーツ!の他、あいち、さいたま、市原など全国各地から集まったサポーターや関係者の皆さんなど当日の参加者をご紹介いただきました。

次に、水と土の芸術祭2018アドバイザー小川 弘幸さんから、水と土の芸術祭のご説明をいただきました。今回で4回目を向かえる本芸術祭ですが、小川さん自身、第1回の市民サポーターから始まり、プロデューサー、ディレクター、アドバイザーと毎回、異なる立場で芸術祭に関わっていることもあり、それぞれの視点から見たこの芸術祭の変遷や歴史を交えた興味深いお話でした。

 

その後、本編に入るのですが、今回のサポーターズミーティングは2部構成になっており、前半は市民プロジェクトのご紹介、後半はラウンドテーブルで、用意されたテーマについての討議と発表。

 

市民プロジェクトの紹介では、翌日に訪問予定の(1)月潟アートプロジェクトと、午前中に訪問したばかりの(2)礎窯2018 One more cup storyをご紹介いただきました。

作品づくりのお手伝い、に留まらず、まさに市民が作品をつくり上げている姿、この芸術祭の主役は市民だという確信をもって活動されている姿は、羨ましさを超えて、敬服の感すら覚えました。

 

10分間の休憩を挟んだ後、いよいよラウンドテーブルの開始。平岩さんから提示いただいた討議テーマは3つ。

 

①芸術祭によって生み出すことのできる「経済的なものに限らない社会的利益」とは何か?

②生み出すために、サポーターという立場で実行できることは何か?

③全国芸術祭サポーターズミーティングによってできる関係性を活かし、連携によって生み出すことのできる利益、できることは何か?

 

う~ん、固い。でも実は好きです、こういうの。

 

 

 

という訳で、机を囲んで(テーブルをラウンドして)皆で話し合うのですが、いろんなところから来たサポーターさんがごっちゃになって話し合うのかと思ったら、それぞれの芸術祭のサポーターがひとつのテーブルにまとまって、自分のところの芸術祭だったら、というスタンスから議論を始め、それぞれが発表するというスタイル。ハマトリーツ!は人数が多いため、A班、B班に分かれさせていただきました。

 

で、どんな発表があったかというと、言葉で説明するのも良いけれど、まずはみずつちサポーターの方が描いてくれたこのグラフィックレコーディングを見てください!(個人的には、今回のサポミーの一番の驚きが、このグラレコだったりします。)

 

   

 

多くの方が、本来、他者を支援するためのサポーター活動が、結果として個人の変化や成長に繋がっていると話されていたこと、また、全国芸術祭サポーターズミーティングというつながりに期待することとして「情報共有」という言葉が何度か聞かれましたが、まさにこの場がその機会になっているという事実が、印象的でした。

 

ラウンドテーブルのファシリテートをしてくださった鈴木 泰人さんからも「日頃、感じていることを是非交流の場面で積極的に話してください。私自身、神奈川出身でありながら、ヨコハマトリエンナーレでこれだけサポーターの皆さんが活躍されていることを知りませんでした。作家の皆さんにも是非、積極的に伝えてください。」との言葉をいただきました。

 

最後に前アドバイザーの加藤 種男さんから、「本来、アートや芸術というものは、高みにあるべきものではなく、人々の生活の中にあるべきもの。アートを生活の中に取り戻すため、市民の活動は不可欠。また、アートでできたネットワークが東日本大震災のときに役立った事実もある。すばらしいサポーターズミーティングでした!」とのお言葉で会を閉めていただきました。

 

おや、何か忘れているぞ・・・。そうそう、次回の全国芸術祭サポーターズミーティングの開催地を決めなくては!

ということで、立候補を募ったところ、手を挙げたのはさいたまの皆様。

ということで、次回(第5回)は「2020年の春にさいたまでの開催」と決まりました。

 

ということで全国芸術祭サポーターズミーティングはここで本当に終了しまして、次は懇親会会場へと集まりの場を移すのでありました。ここは新潟。飲むよ~。

 

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【旅トリ】水と土の芸術祭2018(C)8/25PM ふらっとツアー(天寿園&清五郎潟)

 

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【旅トリ】水と土の芸術祭2018(おまけ)新潟市のマンホール

 

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