我々はときおり、悪夢から目覚めた瞬間に自らを祝福することがある。
我々はおそらく、死んだその瞬間をみずから祝福することであろう。
ナサニエル・ホーソーン
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オヒサシブリデスヨコオデスイキテイマス。
ということで近況とか。
たまに書くのが仕事の宣伝とか、最悪です。
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10周年記念パック
http://www.jp.square-enix.com/dod3/10th/
この書籍とかCDとかDVDとかは、全然知らないウチに進んでいた企画なんですが、結局色んな部分で関わる事に。DOD1のシナリオ書いた名取さんと、ノベライズを担当した映島さんとヒイヒイ言いながら書いたり演出したりしました。というか、映島さん死ぬほど書いてます。あれは死ぬ。死ぬ。
内容は……なんだろう。
ファンの人なら嬉しいんでしょうか。自分の中では「出来る範囲で頑張りました」的な内容ですが。斜め後ろに球を放ってるような気がしなくもない。
発売されたら振り返りレビューでもしようかと思います。
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公式サイトに twitter 用のアイコンが出ています。
http://www.jp.square-enix.com/dod3/#/special
デザイナーの情報はこちらなど。
http://www.bukkoro.com/_about/
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海外の方からのローカライズ希望が2400人も集まったそうで。
International localization of Drag-on Dragoon 3 as Drakengard 3
http://www.change.org/en-AU/petitions/international-localization-of-drag-on-dragoon-3-as-drakengard-3
ありがたい話です。
……ですが、(いつも通り)期待しないでいただきたいんですよね。
ドラゴン3は1でもニーアでも無いので全然違います……あ、でも、似てるところもあるか。ドラゴン出るし。いやまあ、いずれにしても、毎回「前回とは違うモノを作る」というキモチで作っているので、過去作を期待してると大幅に裏切られる予感がします。
なのでもしスクエニさんがローカライズをする事になっても、あまり過大な期待は抱かず「拾って食ったら意外と旨い」程度の気持ちで頂ければ幸いです。
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その他、各種メディアさんのまとめなど。
電撃オンライン
http://dengekionline.com/sp/dod3/
4gamer
http://www.4gamer.net/games/207/G020792/
ファミ通.com
http://goo.gl/Xa5Viw
電撃さんとか良くまとめて下さっています。プロデューサーの柴さんが間違った事を言う(よく言う)とイライラするので見てないんですが、たぶんキチンとまとまっているに違いない。たぶん。
今なんか下請けらしからぬ失礼な発言があった気がしますが、気にしないでくださいね。
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そんなドラゴンのPVをTGS用に編集しました。
これもまた紆余曲折あったんですが、まあ、なんとか。
これも、柴さんに言われて「えー」とか思いながら最後にカットを追加したんですが、今振り返ると追加して良かった気もしなくもありません。
お暇な方はTGSでご覧ください。
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そのTGSはビジネスデーにフラフラしている予定。
一般日に行ってプレイヤーさんの姿でも見ようかなと思ってたけれど、映像出展だけなのでプレイするヤーが現れないので断念。
替わりに10月にこっちを見に行こう予定。
ドラッグオンプチオンリー
http://drag-on-petit.kill.jp/
いやらしい本とか売ってないのかなー。
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しかし、このパッケージの上にある黒いリボンみたいなモノは何だろう。
Amazon: ドラッグ オン ドラグーン3 http://goo.gl/Pnwao8
謎。
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どのみち死なねばならぬなら、 私は、なっとくして死にたいのだ。
/ 梅崎春生
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6月6日は誕生日でした。43歳です。多分。
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誕生日の早朝から胃カメラ飲んでました。死ぬ。
ものすごい苦手で「今回は楽だと言われている鼻からのカメラに変えよう」と思ったのに、鼻カメラは予約が全然取れなくて仕方なく口カメラに。
ゲフゲフ言いながらナミダとヨダレを垂らしつつなんとか終了しました。看護師のおばちゃんに「大丈夫よ~大丈夫よ~」と言われながら背中をさすられる43歳。
終わった後、おばちゃんに「あら6月6日が誕生日?私と一緒じゃない!」という怪情報をゲットして帰宅。
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まあ、そんなこんなで皆様メッセージやコメントやらいろいろありがとうございます。
全然会った事も無い海外の方からオメデトーメッセージを頂くとか。
ソーシャルネットワークってすごいですね~(素人の感想)
※mixi の方でメッセージや友達申請を下さった方へ。
なんか mixi からのメールの転送設定がおかしいのか上手く受信出来てなかったようです。
「メッセージしたのに返信がない!」とか、「友達申請受理されてねーよ!」とかあればお教えください。
ゲームのディレクションをして、そのファンの方から誕生日を祝って貰って、僕は幸せモノです。
それでは。
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我々はしたいことの出来るものではない。
ただ、出来ることをするものである。
/ 芥川龍之介
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島国さんのブログ
http://dochikushow.blog3.fc2.com/blog-entry-2636.html
> 読書感想文は、本当にクソだと思う。
自分は小学生の頃「勉強出来る子」でした。
が、読書感想文では入選に選ばれる事が無くて「何故選ばれないんだろう」と思い悩んでたんですね。それで図書館に行って「読書感想文の書き方」というのを探しだし、その本の言う通りに書いたんです。
あんまり覚えてないんですが、本に出てくるエピソードに自分の周囲の体験を絡めつつ「ちょっと学ばせていただきました」的な内容です。そしたら入選ですよ。自分の「感想」は一切殺して、本の言う通りに書いた「感想文」が入選。
クダラナイなーと思った僕は、翌年から真面目に書くのを放棄してしまいました。
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しかし今振り返ると、あの体験を経て
・大人は完全ではない。
・学校の評価システムには穴がある。
・読書感想文はクダラナイ。
という事を学んでいました。
あれはあれで良い経験だったと思います。
という観点から見るに、読書感想文にもそれなりの意味はあると思います。
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読書感想文が「自己の本来の感想」ではなく「大人ウケする内容」である事が評価されるのは、ある意味正当な評価です。
以前、日記にも書いた「かけ算の順序問題」
3×5≠5×3 問題
http://ameblo.jp/yokota6/entry-10708560822.html
もそうですが、学校教育ってのは「上から教わった事を文句言わずにやらせる」事が主眼であって、自主的に思考するのには向いていません。
「かけ算の順序なんか本質的にはどうでもいいじゃん」とか「読書感想文なんか意味ねーよ」とか、そういう文句をたれる人ってのは軍隊や組織には向いていない訳です。
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僕の時代は図書館で調べましたが、今の時代だったらどうなんだろう?
と思って検索してみたら、ありました。
自由に使える読書感想文
http://www2k.biglobe.ne.jp/~onda/
すごいです。いろんな名作のサンプル感想文に加え、感想文を書く方法論やバレた時の反省文の書き方まであります。
この人もよほど「読書感想文」に嫌な思いをさせられたのでしょう。
悪意に満ちていてステキです。素晴らしきインターネット時代。
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で、教員側の立場に立ってみれば(自分たちの設題の瑕疵を棚にあげつつ)こんなサンプルサイトは由々しき問題だと思う訳です。
生徒達の感想文からどうやってそれを判定するか?
聡明な教員であればサンプルサイトから作られたモノである事は一目瞭然ですが、聡明ではない多くの教員によってはやはり活用すべきはインターネットな訳です。
……調べてみたところ、上記サンプルサイトはPDFで公開されていました。
やるな、この人。
これなら検索してもハッキリとは出てきません。
PDFがコピペ不可の設定になっているので、生徒も見ながら書き写す必要がありますし、他のサイトに転載されることも避けられるでしょう。
これなら教員側も探しづらい。
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しかしまあ蛇の道は蛇といいまして、PDFの属性を解除する事なんていくらでも出来る訳です。
http://freemypdf.com/
サンプルサイトからファイルをDLして、このページの「ファイルを選択」ボタンから選択。その後「Do it」ボタンを押せばコピペ可能ファイルの出来上がり。
これで教員側もサンプルサイトを探しやすくなります。
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試しにサイトにあった「羅生門」の感想文ファイルの一部から特徴的な文言を抜き出してみて、それを検索してみるとサンプルサイトの文例が現れた……訳ではなく、上記サンプルサイトを丸コピーしたどこかの高校生の感想文が出てきましたよ。
しかもコンクールで「佳作」に選ばれています。
それでサイトにアップされてしまったんです。
サンプルサイトからの例文を佳作に選んでしまった教員も笑い者ですが、学生側も「変にレベルの高い(サンプルサイトの)感想文を出してしまったが為に、ネットにコピーした行為を名前付きで晒される」という危険な結末に至ってしまったのです。
なんという恐ろしい電脳社会。
読書感想文を書くのに、ネットワークのリテラシーまで必要になるというのはなんともスゴイ時代になったものです。
僕の時代にネットが無くて良かった。
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戦争とかキョーミ無いし
女子攻兵 / 松本次郎
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最近日記の方がとんとご無沙汰のヨコオです。
最近たまにインタビューズとか回答しているので、お暇な方はそちらをどうぞ。
ヨコオタロウのインタビュー
http://theinterviews.jp/yokotaro
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なんかお声がけいただいてパラパラパラッと、色んなイベントや講義に出ます。
しかも偶然、6・7・8月の連続で。
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一個め。
6月07(金)東京阿佐ヶ谷ロフト。
クリエイターズ・教えナイトvol.01(ゲーム業界編)
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/15850
出演時間は20分ほど。他には佐野さんとか。
なんか質問形式っぽい感じで進むそうです。
阿佐ヶ谷の皆様よろしくお願いいたします。
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二個目。(予定)
7月1日(月)京都精華大学。
「ゲームと、面白さと、世界と、アナタ」
ってタイトルで講義します。
タイトル通り、ゲームと面白さと世界とアナタについて。
多分、学生さんのみ受講可能。精華大学の皆様よろしくお願いいたします。
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三個目。(予定)
8月24日 (土) 沖縄。
Creators Night vol.10 ヨコオタロウの「ゲームとシナリオの話」
タイトル通り、ゲームとシナリオの話をします。
どんな風にシナリオ作っているのか、とか。
詳細はまた連絡しますが、沖縄の皆様よろしくお願いいたします。
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オマケ
最近読んだマンガ↓
女子攻兵 3 (バンチコミックス) 松本 次郎 (著)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/410771702X/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=410771702X&linkCode=as2&tag=bukkoro-22
周囲で全然評価されてないんだけど、一気にハリウッド映画になって欲しいコミックナンバーワンの「女子攻兵」最新刊。
もう本当にスゴイ。最高。
オススメしないけど、オススメしたい。
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私は決して拒絶しないし、決して反対しない。
忘れてしまうことは時々ある。
/ ベンジャミン・ディズレーリ
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おひさしぶりです。
久々の日記が自分の出た座談会っていう宣伝ブログ臭パンパンで死にそうなヨコオです。
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電撃オンラインさんでなんと4回に渡って連載された座談会がようやく完結しました。で、そちらのマトメが出来たのでご紹介。
『ドラッグ オン ドラグーン』シリーズ居酒屋座談会を一気読み!
http://news.dengeki.com/elem/000/000/626/626322/
三回目あたりから酔っ払ってると思ってたんですが、今読み返すと二回目の途中からちょっと怪しい感じ。
それにしても文字数6万字以上という超大作。ちょっとした小説のレベルですよ奥様!
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でも今読み返すと、イロイロありますね。
エヴァのファンである、という話から「カイムがシンジ君であり、フリアエがレイ」と聞かれて「違う」と答えてるんですが、思い出すとフリアエのモデルはレイでした。回答間違えた。酔っ払ってるので「綾波」って言われないと判らなかった様子。
ちなみにカイムの初期コードは「ガッツ」です。
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あと、乗ってない情報をオマケで公開すると、第四回に出ている「安井さんに借りたAV」の中に
オープニング「防波堤を全裸の女が走ってくる」
エンディング「防波堤を全裸の女が走り去る」
というアヴァンギャルドな作品がありました。衝撃のあまり、僕はこのエピソードを毎回色んな人に言っており、今回も当然お話させていただいたのですが、電撃さんのよくわからない温情措置で不掲載になったのでこちらで暴露させていただきます。
ちなみにそのAVのジャンルはSMだった気がしますが、防波堤があまりにもショッキングで内容を良く覚えていません。
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あと「安井さんが記事から検閲削除させた会社のメール事件簿」という面白コンテンツもありますので、近日中に公開させていただきます。
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前回のファミ通さんのインタビュー
結果的に新情報満載 『ドラッグ オン ドラグーン3』開発者インタビュー
http://www.famitsu.com/news/201304/04031332.html
とか今回の電撃さんの座談会とか、普通のインタビューには無い面白さが出たような気がします。一発芸みたいなものなのでそうそう長くは続かないと思うのですが、自分の関わっているゲームでこういう挑戦をしてもらうのは嬉しいです。
二次ソースで作っているゴシップ系のブログに比べると、企業運営のゲームメディアってのはある程度「イイ子ちゃん」でいないといけないので、刺激が減ります。だけれど、企業が運営するメディアでしか出来ない事っていうのは沢山あると思うんですよね。そういうチャレンジを期待したい!
ということで、何か楽しそうな事があればお手伝いさせていただきたいなーと思っております。インタビュー以外で。
■
ビッグガンガンで
どらっぐ おん どらぐーん
ウタヒメ ファイブ
http://www.jp.square-enix.com/magazine/biggangan/introduction/dragondragoon/
もいよいよ連載が始まり、特設ページ
http://www.ganganonline.com/special/bigarashi/
が公開されております。(5/9まで?)
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また、ヤングガンガンの
ドラッグ オンドラグーン 死ニ至ル赤
http://www.square-enix.co.jp/magazine/yg/introduction/dragondragoon/
こちらにも根暗ブラコン妹が登場しました(今日の画像)
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しかし二作同時連載とかどうなんですかね?ドラゴンってそんなメジャー作品じゃないのに感が。無理があるんじゃないんですかね?それにそもそもゲームの漫画化ってあんまり成功するイメージないんですが……と薄暗い事を編集さんに言っていたら、
「『ロトの紋章・ドラゴンクエスト列伝』は売れていますよ」
って言われました。
そりゃアンタドラクエだから!別格だから!いや超別格だから!
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本日のオマケ。
Drakengard 3 Unofficial fan page
https://www.facebook.com/Drakengard.3.FanPage
ニーア3周年オフまとめ
http://togetter.com/li/492656
#ニーア3周年 タグとツイートまとめ
http://togetter.com/li/492666
オフ会とか当日誘っていただいたんですが、当日は無理すぎますです。
残念。
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人生は一箱のマッチに似ている。
重大に扱うのはばかばかしい。
重大に扱わねば危険である。
/ 芥川龍之介
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ドラゴン3でイロイロ記事が出ていますが、ちょっと風変わりなモノをまとめました。
こうして見ると、電撃さんとファミ通さんが多いですな。4Gamer さんや GameWatch さんなど web 系の方は発売後に記事が増える印象。
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電撃さん
ドラゴン1振り返り記事
http://news.dengeki.com/elem/000/000/615/615161/
ドラゴン2振り返り記事
http://news.dengeki.com/elem/000/000/619/619831/
10周年記念アンケート&キャラ人気投票
http://news.dengeki.com/elem/000/000/613/613502/
過去作の振り返り記事のアクセスがとても良かったとか。
確かにドラゴン1(PS2)を今やるのは辛いですから、こういうマトメがあると便利かも。
アンケートとキャラ人気投票は楽しみです。
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ファミ通さん
結果的に新情報満載 『ドラッグ オン ドラグーン3』開発者インタビュー
http://www.famitsu.com/news/201304/04031332.html
「インタビューなんてつまらないからやりたくない」と言い続けて10年経つ訳ですが、今回も「インタビューなんてつまらないからやりたくない」と声を大にして参加させていただきました。あまりにもインタビューがイヤ過ぎて何がイヤかを判ってもらう為に
【日記】インタビューの未来
http://ameblo.jp/yokota6/entry-11474535653.html
を書いてファミ通さんに事前に読んでもらったくらいです。我ながら無茶苦茶ですが、そのくらい嫌いだという。で、出来上がった今回のインタビュー。
ファミ通さんも宣伝さんも(かなり)頑張ってくださいました。ほぼ原文のままのトークはそれなりに楽しんでいただける気がします。正直、これまでの自分が受けたインタビューの中で一番面白い。
しかしやっぱり僕のトーク力不足によるダメな部分が多く、悲しい感じが出ちゃってるんですよ。たとえば、最後に僕からファミ通さんや宣伝さんへの逆質問があるんですが、振り返ってみるともっと掘り下げられると思うんです。雑誌や宣伝さんが何を思っているのかなんて滅多に聞ける訳じゃないですし。でも、僕はプロのインタビュワーじゃないから面白い方向に転がせない。
そういうスキル不足を目の当たりにする度に、「インタビューはやりたくない」と強く思う訳です。
ムガー
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
僕はわがままばっかり言ってた / ドラえもん「おばあちゃんのおもいで」
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今日の日記はプライベートな日記。
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表題通り。おばあちゃんが死にました。
93歳。大往生。
4月1日が誕生日というオモシロ設定なのですが、その誕生日の当日に行ってしまったとか。
最後までやらかすおばあちゃんです。
■
良くも悪くも過保護な祖母でした。
おばあちゃんがどういう人だったかはインタビューズで回答しています。。
http://app001.theinterviews.jp/yokotaro/4152500
他人のおばあちゃんを気になる人も居ないと思いますが、おばあちゃんマニアの方はどうぞ。
■
両親が共働きで不在がちだったので、僕は祖母に育てられました。
常識を超えた過保護な祖母は、権力や肩書きをとても重視する人で。
僕が権力を苦手とするのは明らかに祖母の反動です。
教育方針としては「教育ママ」をテロリストレベルに狂信者化したような感じ。
一年上の教科書の勉強をさせられて、ミスは許されません。ところが僕はだらしないので頻繁に凡ミスをします。
小学校の頃は、毎日が戦争のような状態でした。
■
「いいおばあちゃんだったか?」と言われると、そんな事はありません。
「悪いおばあちゃんだったか?」と言われると、そんな事もなく。
なんというか、説明しづらいんですが「愛情と妄執のパラメーターが両方とも振り切れていて、プラマイゼロ」みたいな印象です。
よく小説やマンガで、「悪い人だったけど居なくなると寂しい」とか「本当は深い優しさを持っていた事に気づいた」とかありますが、そんな事は全くありません。自分の中では人間というよりは自然災害に近い存在だったので、死んだあとも「ああ、うん、そうか」という気分です。
深く愛された感謝はあるのですが、地獄のように執着された事の憎悪もあり。
凄く甘いけど、死ぬほど苦い果物を食べ終わった時のような気分です。
いや、そんなポエムな感じじゃないな。
よくわからないです。
■
そんなハードなおばあちゃんでしたが、数年前からアイマイな状態になってケアをしてくださるホームに入っていました。僕の事も憶えていないっぽいんですが、判った風を装うんですよね。そういうパーソナリティは残ってる訳です。
ある深夜。ホームの中でおばあちゃんが一人で起きていました。職員さんが「どうしましたか?」というと、おばあちゃん、急に記憶がハッキリしたように「○○はこうなっているけど、○○さんはこうで……」とホームに来てからの事をバーッと喋ったんだそうです。
判断力や記憶力も全て回復する瞬間が訪れたと。ボケて何も憶えていないかと思っていた職員さんは「このおばあちゃん、本当は全部演技なんじゃ……」と思ったそうです。
ところが、翌朝になると元のフンワリした状態に戻ったとか。
人間って不思議です。
■
心臓に動脈瘤が見つかったけど「高齢だから手術はやめよう。でもそろそろ行くかもしれんね」という状態だったのですが、何故か尿道炎から腎臓だかの熱を発症してしまい入院。投薬でなんとか熱が下がり元気になって好きなご飯を腹一杯食べてそろそろ退院、という朝に冷たくなっていたとか。動脈瘤破裂。
特に闘病生活もなく、死んだ時に苦しんだ様子もなかったとか。
本人じゃないので良くわからないですが、良い終わり方だったんじゃないでしょうか。
■
おばあちゃんの遺体に会うと、何故か左目が少し開いていました。
閉じようとしたけど死後硬直でガンコに開くのでそのまま放置。
死んでからも頑なな、おばあちゃん。
何か現世に見残したモノでもあるんでしょうかね。
■
おばあちゃんは、60~70歳くらいの時に一度自転車で転んで意識を失った事があります。その時、
「お花畑の上を飛んでいたよ。若い頃の姿でキレイな服着て。丹波哲郎が言ってた通り、死後の世界ってあるんだ」
と言っていたのを憶えています。
そのお花畑の上を、今はものスゴイ勢いで飛んでいる事でしょう。
僕が死んでも、花畑だけには近づかないでおこう、と思う今日この頃なのであります。
「ほらほら もっと声 出しな!」
ドラッグオンドラグーン 死ニ至ル赤 / ZET・映島巡
■
しばらくドラゴン3のニュースが続く予感。
■
現在連載中のコミック
ドラッグオンドラグーン 死ニ至ル赤
http://www.square-enix.co.jp/magazine/yg/introduction/dragondragoon/
第一話お試し読みが出来るようになりました。
今発売中のヤングガンガンで第二話連載中です。
後ろにあるコラムで「ヨコオがドラゴン1の設定を全く憶えていない」という話が出ていましたが、事実です。というか原作の映島さんの方が圧倒的に詳しくて。
じゃあ何を監修していたのかと言うと、新しいゲームの設定との接続部分がちゃんと合ってるかどうか、という確認な訳です。いかにドラゴンに詳しい映島さんといえど、さすがにリリースされていないゲームの設定に準拠するのは難しいですから。
■
あと、ビッグガンガンで連載予定の「ウタヒメファイブ」の予告カットが出ました。いや出ました★(本日の画像参照)
いきなりマンガ二本とかどうなんですかね?しかもドラッグオンドラグーンっていうIPで。というかゲームのコミカライズってのはあんまりヒットした記憶が無いんですけど、と編集さんに言ったら
「大丈夫です。『ドラゴンクエスト列伝・ロトの紋章』はヒットしていますから」
って言われたけど、そんな巨大IPの歴史あるコミックと比較されても全く安心出来ない!
■
ということで、コミック2作品の監修をしばらく(少なくともゲームが完成して設定の引き継ぎが終わるまでの間)はやります。
興味を持って下さった危篤ないや奇特な方は読んでいただければ。
これらのコミックとゲームの関係は、そのうち判る予感がします。予感。
■
そういえば「ドラッグオンドラグーンを携帯機で遊べるように」というご意見をシバシバいただくのですが、既にリリース済みです。
『ドラッグオン ドラグーン』と『バスト ア ムーブ』が携帯電話用ゲームに!
http://www.famitsu.com/k_tai/news/1150255_1350.html
それでは。
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フリアエッフリアエッフリアエッフリアエッフリアエフリッアエフリアッエッエフリッアッエッフッリアッエフリフリフリ
ドラッグオンドラグーン /
■
ドラッグオンドラグーン3が発表されました。
クリエイティブ・ディレクターとして関わっています。
公式アナウンスされている事以外は僕の方からはお話出来ないので、質問とかあればスクエニさんの方に投げてみてください。
Drag-on Dragoon 3 was announced.
I'm working at this project as creative director.
I can talk only information from official announce. If you have any
question, please talk to SquareEnix. Thank you and sorry about poor english. : )
Drag-on Dragoon 3
http://www.jp.square-enix.com/dod3/
■
各種リンク
ファミ通.com
http://www.famitsu.com/news/201303/14030099.html
毎日新聞デジタル
http://news.mynavi.jp/news/2013/03/14/216/
電撃オンライン
http://news.dengeki.com/elem/000/000/612/612285/
4Gamer
http://www.4gamer.net/games/207/G020792/20130314021/
GameWatch
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20130314_591748.html
今週発売のファミ通・電撃PSにも掲載されていますので、興味のある方は是非。
■
昨日はホワイトデーでしたね。
バレンタインにチョコを下さったファンの皆様ありがとうございました。
お返しすることは出来ないのですが、感謝感謝の気持ちで日々生きております。
今回のドラゴン3は皆様のようなファンの方に支えられて生まれました。僕一人で作っている訳では無いので出来る事は限られていますが、製品がリリースされるように努力したいと思っております。
ではでは。
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