【日記】おばあちゃんが死んだ。 | ヨコオタロウの日記

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僕はわがままばっかり言ってた / ドラえもん「おばあちゃんのおもいで」




今日の日記はプライベートな日記。




表題通り。おばあちゃんが死にました。
93歳。大往生。
4月1日が誕生日というオモシロ設定なのですが、その誕生日の当日に行ってしまったとか。
最後までやらかすおばあちゃんです。




良くも悪くも過保護な祖母でした。
おばあちゃんがどういう人だったかはインタビューズで回答しています。。


http://app001.theinterviews.jp/yokotaro/4152500


他人のおばあちゃんを気になる人も居ないと思いますが、おばあちゃんマニアの方はどうぞ。




両親が共働きで不在がちだったので、僕は祖母に育てられました。


常識を超えた過保護な祖母は、権力や肩書きをとても重視する人で。
僕が権力を苦手とするのは明らかに祖母の反動です。


教育方針としては「教育ママ」をテロリストレベルに狂信者化したような感じ。
一年上の教科書の勉強をさせられて、ミスは許されません。ところが僕はだらしないので頻繁に凡ミスをします。
小学校の頃は、毎日が戦争のような状態でした。




「いいおばあちゃんだったか?」と言われると、そんな事はありません。
「悪いおばあちゃんだったか?」と言われると、そんな事もなく。


なんというか、説明しづらいんですが「愛情と妄執のパラメーターが両方とも振り切れていて、プラマイゼロ」みたいな印象です。


よく小説やマンガで、「悪い人だったけど居なくなると寂しい」とか「本当は深い優しさを持っていた事に気づいた」とかありますが、そんな事は全くありません。自分の中では人間というよりは自然災害に近い存在だったので、死んだあとも「ああ、うん、そうか」という気分です。


深く愛された感謝はあるのですが、地獄のように執着された事の憎悪もあり。
凄く甘いけど、死ぬほど苦い果物を食べ終わった時のような気分です。


いや、そんなポエムな感じじゃないな。
よくわからないです。




そんなハードなおばあちゃんでしたが、数年前からアイマイな状態になってケアをしてくださるホームに入っていました。僕の事も憶えていないっぽいんですが、判った風を装うんですよね。そういうパーソナリティは残ってる訳です。


ある深夜。ホームの中でおばあちゃんが一人で起きていました。職員さんが「どうしましたか?」というと、おばあちゃん、急に記憶がハッキリしたように「○○はこうなっているけど、○○さんはこうで……」とホームに来てからの事をバーッと喋ったんだそうです。


判断力や記憶力も全て回復する瞬間が訪れたと。ボケて何も憶えていないかと思っていた職員さんは「このおばあちゃん、本当は全部演技なんじゃ……」と思ったそうです。


ところが、翌朝になると元のフンワリした状態に戻ったとか。
人間って不思議です。




心臓に動脈瘤が見つかったけど「高齢だから手術はやめよう。でもそろそろ行くかもしれんね」という状態だったのですが、何故か尿道炎から腎臓だかの熱を発症してしまい入院。投薬でなんとか熱が下がり元気になって好きなご飯を腹一杯食べてそろそろ退院、という朝に冷たくなっていたとか。動脈瘤破裂。


特に闘病生活もなく、死んだ時に苦しんだ様子もなかったとか。
本人じゃないので良くわからないですが、良い終わり方だったんじゃないでしょうか。




おばあちゃんの遺体に会うと、何故か左目が少し開いていました。
閉じようとしたけど死後硬直でガンコに開くのでそのまま放置。
死んでからも頑なな、おばあちゃん。


何か現世に見残したモノでもあるんでしょうかね。




おばあちゃんは、60~70歳くらいの時に一度自転車で転んで意識を失った事があります。その時、


「お花畑の上を飛んでいたよ。若い頃の姿でキレイな服着て。丹波哲郎が言ってた通り、死後の世界ってあるんだ」


と言っていたのを憶えています。


そのお花畑の上を、今はものスゴイ勢いで飛んでいる事でしょう。
僕が死んでも、花畑だけには近づかないでおこう、と思う今日この頃なのであります。

















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