珍膳も毎日向かえば味旨からず。
/ 楠木正成
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中野:大勝軒
http://www.taishoken.net/index.html
有名な池袋のあの大勝軒の系列ではありません。関連はあるみたいですが、味は違います。
何が違うのかは↓参照。
大勝軒
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%BE%A1%B8%AE
ここのラーメンというかつけ麺は、不思議な魅力があります。
和風の醤油ベースのスープで「昔懐かしい東京ラーメンをつけ麺にしてみました」的な印象。
初回で「激しく旨い!」とは思わなかったのに、何回か行くウチに「あれ?ここのつけ麺相当好きかも?というか凄く好きかも」という感じになりました。
飽きなくて、しばらくするとまた食べたくなる。
サラッとしてるけど味のしっかりしたスープに、味の染みたメンマ。脂がほどほどに乗ったチャーシュー。小麦の味のする太い麺と合わさった時の至福。
熱い割スープが、また最後の〆に相応しい。そば屋のそば湯割りにも似た口当たりで、スープの違う側面を見ることが出来ます。
店構えはカウンターのみ。
極限に狭い調理場で忙しく働いている熟練の職人達(と外国の人)。
女性客率の低い店内には、スーツの中年サラリーマンが鈴なりに。
カウンター下の荷物置き場にあるモーニングは油でボロボロ。
混んでるけれど、大した行列もしていない店。や、たまに行列してますが。
ここに他人を連れて行って「旨いでしょ?」と言っても「ええ、まあ」と返されそうなパンチの無さがまたいい。
常連らしいおばさんがつけ麺持ち帰りを頼んでるのを横目に見ながら、今日も割スープを飲み干すわけです。