オンラインゲームの規約違反 | ヨコオタロウの日記
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人間は元来、身勝手・得手勝手なもの

/ 上所重助



「裏技」でも「利用ダメ」――オンラインゲームにおけるバグ利用がアウトなワケ
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0901/30/news123.html

「オンラインゲーで規約違反したら退会処分するよ」というルールにはどうしても違和感を感じます。
まず、「自分は地道に稼いでいるのにあいつはズルしている」というユーザーの心理。
これはとても良く判る。それは良くない。

だからと言って、ズルしたプレイヤーを企業が追い出せばいい?

いや、その前に企業はズル出来ないような仕組みにすべきじゃないですかね。
バグ利用にしても、BOT にしても、チートにしても、そういう行為に対して耐性をもったゲームシステムなりを作る必要があるような気がするんですよ。本来は。



つまり、チートや BOT が「人に迷惑をかけるので良くない」という事には同意出来るんですが、企業側はその根本原因を絶つ必要があると考えている訳です。だってユーザーを捕まえてもまた出てくる可能性があるじゃないですか。

そもそもそういう「人に迷惑をかけられるゲーム」は出してはいけない。けれど、人は完璧じゃないからバグや想定外の状況ってのはどうしても発生する。その時はユーザーに迷惑がかからないように出来る限り素早く対応する、それが商売人の誠意だと思うんですよ。

アカウント停止ってのは最後の手段であって、それが常態化するのは企業のミスだと言われても仕方がない。



と、何回主張しても同意してもらった事が無いので、きっと異端の思想なんでしょうな。

だいたい、オンラインゲーなんてほとんどやった事が無いんで「ズル行為のあくどさ」を体感としては理解出来ないですし、企業は「違法行為者が悪いんです!アカウント停止しました!だから私たちは正しいんです!」という空気の醸成に成功しつつあるようにも思える。それも込みでの製品作り、と言われたら反論出来ない。

でも、なんか違和感を感じるとだけはここに記しておこう。