ないんだったら自分で作ればいいのよ!
涼宮ハルヒの憂鬱 / 谷川流
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これまでのまとめ。
http://www.bukkoro.com/taro/planning.html
今日は絵が上手い人は、読まなくてOKな日。
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グラフィック編の第二回目。
今回のサンプルは
http://www.bukkoro.com/taro/u2dgkk/pdfs/sample_080305.pdf
・P3にゲーム画面を貼り付けています。
・P5に素材と行程を並べました。
以上。
以下は詳細。
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今日、いきなりゲーム画面を作った理由は「一番面倒」だからさっさと叩き!潰す!。
とはいえ、この企画書は「デザインの勉強はしたことない」学生さん想定。
なので、いきなりゲーム画面なんか作れるはずもない。
無理矢理作ったとして、鉛筆手描きが関の山。
参考:ラブラビットの大冒険
http://www.bukkoro.com/taro/sample_080127.pdf
でも企画書にはゲーム画面は欲しい……
こういう時に取れる手段をいくつか書いてみます。
★作戦1「コラージュで作る」
既存のゲーム画面や写真を合成して無理矢理雰囲気を出します。
実際の現場でも、イチイチ写真撮影や画像を製作する前に仮組で作ったりする時はこの手段が多い気がします。
今回の作戦はこれ。
★作戦2「下手な絵でも許される企画内容にする」
「パズル」「推理アドベンチャー」など、絵的な刺激が低くアイデア勝負(っぽく見える)ゲームとかなら、説明や構成が上手ければ絵はあまり重要ではなくなります。
また、世の中には綺麗な絵を持って行くと「企画は絵じゃないんだよ!ゲーム性なんだよ!だから企画書の画面なんか適当でいいんだ!俺は騙されねえぞ!」という人も居ますので、場合によってはちゃんと作るよりもウケがイイ場合もあります。
★作戦3「ごまかしが効く絵で勝負する」
いきなり「龍が如く」や「MGS4」みたいな画面を作れ!と言われても、無理です。
でも「パタポン」や「ロコロコ」みたいな陰影の無い2Dゲームは付け入る隙があります。
あれはあれでデザインの難易度は高いのですが「立体感」や「奥行き描写」を必要とされないので、絵的な部分である程度のごまかしがきくからです。
「脳トレ」とかの文字入力・表示インターフェイスだけで出来ているようなゲームも同じです。
★作戦4「素材から企画を考える」
どれも面倒な人は「自分で写真を撮ってそれをゲームに見立てる」という方法もあります。
今適当に考えてみると、
「チロルチョコを並べる」→「チロル版落ちモノパズル」
「家の中の写真を撮りまくる」→「自宅を舞台にしたアドベンチャー」
「ネコの写真を撮る」→「ネコの暮らしDS」
パッとしないけど。「ネコの暮らしDS」って。
ま、どれでもいいです。
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今回やったコラージュの進め方。
最初にボンヤリと構成を考えます。
「手前が銃で、奥がサッカーフィールド」
ま、こんなもんで。
あんまり細かく考えても、なかなかピッタリの素材なんて見つかりません。
「Soccer」「football」「FPS」あたりをキーワードにフリー素材サイトや、Flickrなんかで手当たり次第に絵を集めます。
flickr
http://www.flickr.com/
11のおすすめ無料ストックフォト・写真素材 ダウンロードサイト
※ここに記載されていたサイトはスパムサイトとなった為、削除しました。(2017)
絵が描けない分、素材は重要なので頑張って探してください。
次に、その素材を Photoshop なんかで加工します。
1・必要なパーツを切り取る。
2・サイズを調整して適当に配置。
3・調整
今回は素材を適当に切り貼りしたら、いきなりソレっぽくなっちゃったんですが、普段は調整をもっと行います。てか調整しないと見られたもんじゃない。
調整は、素材同士が浮いて見えないように
イメージ→色調補正→明るさ・コントラスト
イメージ→色調補正→バリエーション
あたりで適当に(エレメンツにあるのかな)。
爆発とか光り物はレイヤーをコピーしてちょっとボカしてスクリーンで加算。
光源方向とか気になる人は、心ゆくまで調整を繰り返してください。
もっと詳しい事を知りたい人は Photoshop の本でも買ってみるといいかと。
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本日の写真は
http://www.flickr.com/photos/mymike/page2/
から引っ張ってきました。
プランナー向けに作るんじゃなければ、よっぽどこっちを企画書化したいキモチ。