わたくし事ではありますが
横鹿(よこしか)は本気で仕事を変えるつもりです。
…でも働きますよ!…生活あるもの…
…ぼけるしね…
免許は使いますがちょっと調剤の現場を離れたいのです(泣)。
…でも、知り合いから週1とかで頼まれるのかも…
なので完全には無理なのか…
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本題。
横鹿(よこしか)が初めて「先生」と呼ばれたのはまだ社会に出て1~2年目でした。
⬆本当にただの小娘(こむすめ)だよ。
横鹿は新卒で製薬会社の研究所に入ったのですが、意外にもこの時初めて「先生」と呼ばれたのです。
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直(ちょく)の上司T♂
(上司とは言っても30才そこそこ
普通に会社所有のデスクトップが各種あるにも関わらず
あの当時、高価なノートパソコンを2台も個人的に持つ男…
嬉々として説明されても横鹿には理解不能…)
T「あのさ~。会議室の前に業者が来てるみたいだからパンフと値段聞いてきて~」
お声がかかりました。
皆さん実験中で手が離せない様子。
下っぱの横鹿(よこしか)は
材料・薬品などあらゆる消耗品を面倒な手続きをして発注。
入荷の連絡があれば1階の部署まで台車を持って取りに行きます。
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会議室は上層階にまとめてあります。
その前に結構な、がらんとした空間があるのです。
研究所では滅多に見ない
整った顔立ちときちんとしながらも
おしゃれなスーツ。
『今どきの男子』
って感じ。
(そうそう、パンフと値段ね)
ふと近づきパンフを見ようと思うと
男子1「先生!」
横鹿(よこしか) (キョロキョロ)
後ろを振り返っても
人は向こう側にいても後ろには誰もいない。
男子1「先生!何をお探しですか?
こちら新しいモデルで…」
「先生はどちらの研究室でいらっしゃいますか?」
(やっぱり私に言ってる?)
ここで注意!
横鹿(よこしか)は白衣は脱いで
イケてない作業服で登場してます!
➡白衣は色々怪しげな物で汚れるのです
ドラマの中の様に颯爽とした姿ではありません!
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横『えっと、⚪⚪研ですが…
上の者にパンフと値段を聞いてこいって…』
色めき立つ男子1
男子2「あっ、それならば是非、弊社の物も検討を!」
(横から入って来る男子2)
(いや、そちらのも使ってるから両方買うけどね)
男子1「あの、名刺など頂けたら…」
(入社時作られたけど学会や接待じゃないとめったに使わないよ…)
横『えっと…部屋に…』
男子2「っそうでいらっしゃいますよね(笑顔)」
男子1「それならば是非所属とお名前を!(笑顔)」
と既に結構記入された表をぐいぐい渡され…
書こうの覗くと
(あらあらやっぱり、みんな下っ端だね…苦笑)
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初めて『社会人って、これか!』
そして『営業って、すげっ!』
……と衝撃を受けました。
横鹿(よこしか)みたいな小娘にも
そんなに「大人な扱い」をしなきゃならないなんて…。
大人の世界って怖いな…
ちなみに
そこで紹介されてたものは、
『エッペンドルフ』や『ギルソン』
と呼ばれる特殊なピペットです。
(…多分、商品名でなくメーカー名です…
でもこれで通じるんです…)
⬇エッペンドルフ

⬇ギルソン

マイクロミリリットルの単位(ミリリットルの千分の1)
で量れる精密器具で
刑事物やサスペンス物では科捜研の人がよく使ってますよね。
どちらのタイプもよく使われますが
横鹿(よこしか)は
『エッペン』派でした。
これらをいくつか買い足したいという目的があったので頼まれたのです。
(修理に出すと高くつく…)
その時何とも思っていませんでしたが
結構なお値段…。
(だからね、開発費って膨大なのよ!
分かって!)
営業が必死になるのは分かります。
『資本主義だな~』
横鹿(よこしか)が大人の階段をちょっと登った瞬間です…。
社会に出るってこういう事なんだな~
若い皆さん!
理想通りに生きるのって難しい!
でも、あがきましょうね!
今回はこの辺で失礼致します。
横鹿(よこしか)