こんにちは。横鹿(よこしか)です。
今回は投薬についてです。
投薬➡処方されたお薬を患者さん(又は代理の方)に渡しながら説明し、服用するにあたっての疑問を解決する作業。
皆さんは、
『熱と痛みの薬です。』と説明されて怒りますか?
分かりませんか?
多分…多くの方は怒らないし、大体は理解できると思います…。
薬局には色んな……その……教育レベルの方がいらっしゃいます…
時には相手を見て判断し、言葉を選ばないと面倒な場面になることも…。
例えば、
熱と痛みの薬は
ロキソプロフェンやイブプロフェン、アセトアミノフェン等が代表的なものにあります。(他にも沢山)
ロキソプロフェン➡ロキソニン
イブプロフェン➡イブ(又はブルフェン)
アセトアミノフェン➡カロナール
とかの商品名だと分かりやすいでしょうか…。
どれも
「解熱鎮痛剤(げねつちんつうざい)」と言われるように、『解熱作用』と『鎮痛作用』をあわせ持ちます。
まぁ、だから無難に「熱と痛みの薬」と言うのですが…
これが…投薬時、患者様がインテリでプライドも高い方の場合
『あなた馬鹿にしてんの?〈解熱鎮痛剤〉でしょ?!薬剤師のくせにその言い方も知らないわけじゃないでしょ?』
と半ギレされることがあるんです……。
冗談でなく本当に言われるんです…。
公務員や教師の方に多いように感じます…。
そして逆に、十分に義務教育も受ける機会が与えられてないかもしれない方には
『それじゃあ、わかんねぇんだけど~!』
と凄まれる事も…。
「熱と痛みの薬」で分からないのなら、一体どう説明すれば…
確かその時は
『頭とか、喉とか、どこかが痛いとき、それから熱が出たとき飲めば楽になります』
…とか言って納得してもらった気がします…。
➡ここでも『飲む』を『服用』と言ったら駄目なのです…。
また基本、水で飲むことをも説明しないといけない場合も…。
いや、本当です…。
あったんです…。
それからこれは、理系いや、普通に高校の授業を受けてる方には笑い話になるかもなのですが…。
まだ横鹿がドラッグストアのに勤めていた頃、明らかに未成年と思われる若い母親とベビーカーには赤ちゃん。
母親 「あのさ~歯医者にさ~〈フッ素〉って言うヤツが入ってる歯みがき粉を使えって言われたんだけど、どこ~?」
あっ、これはフッ素化合物が入った物だなと思い、
『こちらに何種類かございます』
と案内しました。
彼女はしばらく商品を手に取り、後ろの成分を見ると
「あんた、嘘つくんじゃないよ!あたしは〈フッ素そのもの〉が欲しいんだよ!違うじゃないか!」
横『いえ、あの…歯医者さんが言いたかったのは〈フッ素化合物〉であって~』
と説明を始めても耳も貸さず「ふん!」と帰って行かれました。
察しのいい方はお分かりですね…。
『純粋なフッ素(元素記号F)は気体!なんです』
(常温ではね…)
このてんまつは、誰のせいでもないかも知れません…。
若い母親がみんなこうだとも思いません。
教師が皆こんなにプライドが高いとも思いません。
たまたまだとは思います。
要は、その人次第なのだと…。
しかし、それ以来、相手を見て言葉を選ぶことにしております。
奥が深いですね…。
でももう、
こんな仕事…辞めたいや!とも時々考えます…。
また哀しくなってきました…。
それでは今回はこの辺で失礼致します。
横鹿(よこしか)