セッションは、お申込みを頂いたときから始まっている。
ご本人が意識が形にのった一番最初の行為。
そこから気持の揺れが激しくなったりする方も多い。
私自身も、自分自分に迷ったり、サポートが必要な時に
信頼するセラピストのセッションを受けたりする。
今日お会いしセラピストさんに
過去のセッションのことをケースとしてお話ししていると、
ふつふつと怒りのようなものが込み上げてきた。
【陽子さんの今の表現に愛情を感じなかった】とシェアを頂いて、
あぁ、その時繰り返していた過去のやりとりに、
怒りを感じていたんだなぁ、、、と気付きました。
セッションにお申し込みをもらっても、
肝心のセッションで、テーマの核のところを回避したり、
きれいな言葉で自分でまとめようとしたりする方もいる。
そういう方は、一回ではない。
セッション以外の別の形でも、そういった事をリピートする傾向にある。
こちらも一回一回を真剣に、全身全霊で向き合っているので、
肩透かしをくらった気になる。
そうして、結局【変わらないことを選ぶ】セッションで、
私自身がジレンマを感じ、ストレスを感じていた。
客観的にみれば、変わらないと奥底で決めている方は
「セッション受ければ、うまく変われるかもしれない」
「痛いところは見なくて、結果が欲しい」
という事がある。
実際に、
「自分が催眠や魔法にかかったように、寝ているうちに変わっていた、ということは出来ないのでしょうか」
と尋ねられたこともある。
それはわたしには出来ません。
わたしは、あなたの頑張ってきた人生を「なかったこと」には出来ない。
過去の「つらいこと」があったからこそ、学びや気付きがあり、
人生が肉付けされ、そこからより高い景色が見える、とわたしは確信している。
そして、付け加えるなら、
インスタントに調整したもの、浅く捉えた洞察は、
本当の気付きを得られるまで、また別の形で浮上することも多い。
「つらいこと」は、あなたに、人生の目的があったからこそ、
体験したことだったのかもしれない。
【変わらないことを選ぶ】セッションだって、その人が選んでいることなので、
それも尊重すべき、その方の選択。
人は決めた範囲でしか変われないし、
それは伝えて知ってもらったらいいだけのことかもしれない。
逆に言うと、少しずつでも変われるなら、それがその人なりの進み方。
早いがいい、遅いが悪いなんてこともない。
わたしもじっくりと進んできたところもある。
どちらにしても、
その方の在り方を確認し、
望む方向にファシリテートするという、
愛をもって接することには変わりない。
そういった一貫した姿勢を、今日問われたのかもしれない。
内観と共に気付き実践の積み重ね。
これからもコツコツやっていきます。
