埼玉県朝霞市のピアノ講師・金田陽子です。



普段のピアノレッスンで、大切にしていることがあります。



それは、生徒の良いところを探してほめること



大人でも注意されると萎縮します。



子どもは泣いてしまうこともあります。



私は、感情がない平面的な演奏は楽しくないと思っています。



楽譜の基本的な説明をしたら、「あとは好きなように弾いてみて。」と言うことが多いです。



歌うように弾いて!とか、もっと感情をこめて・・というような言い方はしません。



「歌うように」ではなく、「歌ってみて」と言います。



「感情をこめて、」だと漠然としすぎなので「どう弾きたいの?楽しく?悲しく?元気に?」など問いかけます。



そして、間違ってもいいから自分の思ったように弾いてみて・・と言います。



演奏する楽しさを感じてほしいから・・。



生徒の演奏は、見違えるほど変わります。



そこで、自分の思ったように演奏できた生徒をほめます。



ほめるという行為は、子供の可能性を引き出し、やる気を起こさせます。



それから、なおしてほしい所などをさりげなく指摘します。



私の演奏も聴いてもらいます。



ほめられると、たくさん弾くようになるから、自然とミスが減ってきます。



自由に弾いていいんだという意識が演奏意欲につながります。



もちろん、なかなか思うように演奏できない場合もありますが、人間ですから、それは仕方のないことです。


ほめ言葉は子供だけでなく、大人の私達も発奮させてくれる魔法の言葉だと思っています。



心に思っていることをピアノで表現するために重要なことだと思いませんか?





ピアノの練習をしてこないのにも、必ず理由があります。



いつもほめるレッスンを心がけていれば、なぜ練習したくないのか、理由を聞けば教えてくれます。



正直に答えても怒られない、否定されないと思っているから。



だいたい答えは、同じようなものですよ!



今やってる曲が面白くない、どう弾けばよいかわからないなど・・。



時間がないから、と言うのは本心ではないと思います。



毎日いろいろな習い事があって練習できない・・と言う言葉をよく聞きますが、テレビを見たり、ゲームをしたりする時間はあるようですから・・。



将来、音楽の道に進む予定の生徒は別にして、小学生までの生徒に練習時間を聞くと、平均で20分くらいです。



保護者様の話によると、5~10分くらいの練習時間の生徒さんもたくさんいました。



そんなに短くて、こんなに弾けるんだ~・・と私は思いましたが曲も短いし、必ず次の曲の説明をしてから、宿題を出しているので短時間でいいようです。



でも、ほぼ毎日練習しているようです。



10分なら、毎日習い事があっても練習できる時間です。



大切なのは、楽しいかどうかということではないでしょうか。



幼児のうちから5分〜10分練習を毎日するような習慣ができれば、学年が上がって宿題の曲が長くなって、練習時間が多くなってきても苦痛ではないし、「ピアノの練習」という意識を持たずに弾くことができます。



幼児でも毎日1時間練習する生徒さんはいます。


練習時間が多い生徒さんは、教本の進みが早いのは否定しませんが、練習時間が少なくてもしっかり実力はつきます。


曲が面白くないなら、面白くなるよう(私が)工夫する。



どう弾けばよいかわからないなら、わかるように教える。



そうやって、生徒の好みや苦手な部分がわかってきます。



私が教えている小学生の生徒で、練習してこない子はいません。



中学生以上になると、部活や試験などであわただしくて練習せず息抜きに来る子もいるのですが・・。



でも小学生のときに、ピアノ演奏の土台は作ってあるので発表会のときなどには力を発揮してくれますよ!



発表会前にかける私の言葉。



「本番でうまく弾けたら○○ちゃんの実力。もし失敗したら、先生(私)の選曲と教え方が悪かったからだよ!」



これは、最高のほめ言葉だと思っています。



生徒だけでなく、保護者様にも同様のことを言います。少し勇気がいりますが・・。



コンクールの場合は少し対応が違いますが、それはまた別の機会に書きます。



きれいごと・・・と思うかたもいるかもしれませんが、私の教室では良い結果が出てます。



でも、教えるって難しいですね。



私達も日々、勉強が必要です。



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