





家庭教師のアルバイトを終えたソビンを
チャンギが待ち伏せしていた
ソビンが電話を無視していたからだ
ソビン、ソビン、キム・ソビ~ン‼と
大声で呼びながら近づいて来る
お前がここで家庭教師してるの知ってて
迎えに来たんだぞ!
こんな友だちが世界のどこにいる!?
おおーっ!ここにいるぜ!!
ソビン、機嫌なおせって~♪
いつもの調子で話しかけるチャンギ
無視して歩き続けるが…
ジュンを「私の彼氏」と言いながらも
まさか、本当にヨ・ジュンと
付き合ってるのか?
ウソだろ?違うよな~!?
と問い詰められると
言葉に詰まって目が泳いでしまう
正直者のソビン(;'∀')
その様子を見て
違うじゃん、違うじゃ~ん!
そりゃそうだよな!
と、喜ぶチャンギだが…
そのチャンギの一言に
カチンとくるソビン
私なんかがヨ・ジュンみたいな子と
付き合うなんてありえないって
そう言いたいの!?
いつまでも機嫌をなおさないソビンに
少し不安になるチャンギ
何だよ!本当なのか?
俺は彼女がいても
お前とは関係なかったのに
何で俺たちの友情をあいつのせいで
終わらせなきゃならないんだ?
あんたが「あいつ」だなんて
呼んでいい子じゃない!
怒って歩き続けるソビンの手を
チャンギは掴んで引き止めた
ヤツを信じるな
ヨ・ジュンはあの日、俺の家に
女が来るって知ってたんだ
俺が話したんだ
ジュンがわざとそんな事するなんて
ありえない!
そう言い返したソビンだが…
ふと、あの告白前夜の
ジュンからのメールが浮かんだ
『明日するのはどうですか?告白』
確かにそう書いてあった
あのタイミングがよすぎる電話
そして、後悔していると言っていたジュン
イヤな予感がすると言うチャンギ
誰でもかれでも簡単に信じるソビンに
ああいうヤツは毒だから…と
あんたはジュンを知らないじゃない
ジュンの事はあんたより
私の方がよく知ってる!
と、チャンギの言葉に耳を貸さないソビン
何か言い返そうとしたチャンギだが
掴んでいたソビンの腕を見て
言葉を失ってしまった
お前…本当なんだな…
呆然とソビンを見つめる
14年間ずっとソビンの腕にあった
あのブレスレットが無くなっていた
ええ…
片想い…終わったの
チャンギの手を振りほどき、ソビンが言った
友だちとしては?
かすれる声でチャンギが尋ねた
さあね、分からないわ
私の事だけを気に掛けるの、
これからは
そう言って…
再び歩き出したソビン
遠ざかっていくソビンの後姿を
いついなく真剣な眼差しで
ずっと見つめているチャンギだった
チャンギには否定したものの
拭いきれない疑惑
不安な気持ちは大きくなり…
ソビンはジュンに電話をかけた
私の考えが間違っていますように
…と、願いながら
ソビンからの呼び出しに
嬉しそうに飛び出して行くジュン
ジュンがやって来るとすぐ
あの日、チャンギの彼女が来るって
知っていたのか?とソビンは尋ねた
知っててわざと行かせたと思ってしまった
ごめんね…と
すると、その通りだとジュンが言った
タイミングが合えば彼女と
鉢合わせすると思った…と
終わらせてあげたかったから
先輩だって辛いでしょ?
期待して失望するのは
そんな方法しか無かったの!?
と、尋ねるソビンに
それが手っ取り早かった言うジュン
私が傷つくのを見たかったからじゃなくて?
バカみたいに泣いてるのを見て面白かった!?
ソビンの言葉に一瞬
悲しそうな顔をしたジュンだったが…
思い通りになった
もっと前に終わらせるべきだった
と、舌打ちをする
利用してと言ったのは
僕が先輩を傷つけたから
先輩だって僕から得るものが
あるべきでしょ…と
ジュンがいなくても傷つく事だったし
乗せられたつもりもないけど
あんたが怖い
…と言うソビン
もう今までみたいに親しくはできない
ただの良い仲間でいよう
そう言って去って行くソビンを
ジュンは引き留めようとしかけたが…ソビンの後姿を見つめるだけだった
悲しそうな瞳で…
スマホの着信音に
ソビンからだと思ったのか?
パッと顔を輝かせたジュンだったが…
それは女友だちからの誘いの電話だった
クラブで酒を飲み、楽しく笑う
そして、誘われるままに
ホテルの部屋へ…
一人ベランダに出ると
スマホを見つめる
夜遅くなっても働いているスヒョン
ジュンから電話が掛かってきた
いつもなら無視するけど
借りがある今は
そうすることもできない
こんな時間でも
仕事中だと言うスヒョンに
驚きながらもジュンは尋ねた
僕が誰かを傷つけたんだけど
どうすればもとに戻ることができますか?
お前の気持ちを話せ
ありのままの
それだけで良いのかと
驚くジュン
お前はそれができないだろ?
できない事、それをするんだ
それだけ言うとすぐ
電話を切ったスヒョン
そして…
ジュンは全速力で夜の街を駆け抜ける
走って、走って、走って…
ソビンの寮へ向かった
寮に着くとジュンは大声で
ソビンの名前を呼んだ
声に気付いて窓の外を見たソビンは
驚いて部屋を飛び出した
ソビンに向かってあんたじゃないわよ!と
ソビンの姿を見て
会いたかったから来た
と、嬉しそうに微笑むジュン
そんなジュンの笑顔に
私の事がおかしい!?
と、怒るソビン
迷惑だから早く帰れ…と
僕の気持ちを話したくて来ました
機会を下さい!
と言うジュンに
今まで私が聞いてきた事は
君の気持じゃなかったの?
と、呆れるソビン
聞かない!もう騙されない!!
と、立ち去ろうとするソビンにジュンが言った
自分の気持ちを話すことは…
僕にとって、ぎこちなくて辛いんです
僕を嫌いになるんじゃないかって
愛は努力して得るものだから
先輩が片想いをして
苦労しているのを見て
僕を見ているようでした
努力してもダメなところを
見たかったみたいです
僕には諦められないとも知らずに
全てが僕の思い通りに
行っていると思っていました
僕の気持ちすら
思い通りになってないとも知らず
先輩の涙を見て分かったんです
ああ、僕が間違ってたんだな…
僕の好きな人が傷付くのを見るのは
辛いことなんだな…って
初めて分かりました
傷付けてごめんなさい
心から
何か言おうとしたソビンを
返事は今度にして下さい
怖くて…
と、遮ると
ジュンは走り去った
その頃…
スヒョンは工事現場で倒れていた
その日はずっと眩暈を感じていたのだ
自分の気持ちを伝えることができて
ホッとしたのか?
ジュンは嬉しそうに
スヒョンに電話をかけた
ところが…
電話に出たのは病院のスタッフだった
驚き、急いで病院に向かうジュン
目を覚ましたスヒョンは
病院にいることや
ジュンがいることに驚いた
倒れた原因は栄養失調だった
点滴を外して帰ろうとするスヒョンを
栄養失調なんですよ!2021年に!!
と、止めるジュン
家族に知らせると言われて
スヒョンはやっと諦めた
お礼を言いたくてここまで来た
と言うジュン
先輩の忠告のおかげで
僕の気持ちを話す勇気が出ました
…と
良かったなと言うスヒョン
そして
病院に来てくれたことや
家族に連絡しなかったこと
にお礼を言い
さらにジュンに借りができてしまって
いつ返せるのか…と、ため息をつく
そんなにしてまで
返さなきゃいけないんですか?
と、尋ねるジュン
お前はそういうやつじゃないのか?
金を使っただけ自分が受け取るものがある
そして尋ねた
先輩はどうしていつも
僕に怒っているんですか? と
さあね…
俺はお前を見ただけで腹が立つみたいだ
俺の現実がくだらなく思えて
そんなこと思う暇もなく生きて来たのに
お前を見るだけですごく腹が立つ!
これでいいか?
帰れ!
そして頼むから
俺の視界に入るな!!
語気を強めるスヒョンに
イヤです!
と、微笑むジュン
僕は僕が得意なことをします
先輩も先輩が得意なことをして下さい
お前が一番得意なことって何なんだ?
と、呆れたように尋ねるスヒョン
しがみつくこと!
先輩も押しのけて下さい
お互いに得意なことをしましょう
僕たち!
フフッと笑うジュンを
睨みつけるように見つめるスヒョン
病院での会話の訳は
かなり怪しいです
雰囲気だけ汲み取って下さい
しかし…
倒れた原因が過労じゃなく
栄養失調だなんて
スヒョンが可哀そうすぎる( ノД`)
ジフンくんはフワフワパーマで
前髪下ろしてる方が好きだわ
自分の気持ちに素直になったジュン
これから三人の関係は
どんなふうに変化していくのか?
明日の5話が楽しみです
