900年という想像も出来ないような時間を過ごしてきたトッケビ。
トッケビの新婦が現れたことで、その地獄のような苦しみが終わろうとしています。
でもウンタクと出会った今、彼は心からその瞬間を望むでしょうか…?
※ユ・インナちゃんの役名を『サニー』と書いていましたが、5話で『ソンヒじゃなくてソニよ!』と死神に言っていたので『ソニ』に訂正します。ミアネヨ
響き渡る雷鳴の中、トッケビの胸を指差すウンタク。
自分の胸を貫く剣が見えるウンタクに驚きながらも冷静を装うトッケビ。
何も言わないトッケビに『初めて会った時から見えていた。この剣。じゃあ私はもう何ですか?まだトッケビの新婦じゃないんですか?違いますか?』と言うウンタク。
『そのようだ。』
『本当に?じゃあ私に効用価値があるってこと?おじさんは行ってしまわない?』と嬉しそうに言うウンタク。
『一旦は。もっと遠くに行く準備をしなければいけないかも…。最初から見えていたのにどうして見えないフリをしていた?今まで。』と静かに尋ねるトッケビ。
『最初は礼儀で。次は見えると言えば何か起きそうで怖かった。すぐに結婚するの?そうしたら大学は?もしかして私トッケビになるとか…?これから私は何をするんですか?新婦として。』そう言って笑顔でトッケビを見つめるウンタク。
『お前が新婦として最初にしなければならない事は…一旦ここで待て。』
死神がベッドに入ろうとしていると、今ままでの冷静さはどこへやら?取り乱して部屋に駆け込んで来るトッケビ『あの子が剣を見た‼︎剣を指差した!こんなふうに‼︎あの子が新婦だって!私は死ぬんだ‼︎』とパニック状態のトッケビは大騒ぎ。
『良かったんじゃないのか?死ぬために新婦を探していたんだろう?お前を無にしてくれる新婦を。』と呆れながら答える死神。
落ち着きを取り戻せないトッケビに『本当のところはどうなんだ⁉︎あの子が剣を見て嬉しいのか、怖いのか?』と死神は尋ねます。
『本当にこの不滅の人生を終わらせたいのか、まだ生きていたいのか自分でもよく分からない…』と言うトッケビ。
まるで親友に悩みを相談しているかのように死神に頼りきっている様子のトッケビです
その時、再び玄関の呼び鈴が鳴ります。
『死が呼んでいる…』そう言って死神と一緒に外に出て行くトッケビ。
『お前は、ちょっと待ってろと言ったのにそれもできないのか!?』とウンタクを叱るトッケビ。
『悪いけど、もう待てません。私がトッケビの新婦だと分かってからずっとおじさんを待っていたんです!叔母さんが家を出たんです。もう私にはお金も家も何にも無いんです。だから言うのですが、おじさんも行ってしまわないで下さい!私、この家で一人でもちゃんとやるから…お願いします。』と言うウンタク。
『私は賛成。』と口を挟む死神。
今までの自分の辛い生い立ちを話すウンタク。それを聞いて『私はこの話を知ってるぞ!ドラマで観た!ハッピーエンドで終われば良いが…。』とトッケビの耳元で囁く死神。
『行くあても無いしこのままでは死ぬしかない!そんな時におじさんと出会った・・・運命のように。お願いだから助けて下さい!』とうったえるウンタクに『この家に誰が住んでいるのか知っていてそんな事を言うのか!?』と死神を指差すトッケビ。
結局トッケビに一旦中に入れ!と言われて嬉しそうに家の中に駆け込んで行くウンタク。
広くてステキなお屋敷に驚き浮かれます。ソファーに座り向かい合うトッケビとウンタク。
『1、2、3番のうちの2番!500(万W)』と言って封筒を差し出すトッケビ。
その封筒に見向きもせずトッケビをジ~っと見つめるウンタク。
『何でそんなふうに見るんだ?』とトッケビ。
『ううん。このお金は下げて下さい。この話(500万Wの話)をした時の私はよく分かっていなかった。今は、この家を見てしまった。子育てするのにピッタリの家だわ!ここで仲良く暮らしましょう!どんなタイプですか?妻のタイプ。良妻賢母?セクシー?毎日変えましょうか?』
『私の事を大したことないって言ってただろう!?』
『取り消し!』そう言って(おじさん、すごく格好いいわよ…)とトッケビにテレパシーを送るウンタク。でもトッケビには届いていないようで…。
『じゃあ、私が拉致された時どうやって分かったのよ!?』とウンタク。
その時はウンタクの首にあるアザのせいで感じ取ったと言うトッケビ。
今まで考えている事が知られていると思って、トッケビの事を考える時は何だかんだと言い訳しながら考えていたのに~!と話の方向がどこに向かっているのか分からなくなってしまうウンタク。
『あ、もしかして4番があるんですか?もっと良いものでしょ?』と言いながらお金の入った封筒をいつの間にか抱きしめているウンタク
『ハラボジ~!』と言ってドクファがドアを開けると、ハラボジは本屋で会った女の子と一緒にいます。『あれ!?』とお互いの事に気付く二人。
『あれが先ほど申し上げた孫です。必要なことがあれば何でもさせて下さい。』とウンタクに丁寧に接するハラボジ。何で俺が!と文句を言うドクファですが、ハラボジの『カード』の一言で・・・
『私がユ・ドクファでございます。』と態度を豹変させるドクファ
何かあったら連絡を…と名刺を差し出すハラボジ。名刺を見て『会長さんですか⁉︎』と驚くウンタクに『会長、実の孫、財閥三世。』と得意気にポーズをキメるドクファ
『この子に話がある!』と言うドクファの耳を引っ張って部屋を出るハラボジ。
『お気をつけて~!』と二人を見送った後、『スイートルーム…すご~い!』と言って部屋中をはしゃぎ回るウンタク。広いベッドに寝転んで・・・『あ~!気持ち良い。スイートルームだ…。ステキなスイートルームに一人でいる。こんなに広いのに。一人でいたら怖いのに…。』と枕を抱きしめて不安そうに呟くウンタクです。
あの子は誰なの?と尋ねるドクファにお前のカードの運命を握る子だと言うハラボジ。
トッケビにこの一件を訴えに来たドクファの目に映ったのは…何種類もの薬を前に置き、憔悴しきったトッケビの姿『これは神経衰弱、これは躁鬱症、これは不眠症…』とうつろな目で手のひらにのせた錠剤をいくつも口に放り込んで立ち去るトッケビ。鬼に人間の薬が効くのか!?
呆れるドクファの前にトッケビと入れ替わりに現れる死神。
こちらも同様にうつろな目をしています。
死神も薬を手に取り、バリバリと噛み砕きます。死神にも効くの!?どうやら初めて会った女性を見て涙を流すなんて…?と悩んでいるようです。
なぜかテレビに精神科の専門(医師?)として出演している真っ赤な服のお婆さん。
『躁鬱症の症状には衝動買いがあります…』と言っているようですが…
通信販売の番組を観て、まさに衝動買いをしているトッケビドクファの後ろには積み上げられたダンボールの山が
さらに自信過剰の症状も
健康まで損ねて完全にメンタル崩壊のトッケビを見て『いっそ、私が出て行こうか!?』とウンザリする死神。
翌朝、ウンタクがホテルの外に出ると雨が降り出します。
空を見上げて『おじさんが憂鬱なのかな?』と呟くウンタク。
その頃、楓の葉を見つめながら物思いにふけるトッケビ。窓をうつ激しい雨の音が響きます。何も登校する時に憂鬱にならなくても!と空に向って文句を言うウンタク。
そこに高そうな車に乗ったドクファが現れます。
『私が学校までお送り致します。乗ってください。』とかしこまって言うドクファに気楽に話してくださいとウンタク。『イヤです!あんたがハラボジに言うでしょう?あんたが言わなくても誰かが言うんです。』と言ってドクファが視線を向けた先には、ドクファを監視するキム執事の姿が・・・
派手に校舎の前まで車を乗り付けるドクファ。目立ちたいドクファと目立ちたくないウンタク。皆が周りに集まって来て降り辛いウンタク。
『早く降りないと明日も同じ事するぞ!』と言われて渋々車から降ります。
『あれ、チ・ウンタクじゃない!?』といじめっ子に見つかってしまいます。
その声を聞いて『お前がチ・ウンタクか!?』とトッケビが言っていた子だと気付くドクファ。
『お前の叔母さんどうなった!?罰は!?金は!?』そう言われても何の事か分からないウンタク。
トッケビが叔母さんにどんな罰を与えたのか気になるドクファです。
その頃、遺産として受け取った…と貴金属店に金を持ち込んでいる叔母さん親子。
店主に怪しまれて警察に連れて来られてしまいます。
『姪が貰った遺産なのに自分たちの物だと嘘をついたな!』と刑事さんに事情を聞かれています。
その姪の名前や住所を聞かれても答えられない三人。『私たちどこに住んでいたんだっけ?』
どうやらトッケビにウンタクに関する記憶を消されてしまったようですね。
死神にウンタクの事を尋ねるドクファ。
何やら機嫌が悪そうな死神。
『あの女性が気になるの?初めて会ったのに涙が出た女性‼︎本当に初対面だった?オジサンが覚えてないだけで、向こうは知っているかもよ⁉︎』
ソニが気になり出会った場所に行ってみる死神。ソワソワしながら待っていましたが、ソニは現れません。電話番号を貰ってるんだからかければ良いのにね!
世界のどこかで一人の老人が静かにその生命を終えました。
黒いスーツに黒いネクタイをしめるトッケビ。
帰って来た死神に『国際業務もするか?お前の助けが必要だ。』と言います。
スイートルームに帰って来たウンタクはトッケビが来ていないかと部屋の中を見て回りますが誰もいません。
一人寂しく勉強をするウンタク。ふとその手を止めて『ひどいわ!本当に…。どうして来ないの!?どうして連絡しないのよ!?』と泣きそうになります。
大きなロウソクを持ってトッケビの家のドアを叩くウンタク。『ドアを開けなさいよ!どうして私を避けるのよ⁉︎中にいるのは分かってるんだから!出て来ないならこれを吹いて消すから!』『私、一旦いつまで待たないといけないの!?』そう言って玄関の前に座り込むウンタクです。
病院で息を引き取った老人が『お茶を飲む部屋』にやって来ます。中にはトッケビの姿。
老人がドアを開けると…彼は昔トッケビが助けた少年の姿になりました。『久しぶりだね。』と少年に声を掛けるトッケビ。
『一つもお変わりありませんね。』
向かい合って話をする二人。
暴力を振るわれ酷い暮らしをしていた少年はその後、弁護士になって多くの人を助けたそうです。
トッケビに出会い、サンドイッチを貰った奇跡の瞬間を忘れる事ができなかったと言う少年。
自分は今までに数千人の人にサンドイッチを渡したが、少年のように立派に自分の道を切り開く人は滅多にいない。君は自分で自分の人生を変えた。だから君の人生を応援してきた…と言うトッケビ。『私はこれからどこに行くのでしょうか?』
『入って来たドアから出て行けばいいのさ…。』
ドアの前に立ち老人の姿に戻った少年は、一度トッケビを振り返り笑みを浮かべます。
そのドアを開けた老人の目の前には長い階段が真っ直ぐに伸びています。その階段は天国へと続いているのでしょうか?
ゆっくりと一歩ずつ、振り返ることなく登っていく老人の後姿を見つめるトッケビ。一人の人間の人生を見守り見送る瞬間に、トッケビは何を思うのでしょうか…。
いつの間にかやって来た死神にお礼を言うトッケビです。
ウンタクが滞在するホテルにやって来たトッケビ。
ウンタクの部屋に入る事ができないのか…エレベーターの前で考え込んでいると煙が漂って来ます。
その瞬間、大きなロウソクを持ったウンタクの前に召喚されるトッケビ。
トッケビを睨みつけながら『どこに行っていたんですか?家にはいなかったようですが。』と尋ねるウンタク。
『家に来たのか?』
『どうして私を避けるんですか?』
『避けたのではない。忙しかったんだ。』
『私を避けるのが忙しかったんじゃないの?トッケビだと避けて、違うと避けて、剣が見れないと避けて、見えても避けて!汚いわね、本当に!逃げてみなさいよ!これを全部吹き消すから!』と怒りをぶちまけるウンタク。
沢山の火がついたロウソクを見て『綺麗だな。お金も無いのにこんなに沢山のロウソクをどうしたんだ?』と尋ねるトッケビ。
『ユ・ドクファオッパが・・・。』
『あいつめ・・・!』
『私、おじさんの家で暮らしたらダメですか?空いてる部屋が沢山あるって、ユ・ドクファオッパが・・。』
『あいつめ~』
『一旦待てって・・・一旦と言うのは普通一時間か最大半日でしょう?もう何日目よ!?雨も降って、憂鬱だったの?私のせいで?もう話したらどうですか?心の準備をしたから。何を言われても受け入れる覚悟はできています!私。』
『覚悟をどうしてお前がするんだ?覚悟をするのは私だ。』
どんな覚悟かと尋ねるウンタクに知らなくていいと言いながら冷蔵庫から缶ビールを出して飲むトッケビ。
ウンタクに『夕食は食べたのか?』と言って話を逸らします。
『剣が見えると言ってからおじさんがずっと見えない。どんな覚悟をしないといけないの!?一人でせずに一緒にしましょう!』
『ステーキ食べるか?ルームサービス頼もうか?』とやはり話を避けるトッケビに諦めたように今日は牛(肉)の気分じゃないから別の物にしましょう・・・と言って笑顔を見せるウンタクです。
4話後編に続きます
画像お借りしました。