今日はセンター試験2日目。
例に漏れず、
昨日も今日も非常に寒い日となりました。
それまで暖冬と言われていた年も
なぜかセンター試験の日になると
非常に寒い日、雪のちらつく日になりますね。
もちろん高3生・浪人生含めて
実際にセンター試験を受験している子たち
のことも気になるのですが、
現高2生で
「1年前に受験してみよう」という
イベントに参加した子たちのことも
気になります。
各予備校・塾によって
『英語・国語・数学』という3教科の所と、
『理科・社会』まで含めた全教科を実施するところの
2種類がありますが、
どちらであれ、
『今自分のいる場所』を正しく認識するのに
いい機会ではないかと思っています。
センター試験がなくなるだの、
センター試験に変わる試験が出来上がるだの、
いろいろ言われている世の中ではありますが、
センター試験が非常に優れた試験であることは確かです。
英語に関して言うのであれば、
どんどん「4技能」というフレーズが注目され、
よく僕が皮肉を込めて言う
外国語大学や外国語学部出身で
今予備校講師をしているような、
「英語しかできない人たち」は
「4技能大賛成!」と言っていますが、
人間の思考は英語だけで構成されるものではありません。
それに英語は話せるだけが大事なわけでもありません。
確かに今の日本の英語教育は
「読み書き」に中心が置かれた教育ですが、
それはそもそも、
「英語で書かれた論文を正しく読み書きする能力を養成する」
ことがターゲットだからではないでしょか?
決して、
「なんとなく会話ができればそれでOK!」
みたいな軽いものではありません。
残念ながら今の4技能に向けて突き進む英語教育の結果、
昔よりもはるかに読むことも書くこともできない子たちが
出来上がってしまっている悲しい現実があります。
それはさておき、
センター試験は、少なくとも読むことに関して、
英文法を正しく運用することに関しては
十分力を測ることができるテストになっている
と思います。
そういった意味では、
ある一定ライン以上の評価を与えるべきですし、
むやみやたらに否定すべきものではないと思っています。
まぁ本当に模擬試験なり、入試なりを作ってみたらわかります。
生徒の顔も全く見えない状況で、
毎年200点満点で120点前後の平均点を出し続ける難しさが。
きっとこういったものを作ったことのない人たちは
苦労を理解できずに、
そして今あるテストの真意も理解できずに
文句だけを言うんでしょう。
さて、話を少し戻して、
センター試験は、平均点を120点くらいに作り上げる
素晴らしい標準テストだと言えるということです。
もちろんまだまだ改善の余地はあるんでしょう。
でも、今のままでも十分標準テストの意味合いは成しています。
そういう意味でも、
今自分のいる場所、もちろん学力面でのですが、
そういった場所を正しく認識することが
これから本格的に受験生活に向かっていく人たちにとって
重要なのではないかなと思います。
確かに大人の場合TOEICというテストがありますが、
あれはあれでビジネス英語です。
もっと基礎的な英語を、
土台となる英語をテストする機会というのは
なかなか大人は得ることができません。
そして悲しいかな、
そういったテストがないと
僕たちは自分のいる正しい位置というのを
正確に知るということはなかなかできないわけです。
そういった意味では、
高2生は非常に恵まれた環境にいるんじゃないかな?
と僕は思っています。
是非とも今の自分の学力を正しく認識し、
次の勉強へと歩みを進めてほしいと思います。