同じ目標に向かって走る集団にしていく重要性 | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

もう早くも春期講習の時期になりました。


そこで今回は『同じ目標に向かって走る集団にしていく重要性』について書いていこうと思います。



●仲間意識を持てたら強い●
入試も終わり、良くも悪くも結果が出そろってきました。


あとは私立医学部受験者組の補欠合格を待っていくのみです。


まぁこれはなかなかに先の長い戦いで、下手したら4月に入ってから繰り上げ合格通知が来る可能性があったりもします…。


ただ基本的には3月いっぱいでということになるので、あと10日間ほどですね。


志望大の補欠が回ってくるのを待っている生徒は、ヤキモキする期間がもう少しだけ続くことになります。


さて、そんな状況の中、今度は気の早い話で、春期講習へと移っていきます。


今まで高2で持っていた子たちの中から継続して高3でも担当する子たちもいますから、完全に新規という感じではありませんが、どうであれ、今までとは異なったクラス体制となります。


また新高2生に関しては完全に新規クラスとなります。


さてここで僕にとって重要になってくるのが『クラスをどういった集団にしていくか』です。


よく「進学校」と言われる学校があります。


僕の出身高である灘高もその1つですね。


ただその「進学校」も、本当に学校によって「色」というものはバラバラです。


例えば灘高校。


この学校は、友達同士で集まって勉強の話をすることも少なくない学校ですが、それでも基本的には『個人行動がメインの学校』だと思っています。


塾に行っても、周りの人たちがどんな風に勉強しているか確認はするものの、同じように集団の中に入って勉強するというイメージはあまりありません。


どちらかと言うと、確認した上で違う場所に行き、個人的に黙々勉強する感じですね。


そしてその成果をまた別の場所で集まって話し合う。


そんな集団が毎年構成されています。


例えば、兵庫県にあるこれまた進学校、甲陽学院。


ここは灘高とは全然違った集団を構成します。


何をするにしても『仲間意識を強く持った団体行動』といった感じです。


部活意識とでもいった方がいいかもしれないですね。


部活はもちろん『仲間意識』を強く持って行動します。学祭なども同じように『仲間意識』を強く持ちやります。


そして勉強に関しても、一緒に同じ時間帯に自習室に入り、同じ時間帯に出てき、その期間の勉強姿勢をお互い叱咤激励したり、わからない問題は教え合ったり…。


このように『仲間意識』を感じる光景が勉強面に関しても繰り広げられることになります。


僕はこれが甲陽学院の強さだと思います。


もともとポテンシャルは抜群に高い子たちです。


あとはそれを発揮するか否か。


甲陽学院の場合は、そのポテンシャルを『仲間意識』でもって発揮していくわけですね。


このように2つの学校を挙げただけでも全然違う環境だとわかると思います。


そしてどちらの状況であれ、良い方向に向かっているからこそ出せる実績を誇っている学校です。


僕はこういった『どういった集団にしていくか』という意識が、たかが週に1回来るだけの塾のクラスでも大事だと思っています。


だからこそ高3は特に意識して「こういう姿になっていこう!」「今は周りの友達も巻き込んでこんな雰囲気になっていくべき時期!」とか授業内容とは直接関係ない話も積極的にしていきます。


でも、その結果クラス全体が、いや実際にはクラスの中でも特に仲の良い子たちの集団それぞれが、目標達成に向けてあるべき姿へと変貌を遂げていきます。


手前味噌ですが、その結果、毎年非常に高い合格率を誇るクラスへとなっていっていると思います。


さて、今年もこんなクラス運営を始める時期にきました。気合い入れていきます。