京大入試(英語)が求めている本質 | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

昨日、おとついと入試が行われました。


そこで今回は『京大入試(英語)が求めている本質』ということについて書いていこうと思います。



●ブレない京大であってほしい●
京大入試の今年の問題。これですね→『京大入試問題(英語)』


京大の意図がよくよく伝わってきますね。


口語体の難しくない英文を多読する重要性も重々わかる中、京大は『大学に入っても困らない論文を読める力』を求めているのだと思います。


これは以前京大に学生といていたときに教授の方からお聞きしたことがあります。


「別に話すことだって聞くことだって、ちゃんと英語を勉強していれば、大学に入ってからでも十分身につく。

だから京大は大学に入ってから出くわす英語論文を正確に読み込めるのかを重視している」と。


そして「英作文では正しく求められたものを書ける能力を見ている」と。


まぁ昔から東大とは真逆のスタンスに立つことの多い大学ですから、よくよくわかります(笑)


こういった英文を出すことを「古い」という受験関係者及びに関係者でない方も多いですが、京大の入試の出典は『近年3年ほどに発表された論文』であることが基本です。


すなわち、決して古めかしいものを出題しているのではなく、『口語体の英語ではない、論文としての英語』を出題するというポリシーですね。


僕の生徒でも現在京大に在学中の子はいますが、昔と比べて、かなりの割合で海外を意識して大学生活を送っています。


そして、そういった子たちはみな高校生時代に京大の求める英語を真摯に受け止め、自分の学力を高めてきました。


そして、そういった高いレベルでの英語ができるがために、話すことも聞くことも、必要とあらば自分でこなし、その結果、世界に羽ばたこうとしています。


こんな現実を見ていると、必ずしも『口語体重視の英語』でなくてもいいのではないかと思います。


もちろん口語は口語でまた別の難しさはありますけどね…。


でも、『京大は京大で求めるものが明確にある』ということですね。


ただこれに便乗できる大学が多数あるとは思っていません。


京大英語を1年間でもしっかり教えた経験があれば、そして徹底的に過去問をやったことがあれば、いかに高いレベルを求めているかは十分にわかります。


つまり、このレベルを入試として出して、入試として成立する大学自体がほとんどないと思っています。


僕も灘高という、今ではほとんど理系は東大に行ってしまう高校出身ながら、京大が好きで京大に行きました。


このスタンスをブラすことなく、これからも取り組んで頂けたら嬉しいなと思いますね!