親が子供の教育に関与すべきか | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

今日あったニュースから掘り下げて書いていきますね。


そこで今回は『親が子供の教育に関与すべきか』ということについて書いていこうと思います。



●東北大の例は1つの例に過ぎない●
今日見た人も多いかな?と思う朝日新聞デジタルの『東北大2次試験、バス満員受験生乗れず 同行の親増加で』という記事。


これに驚いた人も多いのではないかな?と思います。


まぁかく言う僕も驚いたわけですが…(笑)


でも、こういった現象は極端に見えるかもしれませんが、以前よりもはるかに『親が受験を重要視している』という印象はあります。


もちろん大学受験と一言で言っても上下差は激しいですが、上位層の大学志望者の親の関与というのはかなりのものがあると思います。


少々前の記事ですが、こういったものがあります。
『東大生の親の年収 950万円以上が51.8% 教育格差は中学受験から始まる?』


具体的数値は別にしても、東大に在学中の学生の親の年収がかなり高いことは有名だと思います。


それだけ稼いでいる人が教育にお金を費やしていくという構図も十分に理解できますよね。


これが良いかどうかは別にして、これが現実といったところですね…。


そして、お金を大量にかけていく以上、その分野に対して興味を持つのも十分納得できます。


その結果として、上記のような現象が発生したんだと思います。


これは面談をしていても思うことがあります。


東大や京大志望者の親御さんよりも、医学部志望者の親御さんの方が、圧倒的に面談に来る率が高いのです。


もちろんそれは、親御さん自身が医師で、そこに強い関心を持っているからというのも理由の1つとしてある人も多いと思います。


しかし、医師を職としているかどうかに関わらず、『子供に対する先行投資なんだ』という意識もあるのだと思います。


他にも「上位層の大学の場合、親がいかに教育に関心があるか」を表す出来事はあります。


僕の出身大でもある京都大学。


今は入学式も卒業式も「みやこめっせ」という京大所有ではない施設で行っています。


もともとは大学の体育館で行っていたわけですが、あまりに親の来る数が増え、体育館内の試合などを行った場合に観客が座る席だけでは入り切らなくなりました。


そして、体育館の下にあるディスプレーで体育館内の様子を見れる部屋もいっぱいになりました。


生徒が座る席の周りにも親が溢れるようになりました。


その結果として、みやこめっせに場所を移転したわけですね。


これは昔から見れば信じられない光景です。


それでも、今では至って普通なんですよね。


それくらい『親の教育の関与』の割合が上がっているのだと思います。


別に僕はこれを否定する気はありません。


むしろ、親御さんが積極的に教育に関与するくらい関心を持っている方が良いと思っています。


もちろんそれが過度になって、勉強している内容の1つ1つにまで言及しだすと大変だと思います。


しかし、『ある一定の距離を置き、遠くから子供の成長を見守る』という形での教育への関与は積極的に行ってほしいなと思いますね!