積極的に新たな学び方を取り入れていく〜コーネル式ノートを例にして〜 | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

年齢によって適切な学習法というのは変わってくるように思います。


そこで今回は『積極的に新たな学び方を取り入れていく~コーネル式ノートを例にして~』ということについて書いていこうと思います。



●常に要約を意識していく●
自分の頭の中の構造が変換しているのか、年をとるのと共に勉強法も変わっていくと思います。


逆に言えば、『年と共に勉強法は変化していくべきだ』とも言えると思います。


それこそ小さいとき、小学校くらいまでの勉強というのは、まだ未知なことが多すぎる年齢ですし、いわゆる「丸暗記」という形でも習得はできたと思います。


確かに脳の構造自体もそのようにできているようですね。


『まずは理屈抜きに習得する。それから徐々に理屈を知っていく』というのが小さい頃の脳の構造らしく、そういった意味では「丸暗記」という勉強法もあながち間違っていないわけですね。


しかし、残念ながらこういった勉強法はいつまでも成立するわけではありません。


中学校に入るくらいの年齢になると、脳の構成も変わってしまい、『物事を丸暗記するのではなく、理屈を理解していくことで習得していく』といったものになっていきます。


別に丸暗記を完全に否定するわけではないですが、この頃以降に学んでいく内容は、徐々に丸暗記だけでは対処できないものも増えてくると思います。


勉強という観点から言えば、『1対1対応で知っているだけでなく、知っている1を10にも応用できる力が必要になってくる』わけですね。


さらに加えて『今まで具体的な内容だったものが、具体的な数値だったものが、文字が増えるなど、どんどん抽象化してくる』ということも起こっています。


特に算数が得意だったにも関わらず、数学が苦手になってしまった人は、こういった『文字を使った抽象化』で大きな壁を感じてしまったのではないでしょうか?


かく言う僕も、もともと数学は得意だったものの、図形(幾何)の方が得意だったこともあり、計算中心(代数)の高校数学になって最初少々てこずってしまいました…。


でもそこで諦めず、「新しい考え方を受け入れる」ことでまた得意な世界へと変えることができたと思います。


さて、このように年齢と共に変化する思考形態・学習形態ですけど、いつのときも変わらないように思うのは…


『意義のあるメモ魔になる』ということです。


ここで言う「意義のある」というのは、『メモるときにもしっかり思考をする』ということです。


具体的には『コーネル式ノート』なんてものも使えますね。


もちろんキレイに板書を残すことも重要なのですが、後で授業内容を脳内再生できる程度に《簡潔に、記号などを使いながら、箇条書きにしていく》ように記していきます。


ここでのポイントは『常に内容を要約しながらまとめていく』ということです。


後で「まとめノート」を作るくらいなら、話を聞きながら同時にまとめてしまうのが非常に効果的だと思います。


ただ小学生などがやるには早すぎるようにも思うので、ある一定の年齢になってからだと思います。


また、授業後にも書き込む内容があるのが特徴的です。


どういう意味かと言うと、上記のように『要約しながらまとめたノート』に対して、《自分が思う意見や今度聞きたい質問事項》などを記入していきます。


これにより、実際に授業内容を脳内再生していき、頭をより鮮明にしていくわけですね。


さらには、1週間後など復習時に《最も大事な内容の記入、より明確な板書内容の要約》などを記入していきます。


ちょっといろいろ書きましたが、具体的にやることは《授業中の要約まとめ→授業後の確認→1週間後にさらなる要約》といったことですね。


是非、今までの学習で習得率が落ちてきたなと思ったら、いっそのこと別の学習法に切り替えた方が良いのかもしれません。


積極的に自分の開発を行っていきたいですね!