本気で勉強した後は遊んだって良いじゃないか | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

よく生徒に聞かれることがあります。それに対する返答も含めて書いていこうと思います。


そこで今回は『本気で勉強した後は遊んだって良いじゃないか』ということについて書いていこうと思います。



●本当に本気で息抜きしてる?●
センター試験を終え、センターリサーチも返ってき、もう少しで出願締め切りとなります。


僕はこんな姿を高2生にしっかり見ておくようにと言います。


こんなに大きく心情が動き、悔しい思いをしたり、心配したりしたりする期間はそうそうないからです。


もちろんこれからの人生でも似たようなことはあるかもしれません。


でも、この時期にしか感じない思いも必ずあると思っています。


だからこそ、高2生には「しっかり見とけ」と言うわけですね。


さてそんな中、高2生(実際には高2生に限定しないですけど…)からよく聞かれる質問に

『何時間くらい勉強したらいいですか?』

というのがあります。


正直なところを言うと、僕はこの返答に困ってしまうのです。


だって『勉強は時間じゃないから』。


確かに1時間しか勉強しない人と、10時間勉強する人だったら圧倒的な差が生まれるでしょう。


でも、同じ10時間勉強しても「成果の出る人」と「成果の出ない人」はいます。


もちろんこれには『今までにどれくらい勉強してきたか』も影響すると思います。


しかし、それ以上に、『実際に勉強した時間にどれくらいの価値があったか』の方がよっぽど大事だと思います。


つまり、『密度』が大事なわけですね。


よくいないですか? 部活もやって文化祭も頑張っているのに、勉強もできている子。


こういった子はしっかり『密度』を大事にして勉強しているわけですね。


僕が思う理想は、『ある程度まとまった時間(5時間とか)は本気出して勉強する。でも、その後は何しても良い時間として、好きに過ごす』です。


現役生にとっては学校も行きながら、それプラスαで勉強することになりますから、実際には5時間くらいが結構限界に近いんじゃないかなと思います。


なら別に5時間でいいじゃないですか。


その代わり、その5時間は徹底的に自分を追い込んでやる。


普通にやったら1時間かかるものなら、タイマーを50分くらいに設定して何とかやり切ってしまう。


そんな工夫も入れながら、しっかり5時間を有意義に使う。


その代わり、この5時間が終われば、自分の好きなように過ごす。


なぜこれが重要かというと、勉強を進めていくためには『メンタル面も重要だから』です。


いくら勉強を効率良くしたって、メンタル面で落ち込んでいってしまえば、最終的に伸び悩みます。


その結果良くない結果に遭遇することも多いのが現実です。そういうった子には何人も遭遇してきました。


でも、常に「メンタル面」を気遣えるように、好きなことに時間を費やすようにしていけば、「メンタル面」も十分に充実していきます。


たまに、いや結構いるのが、『やる気がなかなか出ない原因が、目標がないことである』という子です。


僕は『勉強は本質的には楽しいもの』だと思っています。


それは『今まで未知だったものを知り、新しい分野を開拓していくことは壮大な冒険であり、楽しみだから』です。


でも、そんな楽しいことも、何の目標もなければ単なる苦行になってしまいます。


そういった意味では、どんな小さいことでもいい。しっかり目標を持つことも重要だと思います。


極端に言えば、1番最初の目標が『これだけ勉強したら、その後は何してもいい』というものでも良いと思います。


もちろんこれには親御さんの協力も必要です。


決してガミガミ言うのではなく、「勉強は終わったの!?」と怒り口調で言うのではなく、「もう終わったのか!エライな!」とプラス評価をしてほしいと思います。


こういった小さいところからでもやっていけば少しずつ『効率良く勉強する習慣が身に付き、勉強する楽しみも見出せる』ようになると思いますね!