平均値と比較して相対的に優れているかどうかを判断する重要性 | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

具体的に講師が生徒の成績などを見ていくときの基礎ポイントを書いていこうと思います。


そこで今回は『平均値と比較して相対的に優れているかどうかを判断する重要性』について書いていこうと思います。

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●受験にもRPGと同じような部分あり●
生徒にアドバイスをする場合、もちろん感性も大事にしながら行うのですが、基本的にはデータに基づいて判断していきます。


その際何をしているかの第一次審査とも言える基礎部分を書いてみようと思います。


でもこれって、どんな分野でも同じだと思うので、何かの参考になればと思います。


例えば、現状で偏差値が40の子が50にまで上げるためにする努力と、偏差値が70の子が80に上げるためにする努力とでは質も量も圧倒的に違います。


下世話な例かもしれませんが、RPGのゲームをやっていてレベルを上げていくときと似ているようなものがあると思います。


いきなりラスボスを倒せたら苦労はしないので、まずは基礎から地味な作業をしてしっかりレベルを上げていく必要があります。


武器も何も持っていないのに、防御も何もできないのにボスのところに行ったら、ボロボロにやられるに決まってますよね。


でもある程度鍛えて、それ相応の武器を持ち、防御できるだけの能力を持っていれば、それ相応のボスは倒すことができると思います。


そしてそれを繰り返してレベルをどんどん上げていけば、倒せるボスのレベルも上がってくると思います。


でも、そのボスを倒すまでのレベル上げの作業は途方もなく長いじゃないですか。


それでもくじけずやり切った者のみに、ラスボスを倒す権利が与えられるわけです。


まぁもちろんゲームの場合は、いきなりレベルを上げる裏技などがあるのかもしれませんが…(笑)


とはいえ、これと全く同じなのです。


まずは泥臭くても『絶対に避けられない努力』というのをしていく必要があります。


ついつい「こうすればすぐに身に付く!」とか「○○の裏技はこれだ!」とか謳っているものがありますが、そんなものがあるなら僕に教えてほしいくらいです(笑)


とことん受験業界にいる僕だからこそ「そんなものは絶対にない」ということがわかります。


もちろん歩むべき道を真っ直ぐ歩くのか、ぐねぐね曲がりながら歩くのかには差がありますけどね。


さて、講師としてはその『真っ直ぐ歩むべき道』を提示する必要があるわけです。


例え話からいきましょう。


もし攻撃力はレベル50だけど、防御力がレベル20の場合、どうすれば強くなるでしょう?


いろんな作戦は考えられるかもしれませんが、「負けない」という視点でいくなら防御力を上げればいいですよね。


もしチーム戦で、1人がレベル70なのに、他のメンバーがレベル30だったらどうすればチームとして安定的に強くなるでしょう?


1つの策としては、弱いメンバーのレベルを上げるのに専念すればいいですよね。


もし自分の攻撃力などがそれぞれレベルにして80、50、30、20であったとします。


でもこれを平均値と比較して、80(平均90)、50(平均20)、30(平均100)、20(平均15)だとします。


ならどうでしょう? 何が1番マズイでしょうか?


一目瞭然ですよね。30(平均100)というのがもっともマズイわけです。


確かに20というレベルを見ると非常にマズく見えるかもしれませんが、平均から比較すればまだ優れているわけですよね。


そう思ったら、レベルなんてものもしょせんは絶対値の1つに過ぎません。


でも価値を測るためには、『相対値での比較』というのも重要になってくるわけです。


もちろん「そんなもの関係なくバリバリいくぜ!」という場合は好きに行ってもらったらいいと思います(笑)


でも『無難な闘いをしていく』という観点から見れば、『相対的に見て劣っているところを徹底強化し、すべてを平均値より上回る状況にする』方が強かったりするわけですね。


もちろん中にはある1つだけが尋常なく強いという人もいると思います。


それは仕事とかの面では確かに役に立つんですよね。


そういったスペシャリストを複数人抱えることにより、非常に強固なものが生まれたりします。


でも入試といった場合はそんなことはできません。


あくまで個人の闘いですから。


そして、かなり勝つか負けるかの瀬戸際の闘いをしているというのが本当なわけです。


そう思ったらまず僕たち講師が判断する第一歩としては、『すべての問題・分野での平均値を見た時に、それからいかに上回っているか』というものが挙ってくると思います。


もちろん最終的にはこれだけで終わってはいけません。


各個人がさらに先に進む中で見えてくる『攻めても良い部分と攻めてはダメで、あくまで守っていく部分』というのが見えてくると思います。


それはまたそのときですね。


まずは『平均値と比較して相対的に優れているかどうかを判断する』ことが重要だと思いますね!