これと決めたものをやり込む重要性 | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

春期講習も順調に消化し、もうすぐ終わりを迎えます。


これが終わればもうすっかり1学期が始まり、本格的な戦いの1年が始まるな、という印象です。


そこで今回は『これと決めたものをやり込む重要性』について書いていこうと思います。

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●これと決めたものをやり込むことが重要●
昨日『優先順位の低いものは徹底して捨てることが重要だ』という話を書きました。


今回の話はそれにも関連すると思います。


しっかり優先順位を考えると、どうしても優先順位の高いものを確実に良い結果につなげるために、全力で向かおうとします。


もちろんこの「全力」というのは非常に素晴らしいことなわけです。


しかし、問題もあります。


全力で取り組むがために「これもしたい、あれもしたい」そして「あれもしないと目標達成ができない」とどんどん自分を追い込んでいくことがあります。


でも考えてみてほしいと思います。


「本当にいろんなものをしないと目標達成ができないのか?」と。


◆京大志望者に見る具体例◆
例えば受験生によくありがちな話をしてみます。


今担当している京大クラスの場合、英語の出題形式は非常にシンプルです。


長文中の下線部和訳と和文英訳という形の英作文のみなわけです。


そうすると大きな形態として非常に絞れているので、すべきことは明白なわけです。


ただ残念ながら、まだまだこの時期の新高3生というのは英作文力は不足しているのです。


和訳に関しても、京大レベルのことをしようと思えば、まだまだレベルアップしなければなりません。


しかし、英作文力の方が目標地点まで遠い印象を持つ子が多いように思います。


そこで「英作文をやろう!」と心に決めるのです。


厳密には、そのように思ってもらえるように僕自身も話していきます。


でもここで勘違いをしてもらってはいけないので、僕も注意して話します。


英作文力を高めていくのに、ただただ問題数を多く解いていけばいいわけではありません


むしろ問題数はしっかり絞って、その代わりその絞った数の問題を完璧にできるまで繰り返すことが重要だと思います。


いくら中途半端に書ける英文数を増やしても、結果的には中途半端な点しか出ません。


そうであれば、数は少なくても完璧に書けるものを増やしていけば、確実に点は上がってきます。


このように、目標を高く置いて欲が出てしまいがちになるからこそ、『これと決めたものをやり込むことが重要』だと思います。

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◆一般的事項についても考える◆
今は京大志望者について書いてみましたが、このことはどのようなことでも同じだと思います。


まずは優先順位を付ける。そして優先順位が低いものは勇気を持って捨てる。


その上で、優先順位が高いものでも『これと決めたものを徹底的にやり込むことが重要』だと考え、集中的に学んでいく


このようなスタンスで臨んでいくことが非常に重要だと思います。


そして小さな分野からでもプロフェッショナルとも言えるレベルにまで上げていくことによって、非常に良いスタートが切れると思います。


さらにこの良いスタートが成功への自信へとつながり、次の分野攻略に意欲が湧いてくると思います。


やはり『これと決めたものをやりこむことが重要』だと思いますね。