授業の中で山を設けるのか学期を通して山を設けるのか | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

授業をしていく上で生徒を魅了することは重要だと思います。


魅了することによって生徒もその教科自体に関心を抱くでしょうし、その結果勉強もはかどりやすいからです。


ただ魅了の仕方には何通りも方法はありますし、どれが正解とも決まっていないと思います。


そこで今回は『授業の中で山を設けるのか学期を通して山を設けるのか』という話を書いていこうと思います。

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●様々いる予備校講師のタイプ●
予備校講師の中には本当に様々な方がいらっしゃいます。


雑談で大爆笑をとるいわゆる「パフォーマンス講師」や愚直に授業を展開する「授業中心の講師」、奇抜な服装をして記憶に留めてもらおうとする「トリッキー講師」などなど…本当に多数存在します。


僕は正直「授業中心の講師」です。


自分自身大爆笑をとれるネタというのはそれほど持っていませんし、そこに頼りたくないからというのもあります。


またトリッキーな講師になろうとも思っていません。


その方が見た目のインパクトは強いのかもしれませんが、全体的に授業の内容以外のパフォーマンス以外に依存するのは正直年数を保たすのが厳しいと思うからです。

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●授業力として必要なものとは●
さて、僕のような授業中心で構成していく講師というのは、どうしても『授業力』が問われてきます。


正直板書がキレイでとりやすいとかいうのは付随物ですし、トレーニングをすれば誰でも向上できると思います。


これに関してはかなり前に別の記事で書いていきました。


では『授業力』とは一体何なのか?


それは、1つには『1回1回の授業でいかに多くの気付きを与え、それ以降の成長に
繋げるのか』
ということ。


さらにもう1つには『授業でのポイントを明確に頭に入れてもらうためのインパクトをいかに強めるか』ということ。


このようなことが『授業力』の一環だと思います。


前者の方はいいとして、後者の方がなかなか問題なのです。


確かにパフォーマンスでゴリ押しをしていくということもできます。実際にそうやって展開している先生方も多いと思います。


しかし、そのレベルなら単なるパフォーマンス講師でもできてしまうのです。


そこからいかに離れてインパクトを与えられるかが授業を中心に置く講師には求められると思います。


もちろんそのためには『授業展開をどうするのか』というのも考える価値がある部分だと思います。

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●授業の中で山を設けるのか学期を通して山を設けるのか●
さてそこで問題なのが、どのような授業展開にするかですね。


大手予備校など1回1回の授業で完結している授業の場合は、『授業内で大きな山を作っていく』ことが有効だと思います。


つまり、その講で扱うポイントの中で最重要視すべきポイントを抽出し、それを授業の中心に持って来れるように展開を作っていくということです。


別にこれは授業時間の終わりの方に持ってくるべきだとまではいっていません。


実際にそこまで配慮できれば良いと思いますが、なかなか難しいことも多いと思います。


なので、まずは『授業内でメインポイントに焦点が当たる構成にしていく』ことを考えていけばよいと思います。


ただ、大手予備校でも現役生対象の授業の場合、クラスによってはそれほど人数が多くないクラスもあると思います。


そんなクラス人数が少ないのに大きな山を作ってドヤ顔で展開してもさほど効果はありません。


むしろ、1回の授業だけにこだわらず、1年間を通しての展開や、少なくとも学期全体の構成を考えたときに何をそこで教えるべきなのかを考えていけばよいと思います。


その結果、1回1回勝負の授業とは全く異なった部分にポイントがいく可能性も十分にあります。


また、学期を見て展開することによって、無駄にネチネチ押し付けがましい授業をしなくてよくなることも多々あると思います。



●最後に●
このような授業の展開方法に関する議論は尽きるところがありません。


しかし、ある程度クラスに応じてスタンスを決めていくことによって、生徒にとって受け入れやすい授業が展開できると思います。