体内時計をフル活用し、最も効率的な生活を送る② | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

さて前回は『体内時計に耳を澄ました生活をする』ことの午前中の話を書いていきました。今回はその午後の話を書いていきます。



●集中力や注意力が低下する時間帯●
前回『午前中の遅い時間帯が最も記憶力や集中力が高い時間』ということを書きましたが、逆にこれを越えると、少しずつ集中力などは低下してくるわけです。


そうしているうちに昼ご飯を食べる時間がやってくるわけですが、ちょうど午後が始まったくらいから、午後4時くらいまでというのが最も気が散りやすい、集中力が1日の中でも最も落ちてしまっている時間帯となります。


よく「昼ご飯を食べた後は集中できない」というのを経験することもあると思いますが、実際に、昼ご飯後は注意力が徐々に低下していき、午後2時くらいには眠気がピークに達してしまいます。


もちろん普段仕事をしているうちは、これを言い訳に寝るわけにはいきませんが、この時間帯に黙々と仕事をしたいと思っても、脳の機能上それが難しい時間帯であるわけです。


そこで理想的な環境では『この眠気がピークに達している時間にはしっかり昼寝をする』というのが良いと思います。


ただ長時間寝てしまっては、また生活リズムが狂う結果へとつながってしまいますから、あくまで短い時間、15分~30分程度の軽い睡眠をとると、起きた後の脳の活動が活性化され、より効率的な行動を送っていけると言われています。



●体力仕事が向いている時間帯●
そしてこの後の午後4時あたりは、脳内の活動というよりかは目と手の協調性が高まってきて、「体力仕事」をするには最適な時間帯となります。


よって体力仕事をこの時間帯に徹底的に行い、これを越えると、筋肉の柔軟性が高まってくる時間帯となってくるので、この時間帯に走ったりジムに行ったりと運動を行っていくと身体機能も朝や昼頃と比べてもはるかに向上しており、非常に価値のある運動ができるのです。


また、人間は効率的にできているもので、このように1日を送ってきて、『知的活動に向いている時間帯→休息に向いている時間帯→体力活動に向いている時間帯』を越えると次には『創造活動に向いている時間帯』がやってきます。



●創造力が増してくる時間帯●
人間は『疲労感が増すと創造力が増す』という不思議な能力を持っているので、疲労感が増してきた夕食後に、自由な発想をしなければならないような問題や課題に取り組んでいくと、非常に良い発想が浮かんでいく可能性が高いのです。これは疲労感によって自制力が低下している分、発想力が上がってくるというものです。


そしてまた睡眠をしっかりとっていくという形で1日を送っていくと、最も『体内時計に合わせた、人間の本来の活動に合った活動を送ることができる』いうことになります。


確かに実際にはここまで体内時計に合った生活を送るのは難しいかもしれませんが…。ただ、このような生活になるべく近い生活を送っていくことを目標にしていっても良いと思います。