いかに相手に伝わる話し方をしていくのか⑥ | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

さてここまでで1通り『話し方』に関する意識すべきポイントは話してきました。ここまでの話をちゃんとやっていけば、よほど内容が陳腐なものでもない限りまともに話していくことは十分にできると思います。


ただ場合によっては「ガイダンス」のような講演スタイルで話すときもあるかと思います。そのような場合に、もう少しスパイス的なものがあってもいいと思うのです。


今まで書いてきた内容というのは、いたってまっとうに話していくための手段であって、授業内容を除いては聞いている相手を感動させるようなものではありません。


ただガイダンスのような一方的に話し、場合によっては自分のことを全く知らない人たちに対して話をしないといけないこともあると思います。


そういった場合は、意図的にスパイスとして感動させるポイントや自分のことをより一層信頼してもらうためのポイントを入れていく必要も出てくると思うのです。



●失敗談の提示●
そのようなスパイスとしてやってみたらよいのではないかと思うのは、『自分の失敗談を語り、そこから得た教訓も語る』ということです。


人間誰しも失敗はするもの。ただ、その失敗から何かを学び、それを理解し、次へと繋げることができる人間は数が限られてくると思います。


確かに自分が講師として話している以上、失敗談を語ることは勇気のいることかもしれません。


しかし、素直にその失敗を認め、それからいかに多くのことを学び、その結果今の自分がいるのかを話していけば、それは十分に信頼感へと繋げることができると思います。


ただし、注意しなければならないのは、適当な失敗談を出すだけではダメだと思います。


あくまでその失敗談とそこから得た教訓を聞いたときに信頼感が増すような、もっと言えば、『その日その場で話している内容に直結するような失敗談』でなければ意味がないと思います。


だんだん講師として慣れてくると、教えることに対しては苦労はしなくなっていきます。しかし、そういう状況の講師がよく言うのは、「授業中にどのような雑談をしようか」というので悩むということです。


僕は授業と直接関係のない雑談はあまりしないようにしているのですが、そのような雑談を期待している人もいるかもしれません。


この場合でも、適当に選択した雑談ではなく、実際に触れている話に関連するような、聞く価値のある雑談であれば、なおさらその回の授業内容も記憶に残ってくれるのではないかと僕は思うのです。


話はややそれましたが、まずはしっかりと自分の話に繋げることができる失敗談を準備していくとよいと思います。