前回はまず声の大きさ、対象の話をしました。そこで今回はもう少し細かい話をしていきます。それは『相手に話を聞いてもらうための話し方』に関してです。
もちろんダラダラ話すこともできますが、それでは相手は一体何の話をしているのか、どの地点にいるのかすべてが曖昧になってしまい、先が見えず不安になります。
●全体像の把握●
そこでまず大前提にしないといけないことは『一体何を聞くために、学ぶために今からの話を聞く必要があるのか』を理解してもらう必要があります。
塾や予備校のような教育機関ではもちろん生徒は『学ぶために』集まっているのは確かなのですが、必ずしも自分の目の前にいる講師に対して好感を持って始まるわけではありません。まずは担当講師に好感を持ってもらうためにも生徒に対して『安心感』を与えていく必要があると思うのです。
そこでまず必要になってくるのが、①『何を今から学ぶのか』という概論的な話、さらに②『なぜそれを学ばなければならないのか』という目的の話、の2つがあると思います。
●『何を今から学ぶのか』を伝える●
『では具体的に何を?』というのは講師側は理解していても、意外に生徒側は理解していないことも多いのです。そこで講師側がしっかり『具体的に何を学ぶのか』を説明する必要があります。
本当に1から学習する場合であれば、『大枠を伝えてから、そのときに紹介する話へと少しずつ範囲を狭めて話していく』とよいと思います。
例えば、英語の場合、関係詞というものがありますが、それを初めて紹介するときを想定してみましょう。
「『美しい絵』のように、『絵』の説明をしている語句が『美しい』のように短いものであれば、”a beautiful picture”と1語の形容詞(beautiful)で書くことできるよね? でも『昨日買った本』のように、『本』の説明をしている語句が『昨日買った』のように少々長いものであれば、”a ~ book”なんて書くことができないんだよ。そこで”a book which I bought yesterday”って全く別の書き方で書いていきます。今回でいうwhichが今から学ぶ関係詞の1つなんです」のように話していくことは十分可能だと思います。
今はざっとした例を挙げましたが、『まず大枠を説明→今回のターゲット』という流れで話すことはほとんどの場合で可能ですし、このように話すことによって『何を学ぶのか』に加えて『何のために学ぶのか』も明確になってくると思います。
人間、このように「一体全体像のうちのどこを今扱っているのか」がわかっている状態で学んだ方が、終着点や現状で自分がいる位置がわかり吸収が早くなるようなので、このような形で授業を構成していくことは重要だと思います。
●『なぜそれを学ばなければならないのか』を伝える●
先ほども少し話しましたが、よほど意識が高い人間でない限り、『なぜ学ぶのか』その意義がわからない状態でただひたすらに突き進むのは非常に厳しいと思います。しかし、『こういう目的のために学ぶ必要がある』『これがわかればこんなメリットがある』といったことを提示すれば、その意義がわかり、結果として学ぶことに対して目的意識を持つことができ、学習を進めていきやすいと思います。
科目の勉強などであれば、講師側が少し難しい問題を最初に準備しておくだけでも、十分『なぜ学ぶのか』を知ってもらうことができます。すなわち、そのような問題を解くために、新しいもしくは正しい知識が必要だと伝えることができると思うのです。
●最後に●
今回は少し教科の細かい話を具体的に出して見ながら書いてみましたが、このような『全体像を意識しながら、それに関連付けて意義を伝える』ことは重要になってくると思います。
確かに、このような『全体像の把握』にあまりに時間がかかりすぎてしまうと、それ自体が曖昧になってしまうので、なるべくコンパクトにまとめられるように話す前に考えていくべきだと思います。
もちろんダラダラ話すこともできますが、それでは相手は一体何の話をしているのか、どの地点にいるのかすべてが曖昧になってしまい、先が見えず不安になります。
●全体像の把握●
そこでまず大前提にしないといけないことは『一体何を聞くために、学ぶために今からの話を聞く必要があるのか』を理解してもらう必要があります。
塾や予備校のような教育機関ではもちろん生徒は『学ぶために』集まっているのは確かなのですが、必ずしも自分の目の前にいる講師に対して好感を持って始まるわけではありません。まずは担当講師に好感を持ってもらうためにも生徒に対して『安心感』を与えていく必要があると思うのです。
そこでまず必要になってくるのが、①『何を今から学ぶのか』という概論的な話、さらに②『なぜそれを学ばなければならないのか』という目的の話、の2つがあると思います。
●『何を今から学ぶのか』を伝える●
『では具体的に何を?』というのは講師側は理解していても、意外に生徒側は理解していないことも多いのです。そこで講師側がしっかり『具体的に何を学ぶのか』を説明する必要があります。
本当に1から学習する場合であれば、『大枠を伝えてから、そのときに紹介する話へと少しずつ範囲を狭めて話していく』とよいと思います。
例えば、英語の場合、関係詞というものがありますが、それを初めて紹介するときを想定してみましょう。
「『美しい絵』のように、『絵』の説明をしている語句が『美しい』のように短いものであれば、”a beautiful picture”と1語の形容詞(beautiful)で書くことできるよね? でも『昨日買った本』のように、『本』の説明をしている語句が『昨日買った』のように少々長いものであれば、”a ~ book”なんて書くことができないんだよ。そこで”a book which I bought yesterday”って全く別の書き方で書いていきます。今回でいうwhichが今から学ぶ関係詞の1つなんです」のように話していくことは十分可能だと思います。
今はざっとした例を挙げましたが、『まず大枠を説明→今回のターゲット』という流れで話すことはほとんどの場合で可能ですし、このように話すことによって『何を学ぶのか』に加えて『何のために学ぶのか』も明確になってくると思います。
人間、このように「一体全体像のうちのどこを今扱っているのか」がわかっている状態で学んだ方が、終着点や現状で自分がいる位置がわかり吸収が早くなるようなので、このような形で授業を構成していくことは重要だと思います。
●『なぜそれを学ばなければならないのか』を伝える●
先ほども少し話しましたが、よほど意識が高い人間でない限り、『なぜ学ぶのか』その意義がわからない状態でただひたすらに突き進むのは非常に厳しいと思います。しかし、『こういう目的のために学ぶ必要がある』『これがわかればこんなメリットがある』といったことを提示すれば、その意義がわかり、結果として学ぶことに対して目的意識を持つことができ、学習を進めていきやすいと思います。
科目の勉強などであれば、講師側が少し難しい問題を最初に準備しておくだけでも、十分『なぜ学ぶのか』を知ってもらうことができます。すなわち、そのような問題を解くために、新しいもしくは正しい知識が必要だと伝えることができると思うのです。
●最後に●
今回は少し教科の細かい話を具体的に出して見ながら書いてみましたが、このような『全体像を意識しながら、それに関連付けて意義を伝える』ことは重要になってくると思います。
確かに、このような『全体像の把握』にあまりに時間がかかりすぎてしまうと、それ自体が曖昧になってしまうので、なるべくコンパクトにまとめられるように話す前に考えていくべきだと思います。