国公立志望は特に、たとえ私立志望であったとしても、ある程度『英文解釈・英文和訳』の演習は積むべきだと思います。幸い、そのようなときに利用できる参考書は数多く販売されているのですが、正直なところどれも一長一短といったところです。しかし、そんな中でも利用しやすい参考書を紹介します。
それは『基礎英文解釈の技術100』(桐原書店)です。


●取り組む以前の注意点●
この参考書自体は、タイトルにもあるように『基礎』的な内容を扱ったものになっているのですが、「『基礎=簡単』ではない」ということに注意してほしいと思います。あくまで『基盤となる、礎となる』という意味なので、内容的に難しいものも登場してきます。
●『英文解釈の技術100』と『基礎英文解釈の技術100』●
なお、内容としてはこの上位版である『英文解釈の技術100』(桐原書店)とテーマをほぼ揃えている形になっており、そういった意味では、扱っている素材文レベルは『英文解釈の技術100』の方が難しく、『基礎英文解釈の技術100』の方が簡単になっています。
●掲載問題数と対象レベル●
タイトルにあるように100テーマで構成されているのですが、それぞれ『例題+演習問題』という形で収録されているので、合計200題の構成となっています。もちろんすべて和訳問題になっています。
また、対象レベルとしては、将来東大・京大・国公立医学部を目指す高校1年生であれば、十分に取り組むことができるもの、もっと言えば取り組むことができてほしいものです。ただ、この時点では単語レベルで厳しいという可能性もあるので、その点は単語帳や辞書を活用する中で補っていくことが必要です。
ただし、以下の『取り組む上での注意点①』にも書いたように、意外にこのレベルが正確にできる受験生が少ないのも事実なのです。もし現状でそれほど英語力に自信がないのであれば、「演習を積むため」と割り切って、高校2年生・高校3年生関わらず取り組んでみるとよいと思います。
実際に僕が、将来東大・京大・国公立医学部を目指している子にこの問題集を薦める際には、高1生ならば非常に良くできる子に、高2生ならば得意だがまだまだ基礎力が不足している子に、高3であれば英語が苦手な子に取り組むように指示しています。
●取り組む上での注意点①●
この参考書の取り組み方としてはまず100テーマを前から順に通っていけばいいと思います。その際、いったん演習問題は飛ばして、先に例題だけでも最後のテーマまで通ってしまう方がいいと思います。そして2回目の段階で演習問題を解いていけばよいと思います。
ただ、「英語は今までそこそこやってきたけど、本当に基礎力があるかどうか確認したい」というニーズであれば、「今日は1と100、明日は2と99」のように最初の方と最後の方を同時に攻めていくのもありだと思います。
というのも最初の方のテーマはいたって基礎的なテーマになっているので、ある程度英語をやってきた人が基礎力確認のために取り組んでみようと思い、最初から解くと、「あっこの問題集簡単だし、やらなくてもいいか」という勘違いを生む可能性が非常に高いからです。
僕の個人的経験として言えば、『最終的に地方の国公立医学部(総合大学)に合格する生徒でさえ、意外にこのレベルが正確にできる子は少ない』のです。当然旧帝大に追随するレベルに合格する子たちの中に、このレベルを正確にできない子が多いことは言うまでもないと思います。
逆に言えば、まずこのレベルの問題集を正確にこなせるようになることが『入試をクリアーする上での基礎力の完成には不可欠』であるということを認識してほしいと思います。
なお、この問題集は下線部訳が中心となってします。正直、下線部以外にも演習してほしい内容が含まれていることもあるのですが、以下に書く『取り組む上での注意点②』の内容からも、あまり下線部以外を和訳演習することをオススメはできません。
ただし、もし身近に自分の答案をチェックしてくれる先生がいるのであれば、その人に下線部以外の部分を見てもらうということを考えてみるとよいと思います。
●取り組む上での注意点②●
注意点①で書いた内容に従って問題をバリバリと解いていけばいいわけですが、その際にこの問題集を使うときの最大の注意点があります。それは『模範解答として掲載されている解答がかなり意訳されている』ということです。
この問題集の特徴の1つとしてあるのが、例題の解説部分で、単語の上に直訳調の意味が載せられているということです。この直訳調の訳を足していくことによって、直訳調の解答を作ることはできるのですが、模範解答として最後に挙がっている解答は、その直訳調とはずいぶん離れてしまった意訳調のものになっています。
その結果、最終的な訳だけ見ると、自分の訳が合っているのか、間違っているのかがちょっとわかりにくい形になってしまっているという難点があります。
なので、もし自分の近くに、自分の書いた答案を見てくれるような先生がいるのであれば、軽くチェックをしてもらった方がいいと思います。
それは『基礎英文解釈の技術100』(桐原書店)です。
●取り組む以前の注意点●
この参考書自体は、タイトルにもあるように『基礎』的な内容を扱ったものになっているのですが、「『基礎=簡単』ではない」ということに注意してほしいと思います。あくまで『基盤となる、礎となる』という意味なので、内容的に難しいものも登場してきます。
●『英文解釈の技術100』と『基礎英文解釈の技術100』●
なお、内容としてはこの上位版である『英文解釈の技術100』(桐原書店)とテーマをほぼ揃えている形になっており、そういった意味では、扱っている素材文レベルは『英文解釈の技術100』の方が難しく、『基礎英文解釈の技術100』の方が簡単になっています。
●掲載問題数と対象レベル●
タイトルにあるように100テーマで構成されているのですが、それぞれ『例題+演習問題』という形で収録されているので、合計200題の構成となっています。もちろんすべて和訳問題になっています。
また、対象レベルとしては、将来東大・京大・国公立医学部を目指す高校1年生であれば、十分に取り組むことができるもの、もっと言えば取り組むことができてほしいものです。ただ、この時点では単語レベルで厳しいという可能性もあるので、その点は単語帳や辞書を活用する中で補っていくことが必要です。
ただし、以下の『取り組む上での注意点①』にも書いたように、意外にこのレベルが正確にできる受験生が少ないのも事実なのです。もし現状でそれほど英語力に自信がないのであれば、「演習を積むため」と割り切って、高校2年生・高校3年生関わらず取り組んでみるとよいと思います。
実際に僕が、将来東大・京大・国公立医学部を目指している子にこの問題集を薦める際には、高1生ならば非常に良くできる子に、高2生ならば得意だがまだまだ基礎力が不足している子に、高3であれば英語が苦手な子に取り組むように指示しています。
●取り組む上での注意点①●
この参考書の取り組み方としてはまず100テーマを前から順に通っていけばいいと思います。その際、いったん演習問題は飛ばして、先に例題だけでも最後のテーマまで通ってしまう方がいいと思います。そして2回目の段階で演習問題を解いていけばよいと思います。
ただ、「英語は今までそこそこやってきたけど、本当に基礎力があるかどうか確認したい」というニーズであれば、「今日は1と100、明日は2と99」のように最初の方と最後の方を同時に攻めていくのもありだと思います。
というのも最初の方のテーマはいたって基礎的なテーマになっているので、ある程度英語をやってきた人が基礎力確認のために取り組んでみようと思い、最初から解くと、「あっこの問題集簡単だし、やらなくてもいいか」という勘違いを生む可能性が非常に高いからです。
僕の個人的経験として言えば、『最終的に地方の国公立医学部(総合大学)に合格する生徒でさえ、意外にこのレベルが正確にできる子は少ない』のです。当然旧帝大に追随するレベルに合格する子たちの中に、このレベルを正確にできない子が多いことは言うまでもないと思います。
逆に言えば、まずこのレベルの問題集を正確にこなせるようになることが『入試をクリアーする上での基礎力の完成には不可欠』であるということを認識してほしいと思います。
なお、この問題集は下線部訳が中心となってします。正直、下線部以外にも演習してほしい内容が含まれていることもあるのですが、以下に書く『取り組む上での注意点②』の内容からも、あまり下線部以外を和訳演習することをオススメはできません。
ただし、もし身近に自分の答案をチェックしてくれる先生がいるのであれば、その人に下線部以外の部分を見てもらうということを考えてみるとよいと思います。
●取り組む上での注意点②●
注意点①で書いた内容に従って問題をバリバリと解いていけばいいわけですが、その際にこの問題集を使うときの最大の注意点があります。それは『模範解答として掲載されている解答がかなり意訳されている』ということです。
この問題集の特徴の1つとしてあるのが、例題の解説部分で、単語の上に直訳調の意味が載せられているということです。この直訳調の訳を足していくことによって、直訳調の解答を作ることはできるのですが、模範解答として最後に挙がっている解答は、その直訳調とはずいぶん離れてしまった意訳調のものになっています。
その結果、最終的な訳だけ見ると、自分の訳が合っているのか、間違っているのかがちょっとわかりにくい形になってしまっているという難点があります。
なので、もし自分の近くに、自分の書いた答案を見てくれるような先生がいるのであれば、軽くチェックをしてもらった方がいいと思います。