高2生と高3生を担当するようになり、僕自身の性格面にも影響するほど状況は変化していきました。確かにまだまだ授業数的には少なく、収入面では多くはなかったのですが、精神面での充実具合は非常に高かったですし、生徒にも恵まれていたので、特に不満はない状況が続いていきました。
また、僕自身どこか職人気質なところがあり、この時期は、授業数がそれほど多くないが、そこに専念できる、またその講座のために自分の能力を思う存分ぶつけることができるといった意味では、僕自身のためにも生徒たちのためにも、この状況はよかったように思います。
これ以外にもよかったことがあります。今までは以前書いた自分が最も参考にしやすい先輩講師の視点しか取り入れていなかったのですが、担当する講座が変わるに従い、他の先輩講師の視点も取り入れるようになったのです。
もちろんここでも適当に上辺だけを受け入れるつもりはありません。しっかりその講師の思考法まで吸収できるように、徹底的に考え抜き、さらには今まで学んできたことをうまく調和し発展させながら、新しい自分像というのを構築していこうとしていました。
もちろんたかだか1年間考え抜いただけでは完成などしないと思います。しかし、現在の僕の指導法や思考法などを形成した大きな要因はこの1年間にあったと言っても過言ではありません。
自分の思考に合った2人の先輩講師の指導法や思考法と、それについていけるように、さらには補完できるように自分自身が行っていった努力が合わさった結果、これ以後長期間に渡って大きく変更する必要がなく、あとはブラッシュアップをしていけばよいという方向性が見えたのではないかと思っています。
このように1年間を過ごす中、僕自身の研修期間は完全に終了し、周りの先輩講師からも「次のステップに上がる準備はできている」と言ってもらえるところに至り、さらにはこの次の年も、この年に担当したエース格のみが担当できる講座を引き続き継続して担当するのに決まったのです。
ここまで書いていると、いかにも全く問題がなく、順調そのものに見えるかもしれませんが、実際にはそうではありませんでした。
自分自身の成長の波は良い状態になってきたものの、肝心の生徒のレベルを上げるといったところで葛藤するようになっていきます。
これは今でも抱える問題ですし、教育に携わっている以上、絶対に抜け出せないはずの問題ですが、やはり少しでも効率的に、少しでも上へと生徒たちの学力を導いていく必要があります。
決してこの1年間の担当によって生徒たちの学力を全く上げられなかったわけではありません。しかし、もっと効率よく上げてあげることができたのではないだろうか、泥臭くてももっと高いレベルにまで持っていき、本人たちの志望とする大学へ、全員を持っていくことができたのではないだろうか、といった自問自答の思いは消えないのです。
このような思いを持っている以上、次の年に担当する生徒たちにはより一層意義のあるものを提供していきたいと心に決め、また次のステップへ上がっていきます。
また、僕自身どこか職人気質なところがあり、この時期は、授業数がそれほど多くないが、そこに専念できる、またその講座のために自分の能力を思う存分ぶつけることができるといった意味では、僕自身のためにも生徒たちのためにも、この状況はよかったように思います。
これ以外にもよかったことがあります。今までは以前書いた自分が最も参考にしやすい先輩講師の視点しか取り入れていなかったのですが、担当する講座が変わるに従い、他の先輩講師の視点も取り入れるようになったのです。
もちろんここでも適当に上辺だけを受け入れるつもりはありません。しっかりその講師の思考法まで吸収できるように、徹底的に考え抜き、さらには今まで学んできたことをうまく調和し発展させながら、新しい自分像というのを構築していこうとしていました。
もちろんたかだか1年間考え抜いただけでは完成などしないと思います。しかし、現在の僕の指導法や思考法などを形成した大きな要因はこの1年間にあったと言っても過言ではありません。
自分の思考に合った2人の先輩講師の指導法や思考法と、それについていけるように、さらには補完できるように自分自身が行っていった努力が合わさった結果、これ以後長期間に渡って大きく変更する必要がなく、あとはブラッシュアップをしていけばよいという方向性が見えたのではないかと思っています。
このように1年間を過ごす中、僕自身の研修期間は完全に終了し、周りの先輩講師からも「次のステップに上がる準備はできている」と言ってもらえるところに至り、さらにはこの次の年も、この年に担当したエース格のみが担当できる講座を引き続き継続して担当するのに決まったのです。
ここまで書いていると、いかにも全く問題がなく、順調そのものに見えるかもしれませんが、実際にはそうではありませんでした。
自分自身の成長の波は良い状態になってきたものの、肝心の生徒のレベルを上げるといったところで葛藤するようになっていきます。
これは今でも抱える問題ですし、教育に携わっている以上、絶対に抜け出せないはずの問題ですが、やはり少しでも効率的に、少しでも上へと生徒たちの学力を導いていく必要があります。
決してこの1年間の担当によって生徒たちの学力を全く上げられなかったわけではありません。しかし、もっと効率よく上げてあげることができたのではないだろうか、泥臭くてももっと高いレベルにまで持っていき、本人たちの志望とする大学へ、全員を持っていくことができたのではないだろうか、といった自問自答の思いは消えないのです。
このような思いを持っている以上、次の年に担当する生徒たちにはより一層意義のあるものを提供していきたいと心に決め、また次のステップへ上がっていきます。