『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』~英作文を徹底的に書きまくる~ | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

前回同じ著者である竹岡先生の『ドラゴン・イングリッシュ 基本英文100』に関する紹介をしたので、今度は竹岡先生の代表作とも言えるものを紹介していこうと思います。


それは『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』(中経出版)です。




現在売っているこの本は、昔『原則編』『実戦編』という2つの本に分かれていたのですが、これが1冊へと統合され、少し扱っているテーマが増えた形となります。


まず第一に勘違いしてはいけないのは、名前は中経出版のシリーズのものに従っているので、パパッとおいしいポイントをまとめたかのような名前ですが、内容に関してはいたってまとも。いやまともすぎるくらいまともです。


正直いって、「軽く英作文の練習をしたいな」なんて思っている人には不向きです。


英作文の勉強法にはいろいろありますが、ザクっと言えば「基礎レベルの単語を正確に書けるようにする」「英文法的に正しい英文を正確に書けるようにする」「英作文で頻出の表現を覚えて書けるようにする」などなど、そういった行動が必要となります。


この本では2つ目・3つ目といったあたりを一挙にできるようにしていこうというかなり本格的な内容になっています。


正直量もかなり多いですし、かなり厳密に議論をしている内容なので、安易な態度ではけちらかされる可能性大です。


最終到達点としては、京大や阪大のようなかなり長い和文英訳型の英作文もちゃんとできるようになるというレベルだと思います(もちろんまだまだ演習はいりますが…)。


実際に僕自身は、京大・阪大など長さ的にもレベル的にも本格的な英作文を課す大学を受ける生徒には高3から少しずつやるように指示しています。


最悪、演習をすべて解かずとも、まとめ表現を頭に入れていくだけでもかなりの力が付くと思うので、本格的な英作文が必要な人は辞書的な意味でも持っておくといいと思います。


なお、本格的内容ゆえ、受験参考書とはいえ非常に参考になるので、社会人の方などで英作文の練習を学び直したいと思う人にも向いていると思います。