高1で出会った『初恋』。
別にそこまでのめり込んだわけではないように思っていました。
実際に時間を大きく割いていたわけではないのです。
相手の子は家庭が非常に厳しい家庭で、
まだ高校生でもそれほど携帯電話が普及していない時代だったこともあり、
その子は携帯電話を持つことすら許容されていませんでした。
その結果、どうやって連絡をとるかといったら、
「厳格な厳しい家庭に電話をかける」か「パソコンのメールを送る」か
のいずれかでした。
普段から電話するなんてことはなかなかできたものではありません。
そこで僕自身がとった手段は「パソコンのメールを送る」ということでした。
ただこれも長くは続きませんでした。
その子自身、部活を一生懸命している子であり、
メールを送ることも頻繁にするわけではありません。
でも1日に1回は必ずと言っていいほど、メールのやりとりをしていました。
もはや昔でいう文通状態です。
でも、僕自身はそれでも満足していました。
ただ、そんな折、相手のパソコンが壊れるという事態が発生したのです。
そのとき、相手から僕の携帯電話の方に電話がありました。
「どうしたらいい?」と聞かれました…。
でも僕自身、その時点ではパソコンに関して全く詳しくなく、
もはや今では普通である、フリーメールの存在すら知らなかったのです。
何もすることができませんでした…。
自分自身、パソコンに対して無知であることに悔しさを覚えました。
確かに、家に電話することもできました。
でも、それが迷惑になることも理解していました。
そして、めったに電話なんてしないにも関わらず、
あえて電話したときにやってしまったのです…。
見事に父親が電話に出てしまいました…。
これは僕にとっては最悪の事態だったのです。
何せ、その子は厳格な家庭に暮らす、ずっと女子校に通っている子だったので、
男から電話がかかってくること自体ありえないわけです。
そんな中父親が出てしまったことで、僕は完全に動揺し、
これが良い句切れ目なのかなと思うようになりました。
そこで自分から次に電話をして、その子自身が出たときに
「もうあんま電話せん方がええよね?」
と、相手の答えなんてわかっているにも関わらず聞きました。
それが僕の『初恋』の幕切れとなったのです。
ただ、自分自身に対して悔しい思いが大きかった。
なんで何も知らなかったのか、何かを知ろうと思わなかったのか、
自分はなんてバカなんだと思うようになりました。
単に勉強だけして、世間一般のことなんて一切わかっていないし、
それゆえに頭も全然回らないことに愕然としました。
ここでいわゆる
『無知の知』ということに気付いたと思います。
これ以降もかなり長い間悩み、葛藤し、
なんともパッとしない高校生活が続くことになります。
そんな中、周りはどんどん賢くなっていき、
自分自身が桁違いにあほになっているような印象がありました。
正直、高2・高3の2年間の記憶はほとんどありません。
もちろん学校の文化祭や体育祭のようなイベントはありました。
修学旅行もありました。
でも、自分の中ではそんなことはどうでもよかったのです。
この高1のときにした後悔が、
自分の中で無限ループのようにひたすらに回っていくことになります。
それを抱えたまま、受験を迎え、結果は当たり前の結果が待っていました。
ただ、これによりまた少し僕の意識が変わることになります。
別にそこまでのめり込んだわけではないように思っていました。
実際に時間を大きく割いていたわけではないのです。
相手の子は家庭が非常に厳しい家庭で、
まだ高校生でもそれほど携帯電話が普及していない時代だったこともあり、
その子は携帯電話を持つことすら許容されていませんでした。
その結果、どうやって連絡をとるかといったら、
「厳格な厳しい家庭に電話をかける」か「パソコンのメールを送る」か
のいずれかでした。
普段から電話するなんてことはなかなかできたものではありません。
そこで僕自身がとった手段は「パソコンのメールを送る」ということでした。
ただこれも長くは続きませんでした。
その子自身、部活を一生懸命している子であり、
メールを送ることも頻繁にするわけではありません。
でも1日に1回は必ずと言っていいほど、メールのやりとりをしていました。
もはや昔でいう文通状態です。
でも、僕自身はそれでも満足していました。
ただ、そんな折、相手のパソコンが壊れるという事態が発生したのです。
そのとき、相手から僕の携帯電話の方に電話がありました。
「どうしたらいい?」と聞かれました…。
でも僕自身、その時点ではパソコンに関して全く詳しくなく、
もはや今では普通である、フリーメールの存在すら知らなかったのです。
何もすることができませんでした…。
自分自身、パソコンに対して無知であることに悔しさを覚えました。
確かに、家に電話することもできました。
でも、それが迷惑になることも理解していました。
そして、めったに電話なんてしないにも関わらず、
あえて電話したときにやってしまったのです…。
見事に父親が電話に出てしまいました…。
これは僕にとっては最悪の事態だったのです。
何せ、その子は厳格な家庭に暮らす、ずっと女子校に通っている子だったので、
男から電話がかかってくること自体ありえないわけです。
そんな中父親が出てしまったことで、僕は完全に動揺し、
これが良い句切れ目なのかなと思うようになりました。
そこで自分から次に電話をして、その子自身が出たときに
「もうあんま電話せん方がええよね?」
と、相手の答えなんてわかっているにも関わらず聞きました。
それが僕の『初恋』の幕切れとなったのです。
ただ、自分自身に対して悔しい思いが大きかった。
なんで何も知らなかったのか、何かを知ろうと思わなかったのか、
自分はなんてバカなんだと思うようになりました。
単に勉強だけして、世間一般のことなんて一切わかっていないし、
それゆえに頭も全然回らないことに愕然としました。
ここでいわゆる
『無知の知』ということに気付いたと思います。
これ以降もかなり長い間悩み、葛藤し、
なんともパッとしない高校生活が続くことになります。
そんな中、周りはどんどん賢くなっていき、
自分自身が桁違いにあほになっているような印象がありました。
正直、高2・高3の2年間の記憶はほとんどありません。
もちろん学校の文化祭や体育祭のようなイベントはありました。
修学旅行もありました。
でも、自分の中ではそんなことはどうでもよかったのです。
この高1のときにした後悔が、
自分の中で無限ループのようにひたすらに回っていくことになります。
それを抱えたまま、受験を迎え、結果は当たり前の結果が待っていました。
ただ、これによりまた少し僕の意識が変わることになります。