本当の強さ | 生存率5%にかけた夫婦の闘病記(二人三脚で病に打ち勝つぞ!)

生存率5%にかけた夫婦の闘病記(二人三脚で病に打ち勝つぞ!)

32歳で自分の腎臓癌が見つかり、手術も成功してホッとする間もなく
今度は最愛のダンナさんにスキルス胃癌が!!
2年1ヶ月の闘病を終え、ダンナさんは旅立ちました。
ダンナさんとの想い出と1人娘との生活について書いてます。

昨日から涙が止まらないのどかデス。


朝ダンナっちからメールがあり、

「声聞きたい」と返したら、

電話してくれました。


「おはよう」と言ったきり、言葉が出てこない。


変わりに涙が・・・。


そしたらダンナっち

「泣くんじゃねぇよ、俺は諦めてねぇぞ」


「俺は闘って治すんだ、ここで諦めて縮こまるつもりはない」


「ここで泣いてしり込みするなら、お前は一緒にいるな」


と言いました。



もう全身の骨に転移していて、

余命も2ヶ月だといわれているのに。


この人はなんて強いんだろうと思いました。


私だったら?

私がダンナっちと同じ病状だったら?


常に痛みがあって、身体は辛いし、

主治医からは半分匙をなげられたような状態だし、

命のリミットを突きつけられていて。


私だったらこんな状態で

「諦めない」なんて言えただろうか?


術後の痛みと体調不良だけで、

「もーやだ!」なんて言っていた私。


ダンナっちの本当の強さを感じました。


私は今までずっとダンナっちは精神的に弱くて、

甘えん坊だと思っていた。


でも本当に弱くて、甘えん坊だったのは私の方だったんだね。


ダンナっちを失うかもしれないと思った時、

「ダンナっちがいなくなったら、私は生きていけない」

と思っていた。


今も思っている。


そんな事思っている私は本当に弱い人間だね。


どんなに辛くても、諦めずに闘っているダンナっちの方が、

ずっとずっと強くて、

ずっとずっと人間としてできている。


私はここ2年、ダンナっちと一緒になって闘ってきていたつもりだった。


ダンナっちを支える妻のつもりだった。


でも本当はダンナっちに支えられてきたのかもしれない。



ごめんね、ダンナっち。


こんなに弱い私を支えてくれて、

大切にしてくれて、

ありがとう。


私、しっかりしなきゃ。