医者って生き物は・・・ | 生存率5%にかけた夫婦の闘病記(二人三脚で病に打ち勝つぞ!)

生存率5%にかけた夫婦の闘病記(二人三脚で病に打ち勝つぞ!)

32歳で自分の腎臓癌が見つかり、手術も成功してホッとする間もなく
今度は最愛のダンナさんにスキルス胃癌が!!
2年1ヶ月の闘病を終え、ダンナさんは旅立ちました。
ダンナさんとの想い出と1人娘との生活について書いてます。

こういう命に関わる大きな病気をした時、

だいたいの人は「死の恐怖」というのを感じると思うのですが。


それを解消してくれるのが医療だったり、

家族や友人だったり。


で、その医療に関してなのですが。


今日ダンナっちの面会に行った時のこと。


同じ病室の方で、手術を終えて(どうやら初期みたいで軽めの手術)

主治医から病状説明を受けていたのですが。


なんていうかね~、その主治医はとにかく初期だったから、

これから先再発の可能性は低いし、

安心してくださいと言いたいのだろうけど。


口ベタ。


説明ヘタ。


あれじゃ~患者からすれば

冷たい、真剣に向き合ってくれてない

て感じちゃうんじゃないかな・・・と思いました。


そのドクター

「とにかく手術は成功したし、手術は完璧だった」

「初期だから再発の可能性はない」

「私が保証する」

「手術による炎症や体力低下もほとんどありえない」

「むしろ心配しすぎで、他の病気になる」

「長い年月を考えると、再発より他の病気になる可能性の方が大きい」

そんな感じの説明ばかり。


いやね、言いたいことはわかるのよ。


客観的にみて、今の医学からいくと初期だし手術が成功しているから

再発の可能性は低くて、これからも元気に過ごせますよ、と。


でもね、実際ガンに罹患した患者からすれば、

初期だろうが末期だろうが、命に関わる病気であることはかわりがなく、

まして初めての手術だったりすれば予後も想像つかないし、

いくら医者が大丈夫といったって、

再発の可能性はゼロじゃないはずだ・・・

と考えると思うんです。


私は腎臓ガンがみつかった時、ステージⅡbでした。


リンパの腫れはグレー判定でしたが、

それでもガンの性質上、そんなにスピードが速いタイプじゃないし、

被膜してどこかに転移していたわけじゃないから、

比較的生存率も良い方に入るといわれました。


5年生存率60~70%と言われました。


他のステージが進んだガンの患者さんからすれば、

まだまだ良い状態で見つけてもらえた方だし、

今も元気に生活できているし。


それでもね、ふとした瞬間に「本当に大丈夫なんだろうか?」

と思ったりするんです。


医者からすれば元気な人間なのかもしれない。


でも患者からすれば、手術した事により体調が悪くなりやすくなったと感じたり、

手術の痕がうずいたりするし、

手術前と全く同じ生活が送れているとは、なかなか考えられないと思うんです。


今回の一件は医者と患者の間にある壁なんでしょうか。


医者としては患者に安心してもらいたい一心だったのかもしれませんが、

患者にとってはそれは伝わらないと思いました。


もちょっと寄りそった医療ってできないもんなのでしょうかね。